今さら聞けない!モバイルバッテリーの基礎知識

今さら聞けない!モバイルバッテリーの基礎知識

iPhoneをはじめとしたスマートフォンはもちろん、タブレット端末やゲーム機の充電にも欠かせないモバイルバッテリー。出張や旅行に出かける機会が多い方にとって、今や必要不可欠な存在となっています。 モバイルバッテリーを選ぶ基準は人によってもさまざまですが、どのように選べば良いのかいまいちよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、モバイルバッテリーの基礎知識はもちろん、覚えておくと便利な選び方のポイントについても解説していきます。

モバイルバッテリーの容量を表す単位

モバイルバッテリーの容量を表す単位

モバイルバッテリーにはリチウムイオンという素材が使用されていますが、これはモバイルバッテリーに限らずスマートフォンやタブレット端末など、幅広いデバイスにも採用されています。 リチウムイオンのバッテリー容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表記され、この数値が大きければ大きいほど長い時間にわたってバッテリーがもつことを意味しています。

最近では10000mAhを超える容量のモバイルバッテリーも数多く登場している一方で、これらのような大容量バッテリーになると本体重量も増える傾向にあるため、持ち運んで使用する際には適切な容量を見極める必要もあるのです。

モバイルバッテリーには充電ロスがある

モバイルバッテリーには充電ロスがある

モバイルバッテリーの容量は「mAh」という単位で表すと紹介しましたが、これとあわせて覚えておきたいのが、バッテリーの電圧です。 モバイルバッテリーの多くは3.7Vとなっています。USB端子の定格電圧は5V以上と定められており、モバイルバッテリーの3.7Vのままでは充電することができません。そこで、モバイルバッテリーの内部では3.7Vから5Vへ電圧を変更したうえで給電する「DC/DCコンバーター」とよばれる機構が採用されています。このとき、3.7Vから5Vに変換する際に一定のロスが生じてしまいます。

たとえば、バッテリー容量が3110mAhのiPhone11を充電する場合、10000mAhのモバイルバッテリーであれば3回程度充電できると考えられがちです。しかし、実際には電圧を変換する過程においてロスが3〜4割程度発生するため、実際に充電できるのは2回程度になってしまうのです。

iPhoneのバッテリー容量

iPhoneのバッテリー容量

モバイルバッテリーを選ぶ際には、充電を行うiPhoneやiPadなどのバッテリー容量も把握しておく必要があります。一般的にこれらのデバイスで電力を消費しやすいのは液晶ディスプレイであり、ディスプレイサイズが大きくなればなるほどバッテリー容量も大きくなる傾向にあります。

現行のiPhoneシリーズのなかで、もっともバッテリー容量が大きいのはiPhone11 ProMAXの3969mAh。反対にもっとも小さいのはiPhone SE(第二世代)の1821mAhです。両者を比べると、実に2倍以上の差があることが分かります。携帯性を重視するあまり、小容量のモバイルバッテリーを選んでしまうと、iPhoneの端末によっては満充電ができない可能性もあるため注意が必要です。

また、iPhoneに比べてディスプレイサイズがはるかに大きいiPadの場合は、当然のことながらバッテリー容量も一気にアップします。およそ7000〜11000mAh程度のバッテリー容量となっており、iPhoneと比べると倍以上の差があることが分かります。

モバイルバッテリーの選び方

モバイルバッテリーを選ぶにあたって、具体的にどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。今回は3つのポイントに絞って紹介します。 モバイルバッテリーの選び方

本体の容量と重量

モバイルバッテリーは屋外に持ち運んで使用することが前提となるため、本体のサイズや重量、および容量とのバランスを考えなければなりません。容量を重視してしまうと本体の重量が増え、バッグに入れたときに負担に感じてしまいます。

iPhoneのバッテリー容量を参考にしながら、適切な容量を見極めることが重要といえるでしょう。最近のモバイルバッテリーは、ほとんどが10000mAh以上の容量となっており、なかには20000mAh以上のものも存在します。iPhone単独で利用するのであれば10000mAhでも問題ありませんが、iPadなど複数のデバイスを利用する前提であれば20000mAh以上のものがおすすめです。

充電速度

モバイルバッテリーの実用性として重要な要素となるのが、充電にかかるスピードです。モバイルバッテリーには「出力」と「入力」があり、それぞれの値が大きければ大きいほど充電にかかる時間も少なくて済みます。入出力は「A」と表記されることが多く、入力は2A、出力は2.1〜2.4A程度のものが一般的です。

入力というのはモバイルバッテリーを充電する際の指標となるもので、出力はiPhoneなどのデバイスを充電する際の指標となるものです。A数が大きくなればなるほど充電速度も速く、特にiPadなどバッテリー容量の大きいデバイスを充電する際には最適です。反対にあまりにもA数が低いものを選んでしまうと、充電がなくなった状態から使える状態になるまで数十分かかるケースもあります。 急速充電に対応しているかの指標としては、出力が2.4A以上のものを基準に選ぶのがおすすめです。

ポート数

モバイルバッテリーに接続可能なUSBポートの数を確認しておくことも重要です。一般的には2ポート程度のUSB端子がついているケースが多いですが、もし複数台のデバイスを一度に充電する場合は必要なポート数が確保されているかを確認しておきましょう。

ただし、モバイルバッテリーに接続するデバイス数によってA数は少なくなってしまうため、充電速度は低下することになります。たとえば2.1Aのモバイルバッテリーに2本のUSBケーブルでiPhoneを接続した場合、1台あたり1.05Aとなり、なかなか充電ができないということが考えられます。

充電速度を重視するのであれば、できるだけA数の大きいモバイルバッテリーを購入するか、複数台のモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要があるのです。

正しい知識をもって最適なモバイルバッテリーを選択しよう

モバイルバッテリーを選ぶ際にはバッテリー容量に注目しがちですが、それ以外にも充電速度や本体の大きさなど、さまざまなポイントがあります。重要なのは充電を行うデバイスとバッテリー容量のバランスであり、モバイルバッテリーの容量が大きければ大きいほど良いとも限らないのです。

モバイルバッテリーの残量がすぐになくなってしまう方や、充電が遅くて悩んでいる方など、モバイルバッテリーに問題を抱えている方は今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

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