ペットカメラはiPhoneとどう連携する?基本的な使い方やおすすめの製品も紹介
ペットを飼っている方にとって、仕事などの外出中にペットがどう過ごしているかは気になるものです。物理的に離れた場所にいる場合、家族にペットの様子を見てもらったり、写真や動画を撮影してもらったりしなければなりません。しかし、一人暮らしや共働き世帯の場合、現実的に考えて難しいケースが多いでしょう。
そこで、このような飼い主の不安を解消するために役立つのが、iPhoneやiPadと連携して使用できるペットカメラです。自宅の様子を撮影し、それをリアルタイムでiPhone・iPadで閲覧できるペットカメラは注目度が上がっており、数多くの製品が販売されています。
本記事では、ペットカメラの基本的な使い方や製品の選び方、おすすめの製品も含めて詳しく解説します。
目次
ペットカメラとは
ペットカメラとは、インターネットに接続された一般家庭用の小型カメラを指します。勤務先や出張先、旅行先などからペットの様子を確認したり、カメラを通して映像や音声でペットとコミュニケーションを取ったりするためのツールです。
ペットカメラはPCはもちろん、スマートフォンやタブレットなどインターネットに接続可能なデバイスと連携して使用するのが一般的であり、これによってリアルタイムでペットの様子を確認することができます。
ちなみに、一口にペットカメラといってもさまざまな種類が存在し、映像や音声を閲覧できるシンプルなペットカメラ以外にも、一定の時刻になると自動的に給餌してくれるリモートペットフィーダーやトリートディスペンサーなどの機能が搭載されているものもあります。これにより、遠隔地にいてもペットに食事やおやつを与えることもできます。さらに上位機種のペットカメラともなれば、音声通話機能や録画機能に対応しているものもあります。
ペットカメラを導入することにより、万が一ペットが急病で倒れたり、高所から落下して怪我をしたりしてもいち早く気付くことができ、命を守る行動につなげられるでしょう。
ペットカメラの使い方
ペットカメラを購入した後、実際に使用するためにはどういった手順で準備をすれば良いのでしょうか。機種によっても使い方はわずかに異なりますが、ほとんどのケースに共通する5つのステップに分けて解説します。
ペットカメラの設置
まずはペットカメラを固定する場所を決め、落下や破損に注意しながら設置します。
ペットカメラはペットを見守るという目的があるため、当然のことながら設置する場所はペットがよくいる場所を選ぶ必要があります。たとえば、ケージが設置してあるリビングや窓際などが代表的です。
さらに、ペットカメラを動作するためには電源の確保やネットワーク接続も必須のため、これらの条件も満たしていることを確認しておきましょう。
アプリのダウンロード
ペットカメラを設置しただけではスマートフォンやタブレット、PCなどで閲覧することはできません。スマートフォンやタブレット端末の場合、それぞれのペットカメラに対応した専用のアプリをダウンロード・インストールし、設定をしなければなりません。
ペットカメラの説明書やメーカーのWEBサイトを見ると、アプリのダウンロード方法や設定方法などが詳しく解説されているため確認しておきましょう。
Wi-Fiへ接続
ペットカメラの設置とアプリのダウンロードが完了したら、電源を入れて設定を行います。
ペットカメラに共通して必要なのはWi-Fiへの接続ですが、これはペットカメラ単体では設定が難しく、スマートフォンやタブレット側でアプリを通して設定作業を行う必要があります。
カメラの設定
ペットカメラが電源およびWi-Fiへ接続できたら、ペットカメラを使用するための最低限の準備は完了となります。
ただし、カメラの設置場所や角度によっては、映像が見にくかったり、音声が乱れたりすることもあるでしょう。そこで、アプリを通して映像の明るさやコントラストの調整、音声品質のチェックなどを行います。
また、ペットカメラによってはペットの動きを検知して動作するモーション検知機能や、スマートフォンやタブレットのアプリへ通知する機能などに対応しているものもあります。これらの設定も忘れずに行っておきましょう。
