iPhone11 Proに付属の急速充電器の実力とは?おすすめの活用方法も紹介

iPhone11 Proに付属急速充電器は本当に速い?

2019年10月に発売されたiPhone11シリーズはカメラの大幅なアップデートが注目され、見た目のインパクトも大きなものでした。

しかし、実はそれ以外にも細かな部分が改良されており、実際に使って初めて分かるような「地味だけど便利なアップデート」も行われています。たとえば、普段私たちが見逃しがちな充電器についてもiPhone11 Proでは初めて急速充電器が付属するようになりました。

しかし、そもそも急速充電と通常の充電との違いがよく分からない人も多く、そのメリットが浸透しているとはいえません。
そこで今回は、iPhone11 Proに付属された急速充電器の実力を詳しく紹介していくとともに、その他のiPhoneでも急速充電を利用できるのかも含めて解説します。

そもそも「急速充電」とは?

急速充電 画像引用元:Apple

急速充電とはその名の通り、充電速度が通常に比べて速い充電の仕組みです。別名「PD充電」とも呼ばれており、これは「Power Dellivery」の略称です。

iPhoneシリーズは大画面化と高スペック化にともなってバッテリー容量もアップしており、初代iPhoneが登場した約10年前に比べると実に2倍以上の容量になっています。バッテリーの容量が増えたということはその分充電にかかる時間も増大していることを意味しており、バッテリーが100%になるまで長い時間がかかってしまいます。

もっと分かりやすい例でいえば、iPhoneに付属している小さい充電器でiPadを充電すると、満充電になるまで一晩かかってしまうことがあります。これはiPhoneに比べてiPadのほうがはるかにバッテリー容量が大きく、充電に要する時間も長いためです。

そこで、iPhoneの充電器とiPadの充電器は大きさが異なっており、iPadの充電器はiPhoneの充電器に比べてワット数が大きい仕様になっています。充電時間は充電器のワット数に応じて変わり、ワット数が大きければ大きいほど充電時間は短くなります。

ただし、iPhoneの充電の仕様は0%からの充電は速いのですが、80%や90%の状態から充電をする場合はバッテリーを保護するためにあえて充電速度が低下する仕組みになっています。

iPhoneの急速充電は30分程度で50%まで充電することはできるのですが、単純にその倍の時間で100%になるということではありません。

急速充電に対応しているiPhoneと必要なもの

充電ケーブル 画像引用元:Apple

そもそも急速充電は全てのiPhoneに対応しているものではありません。対応機種はiPhone8以降のモデルに限られており、仮にiPhone7に急速充電器を接続しても急速充電は行われません。

急速充電を行うにはiPhone8以降の本体端末と急速充電器、USB-CとLightning端子の充電ケーブルが必要です。急速充電器には「USB PD対応」と表記されているはずなので、商品を選ぶ際には必ずチェックしておきましょう。

また、充電ケーブルもUSB-Cに対応している必要があるため、これまで使用してきた通常のUSB(Type-A)ケーブルは急速充電では使用できなくなります。充電する場所に応じて充電器を使い分ける人も多いと思いますが、充電器と充電ケーブルの組み合わせには注意する必要があります。

iPhone11 Proに付属された急速充電器の実力

急速充電器の実力 画像引用元:Apple

ここからは今回の記事の本題であるiPhone11 Proに付属された急速充電器についてその実力を探っていきましょう。

急速充電器はiPhone11 Proのみに付属

大前提として急速充電はiPhone8以降に対応してはいるものの、Apple純正の急速充電器が付属するのはiPhone11 Proのみに限られます。iPhone11もそれ以前のモデルも、付属してくるのは従来の小型の充電器です。そのため、もしiPhone11とそれ以前のモデルで急速充電をしたい場合は、別途急速充電器と充電ケーブルを購入しなければなりません。

iPhone11 Proに付属してくる急速充電器は従来の充電器に比べて二回り程度大きく、かなりの存在感があります。容量は18Wで、従来の5Wと比較すると実に3.6倍もの差があることが分かります。

わずか30分で50%まで充電可能

iPhone11 Proに付属されたApple純正の急速充電器はどの程度の充電速度なのでしょうか。iPhone11 Proの充電が0%の状態の場合、30分ほどで約50%まで充電できるようです。ただし、満充電になるまでは約2時間ほど要するため、緊急時や外出前に短時間で充電をしておきたい方におすすめといえるでしょう。

