修理後の警告がウザい!デメリットや表示させない方法は?
iPhoneの画面が割れたり、バッテリーの持ちが悪くなった場合など、iPhone修理店でお世話になる機会は多いかもしれません。アップルの修理サービスを利用すると、時間がかかる場合やデータが消える可能性があるといった懸念点もありますので、非正規店での修理を考えることもあるかもしれません。
以前のiPhone Xまでは、非正規店で修理を行った場合、下取りが不可になることはあっても、警告が表示されることはありませんでした。しかし、現在のiPhoneモデルは、購入時の状態が一つの形に紐づけられているため、修理箇所に応じて警告が表示されるようになっています。警告の内容は、機種やiOSのバージョンによって異なります。
この記事では、警告が出ることによるデメリット、また、使用上問題があるのかを解説いたします。
目次
警告が出る修理項目と機種を解説
正直に申し上げると、警告が表示されることには多くのデメリットがあります。特に、AppleCareに加入している場合は修理が補償対象外となります。
また、警告が表示されることにより、機種変更時の下取りが不可になる可能性が高くなります。さらに、中古品として売却する際にも減額の対象となることがほとんどです。
以下では、代表的な警告の表示条件をいくつか紹介します。
- バッテリー修理
- 画面修理
- リアカメラ交換
順番に見ていきましょう。
バッテリー交換
非正規のiPhone修理店でバッテリー交換を行うと、使用される部品が不明なものである旨の警告が表示されるようになります。この警告は、電源を入れた際や一定期間ごとにポップアップ通知として表示されます。
さらに、設定画面や設定の情報画面、バッテリー画面にも警告が表示されるようになります。設定画面上の警告は恒久的に表示され、通知を削除することができません。また、設定からバッテリーの状態を確認することもできなくなります。ただし、充電の残量表示は正常に機能します。
非正規の修理店の場合、純正バッテリーを用意して交換を行ったとしても警告が表示されます。※正規店で交換した場合には純正部品との通知が出るため問題ありません。
画面交換
画面割れや液晶不良により画面を交換した際、不明な部品が使われている旨の警告が出るようになります。
バッテリー交換時と同様、一定期間ポップアップとして通知されます。設定画面、設定の情報画面にも警告が表示されます。
リアカメラ交換
バッテリー交換、画面交換同様、リアカメラを交換した際、不明な部品が使われている旨の警告が出るようになります。
バッテリー、画面交換時と同様、一定期間ポップアップとして通知されます。設定画面、設定の情報画面にも警告が表示されます。iOSのバージョンによりポートレートモードが使用できなくなる場合があるため、注意が必要です。(iOS16以降は正常に動作します)
修理箇所ごとの警告表示機種一覧
修理箇所 | 機種 |
---|---|
バッテリー交換時 | XS XSMax XR SE第2世代 SE第3世代 |
画面交換 バッテリー交換時 |
11 11Pro 11ProMax |
画面交換 バッテリー交換 リアカメラ インカメラ交換時 |
12 12mini 12Pro 12ProMax 13 13mini 13Pro 13ProMax 14 14Plus 14Pro 14ProMax |
その他の修理後の不具合
インカメラを交換するとFace IDは使用不可になる
インカメラを交換すると、不明な部品の警告とFace IDが使用できない旨の警告が表示されます。
また、アップル公式ページには背面システム交換時にも警告が出る旨の記載がありますが、非正規の修理店で背面ガラスの修理を行う際には、警告は表示されません。但し背面ガラスの修理の場合、アップルのロゴはなくなりますので注意が必要です。
警告を出さない方法は正規店一択
修理はしたいけど警告は表示させたくない。という場合には、アップルもしくは正規代理店で修理を行う必要があります。
補足となりますが、アップルもしくは正規代理店で該当箇所を修理した際には、不明な部品との警告表示ではなく、純正部品との表示がされます。これは現状のiPhoneは部品の交換履歴が分かるような仕様になっているためです。
非正規店で修理する際に警告以外で注意すべきこと
警告が出ていても使用上の問題は特にありません。設定画面に警告表示が出ている程度ですが、非正規店で修理する場合に警告表示以外で注意すべきことは何があるでしょうか。
具体的にはTrueToneの機能に関して影響が出る可能性があります。
TrueToneの機能が失われるかも
アップルの保証対象外になる点、機種変更時の下取りが不可もしくは大幅に減額となる点は先にも触れましたが、修理店を選ばないと失われる機能もあります。その機能はTrueToneという機能です。
TrueToneとはどの様な機能か
周りの明るさに応じて液晶表示の発色を自動で見やすく調整してくれる機能です。明るさの自動調整とは別物になります。iPhone8以降の全ての機種に搭載されている機能です。
この機能を残すためには、交換する画面にプログラムを書き込む必要があります。画面交換時、何も考えずに交換してしまうと、交換後にTrueToneの機能が失われます。
※iPadにもTrueTone搭載機種があります。iPhoneと異なりiPadの場合には画面交換を行っても機能は失われません。
補足となりますが、TrueToneが失われても表示の色味が異なる以外には動作に支障はありません。一見地味な機能のため気にされていない方も多い機能ですが、本来あるべき機能が失われる事を考慮するとデメリットになります。
デメリットを理解した上で修理しましょう
非正規店で修理を行った場合の警告表示についてご説明しました。警告が表示されることで使用上のデメリットはありませんが、正規店と非正規店の選択は店舗や持ち主の状況によって異なると考えられます。
誤解される方も多いですが、修理店とアップルの修理は異なるものです。例えば、「時間があり、バックアップもあり、急ぎではない」といった場合は、アップルで修理をする方が良いと思われます。
一方、「すぐに修理したい、費用を抑えたい、データを保持したい」といった場合には、修理店を選ぶことになるでしょう。画面の割れやバッテリー交換などは、即日かつ短時間で修理をしてくれます。
修理店での修理にはメリットとデメリットがあります。持ち主の状況に応じて、警告表示の有無や機能の喪失などのデメリットに言及しない修理店は避けるべきです。
疑問や不明点がある場合、あいまいな回答や納得できない回答がある場合は、アップルに相談するか、修理店を見直すことをおすすめします。デメリットも考慮し、持ち主の利益を最優先に考えて対応してくれる修理店を選ぶことが重要です。