動作確認
明るさやコントラスト、音声品質、その他ペットカメラの機能も含めて設定が完了したら、スマートフォンやタブレットでアプリを開き動作確認を行い一連の作業は完了となります。
ペットカメラの選び方
家電量販店やペットショップ、ネット通販サイトなどでペットカメラを探してみると、さまざまな機種が存在しどれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。そこで、特に参考にしていただきたい4つのポイントを紹介します。
映像・音声品質
ペットの状態を素早く確認するためには、映像や音声の品質にこだわる必要があります。画素数が低かったり、そもそも音声に対応しておらず映像のみのペットカメラは価格が手頃ですが、スマートフォンやタブレット上からでは画質が荒く見づらかったり、ペットの異常に気づかなかったりすることもあるでしょう。そのため、画素数が高く小さな音でも拾える高性能のマイクがついたペットカメラが理想的です。
また、これに加えてペットの動きを検知して通知を送るモーション検知機能や、ペットの動きに合わせてカメラが方向を転換する自動追尾機能が備わったものもおすすめです。これにより、ペットが不審な動きをしている場合にすばやく対処できます。
遠隔操作機能
自宅を不在にすることが多い場合には、リモートペットフィーダーやトリートディスペンサーといったリモートコントロール機能が備わったペットカメラがおすすめです。これにより、遠隔地からペットに食事やおやつを与えることができます。
リモートペットフィーダーやトリートディスペンサーは、一定時刻になると自動的に給餌するタイプもあれば、スマートフォンやタブレット端末側のアプリから飼い主が任意のタイミングで給餌できるタイプのものもあります。
ストレージ容量
ペットカメラで録画した映像や音声は、クラウド上のストレージまたはペットカメラ本体に挿入したMicroSDカードに保存されます。
ローカルストレージは保存容量が大きいほど価格も高価ですが、その分長期間の映像や音声を保存することができます。頻繁に録画データを削除したり、PCや外付けのストレージへ移行したりする手間も省けるでしょう。
ペットカメラによっても対応可能なMicroSDカードの容量は異なるため、必ず確認しておく必要があります。
セキュリティ機能
ペットカメラはつねにネットワークへ接続されるため、不正アクセスの被害に遭うリスクがつきものです。万が一、ペットカメラが不正アクセス被害に遭うと、部屋の中の様子が第三者に見られプライバシーが侵害されるおそれがあります。最悪の場合、空室の時間を狙って空き巣などの被害に遭うことも考えられるため、万全のセキュリティ対策が講じられた製品を選びたいものです。
ペットカメラを選ぶ際には、最低でもパスワード認証や暗号化通信などの機能があるものを選びましょう。
おすすめのペットカメラ
ネット通販サイトでペットカメラを検索すると、さまざまなメーカーの製品がヒットします。また、価格帯も数千円程度の安価なものから、数万円以上する高価なものまでさまざまです。
そこで今回は、数あるペットカメラのなかから信頼性の高いおすすめの製品を5つ紹介しましょう。
Eufy IndoorCam 2K Pan&Tilt(Anker)
スマートフォンやタブレット端末向けアクセサリーのメーカーとして知られているAnkerのペットカメラです。カメラ本体が横方向に360°、縦方向に96°回転するため、ペットが移動しても部屋全体をくまなく調べられ外出時でも安心です。
重量はわずか217g、本体サイズは7.5cm×7.5cm×10.8cmとコンパクトなため、収納棚の隙間やテーブルの上に置いても邪魔になりません。2023年3月18日時点でのAmazonでの本体価格は5,990円と手頃なため、初めてペットカメラを購入する方にとっても安心です。
Anker Eufy IndoorCam 2K Pan & Tilt(屋内カメラ)【ネットワークカメラ / ベビーモニター / ペット見守り ...
