日本でiPhoneのシェアが高い理由とは?世界との違い・人気が続く背景を解説

日本で高いiPhoneシェアの理由

iPhone修理歴7年、iPad修理歴5年のそこそこベテラン。とにかく「分解が趣味」という少し変わった修理マニア。ゲーム機やコントローラーなど様々な分解経験があるが、現在ではApple製品以外は触っていない。iPhoneならほとんどの修理が30分以内に対応可能。iPadもパネルやバッテリー交換なら1時間もあれば対応可能。7年間の修理経験を経た知識を元にiPhone大学の監修スタート。

日本では、世界と比べてもiPhoneの利用比率が高い傾向があります。

2026年8月のStatCounterでは、日本のモバイルOSシェアはiOS 64.74%、Android 35.25%となっています。

一方、世界のスマートフォン市場ではSamsung、Apple、Xiaomiなど複数メーカーが大きなシェアを持っており、日本ほどiPhoneへ利用が集中しているわけではありません。

では、なぜ日本ではこれほどiPhoneが支持されているのでしょうか。

この記事では、日本におけるiPhoneのシェア、世界との違い、日本でiPhone人気が続く理由を最新データをもとに解説します。

日本ではiPhoneのシェアが高い

日本におけるiPhoneのシェア

日本は、世界的に見てもiPhoneの利用比率が高い市場です。

StatCounterによると、2026年8月時点の日本のモバイルOSシェアは次の通りです。

OS 日本でのシェア
iOS 64.74%
Android 35.25%

ただし、この数字はWebアクセスなどをもとに算出した利用シェアであり、国内で販売されたスマートフォン台数そのものを表しているわけではありません。

国内出荷ベースでもAppleは強く、MM総研によると2025年度の国内携帯電話端末市場では、Appleがメーカー別台数シェアで15年連続1位となっています。

つまり、調査方法によって数字は異なるものの、日本では長期間にわたってiPhoneが非常に強いブランドであることは共通しています。

世界ではiPhoneだけが圧倒的というわけではない

世界のスマートフォン市場とiPhone

世界全体を見ると、日本とは状況が異なります。

IDCによると、2026年第2四半期の世界スマートフォン出荷シェアは次の通りです。

メーカー 世界シェア
Samsung 22.7%
Apple 20.2%
Xiaomi 11.3%
OPPO 10.5%
vivo 7.7%

世界市場ではSamsungとAppleが大きなシェアを持っていますが、Xiaomi、OPPO、vivoなどAndroidメーカーも存在感があります。

特に新興国では、低価格から中価格帯のAndroidスマートフォンが広く普及しているため、iPhoneの比率は日本ほど高くありません。

なぜ日本ではiPhoneのシェアが高いのか?

