iPhoneを買取に出す際に抜かなければいけないSIMカードって何?

散らばったsimカード

iPhoneを買取に出す時、必ずやっておかなければいけない下準備というものがいくつかあります。その中でも忘れがちなのが「SIMカードを抜いておく」ということです。今回の記事ではSIMカードとは何なのか?なぜ抜かないといけないのかについて詳しく書いていきます。

SIMカードってなに?

※↑は別記事(話題の格安SIMを分かり易く説明)で用いた画像です。

スマートフォンを利用しているのであれば、SIMカードという名前くらいは聞いたことがある人も多いかもしれませんが「実際にどのような働きをしているものなのか」、「なんのために必要なものなのか」ということについてきちんと理解をしているという人は少ないのではないでしょうか?

SIMカードとは、携帯キャリア(Docomo・au・Softbankなど)が発行しているモノで、スマートフォンで通信をしたり通話をしたりするために必要なカードのことです。カードの中には利用者の加入情報や契約内容などが保存されており、このカードを端末に入れることでキャリアと契約をした内容でスマートフォンを利用できるようになります。

つまりたとえ別の端末であっても、契約しているSIMカードを挿入すれば前の端末と同じように利用できるということになります。

非常に小さなカードですが、その中には個人情報がたくさん含まれており、プライバシーの保護やセキュリティの面からみてもとても大切なモノです。

なぜ、買取に出す前にSIMカードを抜かなければいけないのか?

個人情報流出

iPhoneを買取に出す際、なぜSIMカードを抜いておく必要があるのかというと、前述の通り、SIMカードには大量の個人情報が保存されているからです。

例えば、SIMカードを抜かずに売却した場合、買取業者がそれに気付けば問題ありません。しかし、気付かずにそのまま転売された場合、契約内容や個人情報が記録されたSIMカードが知らない第三者の手に渡ることになります。

考えたくはないですが、最悪のシナリオとして、悪用される可能性もあります。もしSIMカードを抜かずに売却し、それが第三者に渡ってしまった場合、契約を解除し、SIMカード内のデータをすべて削除する必要が生じます。

非常に小さく、日常ではほとんど目にすることがないため、見落としがちですが、抜かずに買取に出すと予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。また、本来不要な手間をかけることになる可能性もあります。そのため、iPhoneを買取に出す際は、必ずSIMカードを抜いているかどうかを確認することが重要です。

SIMカードを抜く際の注意点

アクティベーションロック

iPhoneを買取に出す際、SIMカードを抜くことは必須ですが、それ以前に行うべき重要な手順があります。

iPhoneを買取に出す前には、データを初期化する必要があります。初期化をせずにiPhoneを手放すと、個人情報が残ったまま第三者の手に渡りますので、トラブルにつながる可能性があります。

また初期化する際に注意すべき点があります。それが「アクティベーションロック」です。また、アクティベーションロックがかかっている状態では、たとえ初期化しても他人が使用することは不可能です。

一言メモ

iPhoneを探すの機能が自動的にオンになってしまいます。この状態で初期化を行ってしまうと、アクティベーションロックが自動的にかかります。

したがって、SIMカードを抜く前に、「iPhoneを探す」の機能をOFFにして、データの初期化する必要があります。

まとめ

個人情報や契約内容を保存し、より簡単にスマートフォンを使用できるようにするために非常に役立っているSIMカード。

使用している時には便利なものですが、iPhoneを買取にだす際には抜くことを忘れてしまうとトラブルの原因にもなりかねないものです。業者の中には、買取ったiPhoneの中にSIMカードが入っていると着払いで送ってくるところや減額の対象とされてしまうところもあります。

トラブルを未然に阻止するためにも、そしてより高い金額で買取ってもらい、不要な出費がかかってしまわないためにも、データを初期化するだけではなく最後に必ずSIM1カードを抜くことも忘れないようにしましょう。

木村篤士
木村篤士
iPhone修理歴7年、iPad修理歴5年のそこそこベテラン。とにかく「分解が趣味」という少し変わった修理マニア。ゲーム機やコントローラーなど様々な分解経験があるが、現在ではApple製品以外は触っていない。iPhoneならほとんどの修理が30分以内に対応可能。iPadもパネルやバッテリー交換なら1時間もあれば対応可能。7年間の修理経験を経た知識を元にiPhone大学の監修スタート。

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