iPhoneで花火をキレイに撮影するコツ6選
夏の風物詩といえば花火ですが、きれいな風景を残しておくのと同様に、花火も夏の思い出の1ページとして写真に残しておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。ところが、人物撮影や風景撮影とは異なり、花火の撮影は難易度が高く諦めてしまうことも。
しかしiPhoneは毎年のようにカメラ性能が進化しており、少しのコツを押さえるだけできれいな花火が撮影できます。そこで本記事では、iPhoneで花火をキレイに撮影するために手軽に実践できるコツやテクニックを紹介します。
iPhoneで花火を撮影する際のよくある悩み
数ある被写体のなかでも、花火は特に難易度が高く撮影に失敗するケースが多くありますが、それはなぜなのでしょうか。花火の撮影にあたってよくある悩みを3つ紹介します。
手ブレが発生する
上空に打ち上がる花火を撮影するためには、iPhoneを上部に上げたまま固定しシャッターを押さなければなりません。しかし、打ち上げられる花火に合わせて長時間iPhoneを高い位置で構えるのは辛く、手が震えてくることもあります。また、花火大会の会場は多くの人が往来し、人とぶつかったりすることも少なくありません。
このような環境下では手ブレが発生しやすく、花火がよく見えるベストポジションを確保したにもかかわらず、うまく写真に収められないこともあるのです。
ピントが合わない
花火が打ち上がるタイミングは一瞬であるため、その瞬間にピントを素早く合わせる必要があります。iPhoneにはオートフォーカスの機能がついていますが、花火が打ち上がって消えるまでの間にピント合わせが間に合わないことも多く、撮影した写真がピンボケしていることも少なくありません。
シャッターを押すタイミングがズレる
きれいな花火を写真に収めるためには、花火が上空で大きく開いた瞬間に合わせてシャッターを押す必要があります。しかし、暗がりでシャッターを押した場合、シャッターが切られるまでわずかなタイムラグが生じることも。ベストなタイミングでシャッターを押したつもりでも、実際にはシャッターが切られるタイミングが遅れてしまい、花火が消えかかった写真に仕上がってしまうこともあります。
花火をキレイに撮る6つのコツ
花火の撮影にあたって、上記のような失敗や悩みを解消するためにはどうすれば良いのでしょうか。今回は、花火をキレイに撮影するために覚えておきたい6つのコツを紹介します。
1.iPhoneを固定する
撮影時の手ブレを防ぐためには、できるだけiPhoneを安定した場所に固定し撮影することが重要です。手で持った状態だと、無意識のうちに手ブレが発生することが多いため、三脚などを利用して安定した場所にiPhoneを固定することが理想的です。
ただし、花火大会の会場では多くの人が往来し衝突する可能性もあることから、できるだけ人混みを避けて三脚が倒れないような場所を選びましょう。
2.AF/AEロック
花火が打ち上がったタイミングで瞬時にピントを合わせるのは高度なテクニックが要求されるため、現実的に考えて一般のユーザーには難しいものです。そこで、あらかじめ写真の構図のなかで一部分にピントを固定しておく方法がおすすめです。
iPhoneを構えたとき、打ち上がった花火が映りそうな画面の一部分を長押しすると四角いアイコンが表示されます。これは「AF/AEロック」という機能で、被写体の位置や大きさにかかわらずフォーカスを固定できるため素早くシャッターを切ることが可能です。
- カメラを起動させ、焦点と露出を合わせたいところをタップする。
- 「AF/AEロック」の表示がスクリーン上に表示されたら指を離す。
- ロックされた状態になる。
- ロックを解除したいときは、再度スクリーンをタップする。
3.HDR撮影
花火をキレイに撮影するためには、暗がりでシャッターを切らなければなりません。そこで必須となるのが、「HDR撮影」とよばれる機能です。花火が映る部分と背景の部分では明るさが極端に異なるため、本来であれば露出の調整が難しいですが、HDR撮影の機能をONにしておくことで、複数の露出設定で撮影した画像を合成しキレイに仕上げてくれます。iPhoneのカメラは初期設定でHDR機能がオンに設定されています。花火の撮影以外に、夜景や逆光での撮影でもきれいに仕上げられる機能です。
- iPhoneXまでは「自動HDR」、iPhoneXS以降は「スマートHDR」、iPhone11以降は「次世代HDR」初期設定されています。
- 「HDR撮影」をオフにするには「設定」→「カメラ」で「HDR」をオフにします。
4.連写
シャッターを押すタイミングがズレる問題を解消するためには、花火が打ち上がるタイミングに合わせて1回シャッターを切るのではなく、シャッターを長押しして連写をすることで解決できる場合もあります。撮影が終わった後に複数の写真を比較しながら、ベストな1枚を選ぶとキレイな仕上がりが期待できるでしょう。
5.スローモーションで動画撮影
連写によって画像の枚数が増えて保存容量を圧迫したり、後から選ぶのが面倒だと感じる方は、スローモーションで動画を撮影し、ベストなタイミングで一時停止をしてスクリーンショットなどで写真に収める方法もおすすめです。
iPhoneのカメラを起動した後、「写真」ではなく「スロー」を選択しシャッターを押すだけで簡単にスローモーション画像の撮影ができます。
6.花火に特化したカメラアプリ
どうしても花火の撮影に失敗してしまうという方には、花火や夜景の撮影に特化した専用のカメラアプリをダウンロードし利用してみるのもおすすめです。たとえば、「夜撮カメラ」は星空や夜景、そして花火の撮影に特化したアプリで、無料で利用できるアプリです。
花火に限らず、暗がりで写真を撮影する機会が多い方はiPhoneにインストールしておくと安心です。
- iPhoneを三脚などで固定する
- AF/AEロックを使う
- HDR撮影
- 連写する
- スローモーションで動画撮影する
- 花火に特化したカメラアプリを利用する
簡単ですぐにできるコツを掴み、キレイな花火を写真に残そう
花火をキレイに撮影するためには高度な技術とテクニックが要求されると考えがちですが、今回紹介してきたようにiPhoneではカメラ性能が進化していることから、コツさえつかめば簡単に撮影できます。また、今回のコツは花火だけでなく、夜景を撮影する際にも応用できるものもあるためぜひ覚えておきましょう。
今回の記事では、iPhoneで花火をキレイに撮影するコツについて詳しく解説しました。「寝ながらiPhone・iPadを快適に操作!アームスタンドの活用方法を紹介」では、iPhoneやiPad用のアームスタンドとはどのような製品なのか、おすすめの製品や活用法などを詳しく解説します。ぜひあわせてご参考ください。