日本でiPhoneが長く支持されている背景には、1つだけではなく複数の要因があります。

キャリアがiPhoneを積極的に販売してきた歴史

日本でiPhoneが普及した背景

日本でiPhoneが普及した大きなきっかけのひとつが、携帯電話会社による販売です。

iPhone 3Gは2008年に日本で発売され、その後大手キャリアで取り扱いが広がりました。

当時の日本では、

  • 端末代金の割引
  • 分割払い
  • 通信契約とのセット販売

などによって、高価格帯のスマートフォンでも購入しやすい環境が整っていました。

この時期に多くのユーザーが初めてのスマートフォンとしてiPhoneを選び、その後もiPhoneを使い続けたことが、現在の高い利用比率につながったと考えられます。

端末の残価が高い

現在の日本では、キャリア各社が端末を一定期間後に返却することで負担額を抑える購入プログラムを提供しています。

iPhoneは中古市場での需要が高く、比較的高い残存価値を維持しやすい端末です。

そのため、販売側から見ると返却後の価値を見込みやすく、ユーザー側から見ると高価格なiPhoneでも月々の負担を抑えて利用しやすくなります。

Counterpoint Researchも、日本市場では高い残価と端末返却プログラムがAppleの市場優位性を支える構造のひとつと分析しています。

操作に慣れているユーザーが多い

長年iPhoneを使っていると、新しいiPhoneへ買い替えても基本的な操作方法は大きく変わりません。

MM総研が2025年にiPhone利用者へ実施した調査では、iPhoneを利用する理由として最も多かったのが、

「操作性が優れている・慣れている」27.7%

でした。

一度iPhoneの操作や設定に慣れたユーザーにとって、Androidへ移行すると、

  • 設定画面
  • データ移行
  • 操作方法
  • アプリの使い方

などを覚え直す必要があります。

こうした乗り換えコストも、iPhoneを継続利用する理由のひとつと考えられます。

Apple製品同士の連携が便利

iPhoneは単体だけでなく、Apple製品との連携も大きな特徴です。

たとえば、

  • Apple Watch
  • AirPods
  • Mac
  • iPad

などと組み合わせることで、

  • AirDrop
  • iCloud
  • 写真・ファイル共有
  • メッセージ連携
  • デバイス間のコピー&ペースト

などを利用できます。

Apple製品を複数持つほど、iPhoneから別のOSへ乗り換えるハードルも高くなります。

ケース・アクセサリー・修理環境が充実している

国内でiPhoneユーザーが多いため、

  • iPhoneケース
  • 保護フィルム
  • MagSafeアクセサリー
  • 充電器
  • 修理店

などの選択肢も豊富です。

量販店や100円ショップでもiPhone向けアクセサリーを見つけやすく、画面割れやバッテリー交換に対応する修理店も多く存在します。

利用者が多いから周辺環境が充実し、周辺環境が充実しているからさらに選ばれやすいという循環が生まれていると考えられます。

中古でも売却しやすい

iPhoneは中古市場でも需要が高い機種です。

機種変更するときに、

  • Appleの下取り
  • キャリアの返却プログラム
  • 中古スマホ買取店
  • フリマサービス

など複数の売却方法を選べます。

購入価格だけを見るとiPhoneは高額ですが、売却時の価値まで考えると実質負担を抑えられる場合があります。

このリセールバリューも、日本でiPhoneを選びやすい要因のひとつです。

「日本人はブランド志向だからiPhoneが売れる」だけでは説明できない

旧来の記事では、Appleのブランド力が日本でiPhoneが売れる理由として語られることが多くありました。

もちろん、

  • デザイン
  • ブランドイメージ
  • Apple Store
  • 広告

などが購買意欲に影響する可能性はあります。

ただし、現在の日本でiPhone比率が高い理由をブランド力だけで説明するのは十分ではありません。

実際には、

  • 長年のキャリア販売
  • 操作への慣れ
  • 中古価値
  • 返却プログラム
  • Apple製品との連携
  • アクセサリー・修理環境

などが組み合わさって現在の市場が形成されています。

若い世代ほどiPhoneが多い?

日本では、特に若年層でiPhone人気が高いという調査が複数あります。

ただし、年代別シェアは調査対象や調査方法によって結果が異なるため、「若者の○割がiPhone」のように固定的な数字で説明する場合は、調査年や対象者を明記する必要があります。

若い世代でiPhoneが選ばれやすい背景としては、

  • 周囲と同じ機種を使いたい
  • AirDropを利用したい
  • ケースなどの種類が豊富
  • SNSやカメラを重視する

などが考えられます。

ただし、これらは利用者によって異なるため、一律の理由として断定するのは避けた方がよいでしょう。

今後も日本でiPhoneのシェアは高い?

今後の日本のiPhone市場

将来のシェアを断定することはできませんが、現時点ではAppleは国内スマートフォン市場で強いポジションを維持しています。

MM総研によると、Appleは2025年度まで15年連続で国内携帯電話端末のメーカー別出荷台数1位です。

一方で、

  • 端末価格の上昇
  • Android端末の高性能化
  • 通信料金・販売制度の変化
  • 中古スマートフォン市場の拡大

などによって市場環境は変化しています。

そのため、今後も現在と同じシェアが続くとは限りません。

日本のiPhoneシェアについてよくある質問

日本のiPhoneシェアは何%ですか?

調査方法によって異なります。

StatCounterでは2026年8月の日本のモバイルOSシェアはiOS 64.74%です。

ただし、これはWeb利用ベースの統計であり、実際の販売台数シェアとは異なります。

世界でもiPhoneが一番売れていますか?

時期によって異なります。

IDCによると、2026年第2四半期の世界スマートフォン出荷シェアはSamsungが22.7%で1位、Appleが20.2%で2位でした。

なぜ海外ではAndroidが多いのですか?

Androidには、低価格モデルから高価格モデルまで非常に幅広い端末があります。

特に価格を重視する市場では、低価格・中価格帯Androidが普及しやすいためです。

日本でiPhoneが人気なのは安いからですか?

現在のiPhone本体価格は決して安くありません。

ただし、返却プログラムや残価設定、下取り・中古売却などによって実質負担を抑えやすい点は、日本で選ばれやすい理由のひとつと考えられます。

日本ではiPhoneとAndroidのどちらが多いですか?

StatCounterの2026年8月データでは、iOSが64.74%、Androidが35.25%となっており、利用ベースではiOSが上回っています。

まとめ|日本のiPhone人気は複数の要因が重なっている

日本は、世界的に見てもiPhoneの利用比率が高い市場です。

2026年8月のStatCounterでは日本のモバイルOS利用シェアの64.74%をiOSが占めています。

また、MM総研によるとAppleは国内携帯電話端末市場で15年連続メーカー別出荷台数1位となっています。

日本でiPhoneが支持されている背景には、

  • キャリアが長年iPhoneを積極販売してきたこと
  • 端末の残価が高いこと
  • 返却プログラムで購入負担を抑えやすいこと
  • 長年使って操作に慣れているユーザーが多いこと
  • Apple製品同士の連携
  • アクセサリーや修理環境の充実
  • 中古市場で売却しやすいこと

など、複数の要因があります。

単純に「Appleのブランド力が高いから」というだけではなく、日本独自の販売環境と、長期間かけて形成されたiPhoneユーザー基盤が現在の高いシェアを支えていると考えると分かりやすいでしょう。

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