iPhoneを売る前にSIMカードは抜く?eSIMの削除方法と買取前の注意点を解説

iPhone売却前のSIM・eSIM準備ガイド

前々職では金、プラチナの買取屋さん、前職ではスマホやタブレットがメインの買取屋さんで勤務経験があり、トータルの買取歴は15年。需要が高いiPhoneの買取は非常に多くの買取実績があり、その数5千台以上。新品未使用の端末から中古品、ジャンク品まで幅広い買取経験あり。

iPhoneを買取に出したり下取りに出したりするとき、「SIMカードは抜いた方がいい?」「eSIMの場合は何をすればいい?」と迷う方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、物理SIMを使っている場合はSIMカードを取り出し、eSIMを使っている場合は売却するiPhoneからeSIMを消去するのが基本です。

ただし、SIM・eSIMの処理だけで売却準備が完了するわけではありません。新しいiPhoneへのデータ・回線移行やバックアップ、Apple Watchのペアリング解除、iPhoneの初期化なども必要です。

本記事では、iPhoneを売る前にSIMカードやeSIMをどうすればよいのか、物理SIMとeSIMの違いから買取前にやっておきたいことまで分かりやすく解説します。

この記事で分かること
  • iPhoneを売る前にSIMカードを抜く必要があるのか
  • 物理SIMとeSIMの違い
  • 物理SIMカードの取り出し方
  • eSIMを使っている場合の売却前の処理
  • SIM・eSIM以外にiPhone売却前にやること

iPhoneを売る前にSIMカードは抜く?

物理的なSIMカードを使用しているiPhoneを売却する場合は、端末を手放す前にSIMカードを取り出しておきましょう。

SIMカードは通信事業者との契約に基づいて発行され、契約しているモバイル通信サービスをiPhoneで利用するために使われます。

売却するiPhone本体の付属品ではないため、基本的にSIMカードを入れたまま買取店へ渡す必要はありません。

一方、eSIMを利用している場合は取り出すカードそのものがありません。

そのため、現在は次のように考えると分かりやすいでしょう。

利用しているSIM 売却前の対応
物理SIM iPhoneからSIMカードを取り出す
eSIM 回線移行後、売却するiPhoneからeSIMを消去する
物理SIM+eSIM 物理SIMを取り出し、不要になったeSIMも消去する

SIMカードとeSIMの違い

SIMには、大きく分けて「物理SIM」と「eSIM」があります。

物理SIMとは

物理SIMは、iPhoneのSIMトレイへ差し込んで使用する小型のICカードです。

通信事業者が発行するSIMには、モバイルネットワーク上で契約回線を識別・認証するための情報などが記録されています。

写真やアプリなどiPhone本体に保存されているデータが、SIMカードに大量に保存されているわけではありません。

iPhoneを売却しても通信契約を継続する場合は、SIMカードを新しい端末へ移したり、通信事業者の手続きに沿ってeSIMへ変更したりします。

eSIMとは

eSIMは、iPhone本体に組み込まれたデジタルSIMです。

物理的なカードを抜き差しする必要がなく、対応する通信事業者で手続きすることでモバイル通信を利用できます。

eSIMを利用しているiPhoneを売却する場合は、SIMトレイを探してカードを抜く必要はありません。

代わりに、新しいiPhoneへの回線移行などを済ませてから、売却するiPhoneに残っているeSIMを消去します。

一言メモ

eSIMを削除するだけでは、通信事業者との契約そのものが自動的に解約されるわけではありません。回線を解約したい場合は、契約している通信事業者で別途手続きが必要です。

物理SIMを使っているiPhoneを売る場合

iPhoneを売る前にSIMカードを取り出す

物理SIMを利用している場合は、売却前にSIMカードを取り出します。

SIMカードを取り出す方法

SIMトレイがあるiPhoneなら、SIM取り出しツールを使って取り出せます。

  1. iPhoneの電源を切る
  2. 本体側面にあるSIMトレイを確認する
  3. SIM取り出しツールをトレイ横の穴へ差し込む
  4. トレイが出てきたら引き出す
  5. SIMカードを取り出す
  6. 空になったSIMトレイを元に戻す

SIM取り出しツールがない場合は、Appleもペーパークリップを使った取り出し方法を案内しています。

ただし、無理に押し込んだり、SIMトレイをこじ開けたりするのは避けましょう。

SIMトレイが開かない場合は、通信事業者やAppleへ相談してください。

取り出したSIMカードはどうする?

現在の通信契約を新しいiPhoneでも継続する場合は、新しい端末へSIMカードを移して使用できる場合があります。

ただし、新しいiPhoneや通信事業者の契約状況によっては、物理SIMからeSIMへ変更して利用するケースもあります。

新しい端末への回線移行が完了してから古いiPhoneを売却すると安心です。

eSIMを使っているiPhoneを売る場合

eSIMには物理的なカードがないため、iPhoneから取り出す作業はありません。

代わりに、新しい端末への回線移行を済ませたうえで、古いiPhoneからeSIMを消去します。

eSIMだけを削除する方法

iPhoneでは「設定」からeSIMを個別に消去できます。

eSIMを削除する基本手順
  1. 「設定」を開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 削除するeSIM・モバイル通信プランを選択する
  4. 「eSIMを削除」または「プランを削除」を選択する

表示される項目は、利用している回線数などによって異なる場合があります。

先にeSIMを消さないように注意

新しいiPhoneへの回線移行が終わっていない状態でeSIMを削除すると、再度モバイル通信を利用するために通信事業者でeSIMの再発行・設定などが必要になる場合があります。先に新しい端末への回線移行を完了させましょう。

iPhoneを初期化するときはeSIMも消去する

iPhoneで「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行すると、eSIMを使用している場合はeSIMを残すか、一緒に消去するかを選択できます。

