iPhone・iPadの「スクリーンタイム」とは?機能の詳細や上手な活用方法を紹介
出典:Apple公式サイト
iPhoneやiPadを使用していて、毎週決まった曜日・時間に「週間レポート」というポップアップ表示が出てきた経験はないでしょうか。実はこの週間レポートは、iOSやiPad OSに搭載されている「スクリーンタイム」とよばれる機能です。
今回の記事では、そもそもスクリーンタイムとはどのような機能なのか、週間レポート以外でスクリーンタイムを確認する方法はあるのかなども含め、詳しく解説します。iPhoneやiPadの使用状況を定期的に振り返り、生活習慣を見直すうえでも役立つ情報のため、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。
スクリーンタイムとは
出典:Apple公式サイト
スクリーンタイムとは、iPhoneやiPadの使用時間をまとめたデータを表示する機能です。
たとえば、「今日はSNSを見すぎてしまった」「ゲームをやりすぎてしまった」など、時間が経つのを忘れて夢中になり、iPhoneやiPadの使いすぎを自覚することはないでしょうか。しかし、それはあくまでも体感的なものであり、自覚しないうちにiPhoneやiPadを使いすぎてしまっているケースも少なくありません。
そこで、スクリーンタイムを活用することにより、1日のうちiPhoneやiPadを使用したのは何時間で、そのうちゲームやSNSなどにどの程度の時間が割かれているのか、細かな内訳までをサマリとして可視化することができるのです。
スクリーンタイムをうまく活用することで、iPhoneやiPadの使いすぎを定量的かつ正確に把握でき、依存しすぎないよう生活習慣を見直すきっかけにもなります。なお、iPhoneとiPadのスクリーンタイムは以下の手順で操作が可能です。
- 「設定」→「スクリーンタイム」をタップ
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップ
- 「続ける」をタップ
- 「これは自分用のデバイスです」または「これは子ども用のデバイスです」をタップ
「子ども用のデバイスです」を選択することで、iPhoneやiPadの使用時間などを細かく制限することもできます。
スクリーンタイムの機能
スクリーンタイムはiPhoneやiPadの使用時間を細かく集計する機能以外にも、さまざまな機能が搭載されています。
休止時間
iPhoneやiPadを使用できる時間を個別に設定する機能です。休止時間は毎日または曜日ごとの設定が可能で、休止時間中はあらかじめ指定したアプリケーションおよび電話しか使用できなくなります。ちなみに、「子ども用のデバイス」として設定した場合には「時間延長の許可を求める」をタップすることで、保護者や管理者などの承認を得ることも可能です。
App使用時間の制限
「休止時間」よりもさらに細かい制限を行いたい場合には、アプリケーションごとに設定できる「App使用時間の制限」がおすすめです。たとえば「ゲームは1日2時間」「SNSは1時間」といったように、アプリケーションのジャンルごとに設定したり、個別のアプリケーションごとに制限を設定することも可能。なお、1日ごとの使用時間のカウントは毎日午前0時にリセットされます。
通信/通話の制限
電話、FaceTime、メッセージ、iCloudの連絡先の中から、休止時間外および休止時間中に通信・通話できる相手を制限します。たとえば、通話料の使いすぎを防止することはもちろんですが、子どもがさまざまなトラブルに巻き込まれないように管理するうえでも有効な機能といえるでしょう。
ただし、LINEや各種SNSのダイレクトメッセージなどの通信・通話の制限はスクリーンタイムの機能で制限できないため、それぞれのアプリケーションごとに設定をしておく必要があります。
常に許可
「休止時間」や「App使用時間の制限」で設定されている場合でも、「常に許可」のリストに入れておくことで制限なくアプリケーションを利用できます。初期設定では電話、メッセージ、FaceTime、マップは「許可されたApp」となっていますが、必要に応じて外すことも可能です。
コンテンツとプライバシーの制限
「コンテンツとプライバシーの制限」を設定しておけば、アプリケーションの購入や削除、アプリ内の課金などを適切に制限できます。また、それ以外にも位置情報サービスや連絡先へのアクセス、アカウント変更、パスコードの変更なども制限でき、保護者や管理者が知らないうちに子どもによってiPhoneの設定が変更されていた、といった事態を防止できます。
スクリーンタイムの上手な活用方法
スクリーンタイムにはさまざまな機能があることが分かりましたが、これらはどのような場面で活用できるのでしょうか。
健康管理に役立てる
iPhoneやiPadをはじめとしたデバイスの使いすぎによって、不眠や肩こり、目の疲れなどの健康被害を引き起こす可能性があります。使いすぎは良くないと思っていても、正確な時間管理ができていないと具体的な対策や生活習慣の改善計画も立てにくいものです。
しかし、スクリーンタイムの週間レポートを毎週確認することによって、1日のうち何割をゲームやSNSなどに費やしているのかが可視化され、あと何時間程度削減しなければならないのかが見えてくるはずです。
また、使用時間を適切に管理できるようになると、時間のムダも削減され充実した1日を過ごせるようになるでしょう。
子どものトラブル防止
iPhoneやiPadを子どもに持たせているものの、ゲームやSNSばかりに時間を費やしていたり、アプリケーションの課金で無駄遣いをしていたりといった悩みを抱えている保護者も少なくありません。
使いすぎを防止するためには子どもの自主性を尊重することも大切ですが、必ずしもそれだけでは理解してもらえるとは限りません。そこで、一定期間は使用時間を制限するなど、強制力をもった対策を講じることも必要でしょう。そのような場合に、スクリーンタイムで設定できる「休止時間」や「App使用時間の制限」、「通信/通話の制限」などは効果的な機能です。
さまざまな活用ができるスクリーンタイム
普段からiPhoneやiPadを使用しているものの、スクリーンタイムという機能について今回初めて知った方も多いのではないでしょうか。
週間レポートのように使用時間をまとめて把握できる機能以外にも、子どもがiPhoneやiPadを利用するうえでのトラブル防止にも役立てることが可能です。スクリーンタイムをうまく活用しながら、iPhone・iPadの活用を適正化しましょう。