使わなくなったiPhoneをサブ端末に!povo2.0の魅力を解説

使わなくなったiPhoneをサブ端末に!povo2.0の魅力を解説

機種変更やMNP(ナンバーポータビリティ)などのタイミングで、それまで使用してきたiPhoneが不要になることがあります。iPhoneの場合、古い端末であっても下取り価格が高額であるため、中古端末を取り扱う専門業者やオークション、フリマサイトなどに出品する方も少なくありません。

しかし、「どうせなら手元に置いてインターネット専用端末として使いたい」というニーズもあり、Wi-Fiへ接続してサブ端末として活用する用途もあります。そのような方にぜひおすすめしたいのが、KDDIの格安プランである「povo2.0」と組み合わせる方法です。

今回の記事では、povo2.0のプラン内容はもちろんのこと、使わなくなったiPhoneをサブ回線化するための手順や注意点などもあわせて紹介します。

povo2.0とは

povo2.0とは

出典:povo公式サイト

はじめに、povo2.0とはどのような料金プランなのか改めておさらいしておきましょう。

povo2.0はKDDIが提供する格安料金プランで、基本料金が0円、さらにデータ通信や音声通話、コンテンツ、スマホ故障サポートなど、使い方に応じてさまざまなトッピングを追加できるのが大きな特徴です。
なお、トッピングを追加せず基本料のみで運用する場合の通話料やSMS送信にかかる料金は以下の通りです。

基本料のみの場合
  • 国内通話:22円(税込)/30秒
  • 国内SMS送信:3.3円(税込)/通(70文字まで)

データ通信は無料で利用することもできますが、基本料のみの場合はデータ通信速度が送受信最大128kbpsとなります。そのため、快適にインターネットを利用するとなると、以下の「データトッピング」から料金を選択する必要があります。

データトッピング
名称 有効期間 料金
データ使い放題 24時間 330円(税込)
データ追加1GB 7日間 390円(税込)
データ追加3GB 30日間 990円(税込)
データ追加20GB 30日間 2,700円(税込)
データ追加60GB 90日間 6,490円(税込)
データ追加150GB 180日間 12,980円(税込)

また、データトッピング以外にも音声通話やコンテンツ、スマホ故障サポートのトッピングも以下の通り用意されています。

通話トッピング
名称 期間 料金
5分以内通話かけ放題 1か月 550円(税込)
通話かけ放題 1,650円(税込)
コンテンツトッピング
名称 期間 料金
DAZN見放題パック 7日間 760円(税込)
smash使い放題パック 24時間 220円(税込)
スマホ故障サポート 830円(税込)/月

サブ回線化に最適なpovo2.0

サブ回線化に最適なpovo2.0

povo2.0はトッピングを一切追加しない場合、月額料金が0円から運用できることから、サブ回線として契約するには最適なプランといえます。しかし、「すでにメイン回線があるし、わざわざサブ回線を用意しなくても良いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、万が一のことを考えるとサブ回線があるのは安心です。たとえば、現在ドコモやソフトバンク、楽天モバイルの回線を持っている場合、通信障害が発生した際に一切の連絡手段がなくなってしまいます。また、出張や旅行などに出かけた際、場所によっては特定のキャリアのみが圏外という地域もあるでしょう。さらに、大規模災害が発生した際に備えて、メイン回線のほかにサブ回線ももっておいたほうが連絡手段を確保しやすいというメリットもあります。

従来、サブ回線として運用するためには、格安料金プランであっても数千円、MVNO(格安SIM提供会社)であっても最低数百円程度の料金を支払う必要がありました。しかし、povo2.0であれば普段使用しないときにはトッピングを追加することなく0円で運用し、必要なときだけ必要なトッピングを追加し柔軟な運用が可能になるのです。

povo2.0をサブ回線化する際の手順

povo2.0をサブ回線化する際の手順
では、実際にpovo2.0でサブ回線として運用する際、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。今回は4つのステップに分けて紹介します。