売却・譲渡・下取りなどでiPhoneを他人へ渡すのであれば、eSIMも残さず消去しましょう。

基本的な操作は以下の通りです。

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」

その後、画面の案内に従って操作します。

eSIMを利用している場合は、eSIMも含めて消去する選択肢を選びます。

注意ポイント

初期化すると写真やアプリなどiPhone本体のデータも消去されます。新しいiPhoneへのデータ移行やバックアップが完了していることを確認してから実行してください。

SIM・eSIM以外にiPhoneを売る前にやること

iPhoneを売る前にやること

iPhoneを売却する際は、SIM・eSIMの処理だけでは不十分です。

大切なデータを失ったり、次の所有者がiPhoneを使用できなかったりするトラブルを防ぐため、必要な作業を済ませておきましょう。

1.新しいiPhoneへデータを移行・バックアップする

最初に、必要な写真や連絡先、アプリなどのデータを新しいiPhoneへ移行します。

必要に応じてiCloudやMac、Windows PCなどへバックアップも作成しておきましょう。

新しいiPhoneで必要なデータを確認できてから古いiPhoneを消去すると安心です。

2.Apple Watchをペアリング解除する

Apple Watchを使用している場合は、古いiPhoneを手放す前にApple Watchとのペアリングを解除します。

新しいiPhoneへ買い替える場合は、Apple Watchの移行も忘れないようにしましょう。

3.モバイル通信を新しいiPhoneへ移す

新しいiPhoneでも同じ電話番号を使用する場合は、物理SIMの移し替えやeSIM転送などを行います。

利用している通信事業者や契約内容によって手続きが異なるため、必要に応じて通信事業者の案内を確認してください。

4.iPhoneを初期化する

必要なデータや回線の移行が完了したら、古いiPhoneを初期化します。

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」

画面の案内に従い、必要に応じてiPhoneのパスコードやApple Accountのパスワードを入力します。

「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行すると、写真や連絡先、アプリ、Apple Payに追加したカードなど、iPhone上のデータが消去されます。

5.アクティベーションロックが解除された状態にする

iPhoneを売却するときに重要なのがアクティベーションロックです。

アクティベーションロックが残っていると、新しい所有者がそのiPhoneを正常にアクティベートできません。

ただし、以前のように「初期化する前に必ず『iPhoneを探す』を手動でオフにする」と覚える必要はありません。

「すべてのコンテンツと設定を消去」を正しく実行すると、「探す」とアクティベーションロックもオフになります。

初期化が完了し、「こんにちは」の初期設定画面が表示されていることを確認してからiPhoneを手放しましょう。

iPhoneを売る前のチェックリスト

買取店へ持ち込んだり発送したりする前に、最後に確認しておきましょう。

売却前チェックリスト
  • 新しいiPhoneへのデータ移行は完了したか
  • 必要なバックアップを作成したか
  • Apple Watchを使用している場合は移行・ペアリング解除したか
  • 新しい端末へのモバイル通信の移行は完了したか
  • 物理SIMを取り出したか
  • 売却するiPhoneから不要なeSIMを消去したか
  • 「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行したか
  • 初期設定の「こんにちは」画面になっているか

iPhone売却時のSIM・eSIMに関するよくある質問

SIMカードを入れたままiPhoneを売ってしまったらどうすればいい?

まずは買取店へ連絡し、SIMカードが残っていないか確認してもらいましょう。

すでに回収できない状態になっている場合は、契約している通信事業者へ連絡して対応を相談してください。

放置せず、できるだけ早く対応することが重要です。

eSIMなら何もしないでiPhoneを売ってもいい?

いいえ。

eSIMには物理的なカードはありませんが、売却するiPhoneにeSIMを残したままにしないようにしましょう。

新しい端末への回線移行を済ませ、売却時にはeSIMも消去します。

eSIMを削除すれば通信契約も解約されますか?

eSIMをiPhoneから削除しただけでは、通信事業者との契約が自動的に解約されるわけではありません。

回線自体を解約したい場合は、契約している通信事業者で解約手続きを行ってください。

SIMカードを抜けばiPhoneの個人情報は消えますか?

消えません。

写真、連絡先、メッセージ、アプリなどのデータはiPhone本体などに保存されています。

SIMカードを取り出すだけではこれらのデータは消去されないため、売却前には「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行してください。

初期化すればアクティベーションロックも解除されますか?

Appleが案内する手順で「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行すると、「探す」とアクティベーションロックもオフになります。

必要に応じてApple Accountのパスワード入力を求められることがあります。

SIMトレイがないiPhoneはどうすればいい?

SIMトレイがないモデルはeSIMを利用します。

物理SIMを取り出す作業は必要ありません。新しい端末への回線移行後、売却するiPhoneのeSIMを消去してください。

まとめ|iPhoneを売る前に物理SIM・eSIMの両方を確認しよう

iPhoneを買取や下取りに出す際は、物理SIMならSIMカードを取り出し、eSIMなら売却する端末からeSIMを消去します。

ただし、SIM・eSIMの処理だけで売却準備が完了するわけではありません。

新しいiPhoneへのデータとモバイル通信の移行を済ませたうえで、「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行することが重要です。

特にeSIMを利用している場合は、新しい端末への回線移行前にeSIMを削除しないよう注意してください。

最後に物理SIMが残っていないこと、eSIMが消去されていること、初期化後に「こんにちは」画面が表示されていることを確認してからiPhoneを手放しましょう。

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