Tapo C110(TP-Link)
室内を自由に行き来できる環境でペットを飼育している場合には、複数の部屋にペットカメラを設置しなければなりません。そのような場合におすすめなのが、TP-Linkの「Tapo C110」です。
専用のスマホアプリ「Tapo」に対応しており、最大4つのカメラ映像をひとつのアプリ上で確認できます。本製品はカメラが回転することなく固定型ですが、天井や壁などに簡単に固定できるため利便性を損なう心配はないでしょう。
2023年3月18日時点でのAmazonでの本体価格は3,880円と安価で、複数台をまとめて設置する場合でも出費を抑えられます。
TP-Link 300万画素ネットワークWi-Fiカメラ ペットカメラ フルHD 屋内カメラ夜間撮影 メーカー保証3年 Tapo...
KX-HDN215-K(パナソニック)
国内メーカーのペットカメラをお探しの方におすすめなのが、パナソニックのKX-HDN215-Kです。最大32台までの同時接続が可能で、複数の部屋に設置してもスマートフォンやタブレットのアプリで家じゅうの隅々まで様子を把握でき、ペットの動きに合わせた自動追尾機能も搭載。
さらに、本体の底面には特殊な吸盤が搭載されており、ペットにいたずらをされても転倒しにくい構造になっています。
2023年3月18日時点でのAmazonでの本体価格は17,724円と少し割高ではありますが、国内メーカーならではの信頼性と安全性が魅力の製品です。
パナソニック 屋内HDペットカメラ Works with Alexa認定 KX-HDN215-K 自動追尾機能 転倒防止構造搭載 ネッ...
ドッグカメラ(Furbo)
自動給餌機能が付いたペットカメラをお探しの方におすすめなのが、Furboのドッグカメラです。本体が横方向に360°回転するため、1台で部屋全体を監視できるほか、ペットの動きに合わせた自動追尾機能も搭載。さらには暗視モードにも対応しているため、夕方や夜間でもペットの様子を確認できます。
また、自動給餌機能では、おやつのサイズを5〜8mm、9〜15mmのものを選択でき、スマートフォンやタブレット端末のアプリから任意のタイミングで与えられるため食べすぎを防ぐことができます。
【新型】Furbo ドッグカメラ - 360°ビュー| ファーボ ペットカメラ 犬 猫 留守番 自動給餌器 飛び出すおや...
EBO SE(ebo)
ペットとのコミュニケーションを重視したい場合には、「EBO SE」がおすすめです。純粋なペットカメラというよりは、カメラ機能が搭載されたスマートペットロボットであり、自律的に部屋を動き回ることでペットの遊び相手になってくれます。
もちろん、部屋の中を動き回っている間にも様子を録画でき、ペットに万が一のことがあっても即座に異変に気付くことができます。仕事で不在にする時間が長く、ペットと十分なコミュニケーションをとることが難しい飼い主にとっては心強い味方となってくれるでしょう。
ペットカメラを使用する際はプライバシーにも配慮を
ペットカメラを使用するにあたっては、プライバシーにも配慮する必要があります。たとえば、家族全員でペットの様子を共有したい場合、子ども部屋や寝室などにまでペットカメラを設置してしまうとプライバシーの観点から決して好ましいとはいえません。
また、万が一不正アクセスの被害に遭った場合、第三者による映像や音声の盗聴・監視につながるおそれもあるでしょう。これを防ぐためにも、カメラの設置場所は慎重に選びつつ、アプリの設定なども適切に行っておくことが大切です。
今回紹介してきたように、ペットカメラにはさまざまなタイプの製品が存在し、機能や性能によっても価格帯は幅広いです。映像や音声の品質はもちろんですが、遠隔操作機能の有無や対応するストレージ容量、セキュリティ機能などを比較しながら選んでみましょう。自宅にWiFiが無い方は【モバイルWiFi/ルーター】をレンタルするには?無制限・短期OKおすすめ業者も紹介!をご参照いただき、WiFi設置の参考にしてください。