サードパーティ品としても急速充電器はある

Apple純正の急速充電器のほかにも、スマートフォンアクセサリーを販売しているメーカーを中心にサードパーティ品として急速充電器は販売されています。

そもそもPower Deliveryという仕様は最大100Wまで対応しており、Apple純正の18W以外にも30W、45W、60W以上の急速充電器もあります。ワット数が大きくなればなるほど価格は高額になり、5,000円以上の急速充電器も少なくありません。

iPhone用であれば30Wや45W程度でも十分で、3,000円程度で購入できるものがほとんどです。ただし、iPhone以外にもノートパソコンやタブレット端末も同時に充電するのであれば、できるだけワット数の大きいものを選んでおいたほうが充電速度も向上して使いやすいはずです。

急速充電器はこんなときにおすすめ

急速充電器はこんなときにおすすめ

急速充電器を有効に活用できる場面をいくつか例に挙げて紹介します。

外出前に急ぎで充電したいとき

寝る前にうっかり充電を忘れてしまい、朝の出勤前にiPhoneのバッテリーが少ないときに急速充電器は活躍してくれます。朝食や歯磨き、着替えなどをしている間に急速充電器で充電しておけば、とりあえず通勤時間内にバッテリーが切れてしまうことは防げるため安心です。

特に最近ではApple Payなどの普及により、iPhoneを交通系ICカードとして使用している人も多いと思います。万が一電車のなかでiPhoneの充電が切れてしまうと、交通系ICカードで改札を通ることができなくなってしまうため、常に充電の容量は気をつけておかなければなりません。

飛行機のラウンジなどで充電したいとき

電車だけではなく、飛行機に搭乗する際にもApple Payを活用している人も多いはずです。万が一搭乗券情報が入ったiPhoneの充電が切れてしまうと、搭乗手続きができずに出発を待たせてしまう可能性があるため事前に充電容量は確認しておく必要があります。ラウンジで搭乗を待っている時間に急速充電器で充電をしておけば、短時間でもある程度の充電残量は確保することができます。

喫茶店やレストランなどで充電したいとき

特に外回りの多いビジネスパーソンの場合、外出先でiPhoneの充電がなくなってしまうと取引先や顧客との連絡手段が途絶えてしまいトラブルに発展します。そのためにも、喫茶店やレストランなどに立ち寄った際にはこまめにiPhoneの充電をしておきたいもの。

アポイントの時間が限られており、数十分しか時間が確保できない場合であっても急速充電器を使えば効率的に充電が可能になります。

災害時に通信手段を確保しておきたいとき

災害時用としても急速充電器は重宝します。避難先でスマートフォンの充電をする際には、他の避難者も充電できるようにある程度の時間充電したら次の人に譲らなければなりません。充電時間が限られているなかで効率的に充電するためには、通常の充電器よりも急速充電器のほうが優れていることは明白です。また、充電器がなくて困っている人にも急速充電器を共有することができるため、人助けにもつながります。


場所に応じて選びたい充電器

場所に応じて選びたい充電器

急速充電器は便利なツールですが、必ずしも全ての充電器を急速充電器に変更する必要はありません。場所に応じて使い方を考え、最適な充電器を用意しておきましょう。

寝室には通常の充電器がおすすめ

寝室でiPhoneを充電する際にはたっぷりと時間が確保できるため、そもそも急速充電器を選択する必要はなく通常の充電器でも問題ありません。iPhoneを買い替えた際にそれまで使用していた充電器も残っているはずなので、それを継続して活用すると良いでしょう。

リビングには急速充電器

朝の出勤前に充電することがあるリビングには、家族が共用で利用できる急速充電器を置いておくのもおすすめです。短時間でも効率的に充電できるため、慌ただしい朝の時間帯でも安心です。サードパーティ品の急速充電器のなかには複数のUSB接続端子が備わった充電器もあるため、家族共用で使用する前提であればそのような製品を1台用意しておくのも良いのではないでしょうか。

外出時には急速充電対応のモバイルバッテリー

出張や旅行に出かける頻度が高い人は、急速充電に対応したモバイルバッテリーを1台用意しておくのもおすすめです。通常のモバイルバッテリーよりも多少価格は高いですが、充電時間が速くどこでも充電できる安心感があります。


PD対応のモバイルバッテリーで10,000mAh程度の容量であれば、4,000円から5,000円程度で購入できます。万が一の災害用品としても役立つため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

iPhoneとともに充電器も進化

iPhone3Gの登場からすでに11年が経過し、さまざまな機能が進化してきました。カメラが大画面化といった象徴的な面に注目が集まりがちですが、急速充電のように「地味だけど便利」な進化も数多くあります。充電は毎日欠かさず行う行為だからこそ、より効率的な方法を検討しておきたいものです。

今回紹介したように、必ずしも全ての充電器を急速充電対応のものに変える必要はありませんが、必要な場面や場所に応じて最適なものを選んでみてはいかがでしょうか。

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