1.iPhoneのSIMロック解除

povo2.0は端末とのセット販売を行っていないため、端末はユーザー自身で用意する必要があります。現在使用してないiPhoneがある場合には、電源が入り正常に動作するかを確認した後、SIMロックを解除しておきましょう。
SIMロック解除の手続き方法はキャリアによっても多少異なるものの、基本的にはオンラインまたはショップにおいて手続きが可能です。ただし、ショップ店頭へ持ち込んでSIMロックを解除してもらう場合、3,000円程度の手数料が発生するためオンラインでの手続きがおすすめです。

2.「povo2.0」アプリをダウンロード

povo2.0はショップや量販店などの店頭で手続きができず、オンライン専用プランとなっています。申し込みにあたっては、すでにお持ちのメイン回線で「povo2.0」アプリをダウンロードいただき、アプリ上から手続きを行います。

3.アプリから新規申込手続き

アプリをダウンロードしたら、いよいよ申込手続きに入ります。手続きに必要な書類は以下の2点です。

必要な書類
  1. 本人確認書類(運転免許証orマイナンバーカードor在留カード)
  2. クレジットカード

氏名や住所などの必要事項を入力した後、本人確認はeKYC(電子本人認証)によって行われます。
また、申込手続きの際にはSIMの発行方法として「SIMカード」「eSIM」が選択できます。eSIMを選択した場合、SIMカードの到着を待つことなく即日開通が可能ですが、利用予定の端末がeSIMに対応していることが前提となります。iPhoneの場合、eSIMに対応しているのはiPhone Xs、およびiPhone XR以降のモデルに限られるため、それ以前のiPhoneを使用する場合には「SIMカード」を選択しておきましょう。

4.SIM開通手続き

一連の手続きと申込審査が完了しSIMが発行されたら、開通手続きを行います。「SIMカード」を選択した場合、翌日以降に自宅宛てにSIMカードが宅配便で到着するため、iPhoneへSIMカードを挿入し有効化を行います。このとき、APN(アクセスポイント)の設定が必要ですが、設定の詳しい手順についてはマニュアルが同封されているほか、以下のサポートページでも確認できます。

SIMカード開通手続き

また、「eSIM」を選択した場合には即日で開通手続きが可能ですが、こちらもAPN設定やeSIMの有効化が必要です。

povo2.0を利用する際の注意点

povo2.0を利用する際の注意点

基本料0円から運用できるpovo2.0ですが、メリットばかりとは限らず注意すべきポイントもあります。特に重要な3つの点について解説しましょう。

利用停止・契約解除の条件

Povo2.0は永久的に0円で運用できるものではなく、180日以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止または利用解除となる可能性があります。そのため、半年ごとに契約内容を見直し、有料トッピングの購入履歴がない場合には必要に応じて追加しておきましょう。最安で運用するためには、「データ使い放題(24時間)」の330円を180日ごとに追加する方法がおすすめです。

LINEの年齢認証が非対応

LINEで友だちを追加する方法として「ID検索」がありますが、これは年齢認証済みのアカウントでしか利用できません。しかし、povo2.0はLINEの年齢認証に非対応となっており、実質的にID検索から友だちを追加してもらうことが不可能となります。QRコードや「ふるふる」、電話番号検索などの方法を選択しなければならず、手間がかかります。

海外ローミング非対応

日本国内から海外の国々へ発信することは可能ですが、povo2.0を契約済みの端末を海外へ持ち込み、現地から発信する「国際ローミング接続」は利用できません。今後国際ローミングへ対応する予定はあるとのことですが、具体的にいつから開始となるかは不明の状況です。

povo2.0で使わなくなったiPhoneを有効に活用しよう

povo2.0で使わなくなったiPhoneを有効に活用しよう

今回紹介したように、基本料0円から運用できるpovo2.0は、非常時などにも役立つサブ回線として有効に活用できます。過去に機種変更したものの、古いiPhoneが自宅で眠ったままになっているという方は、ぜひpovo2.0の契約を検討してみてはいかがでしょうか。

新規申込の場合、事務手数料は一切かからず、最低利用期間もないため解約時の違約金がかかる心配もありません。

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今回はpovo2.0のプランを利用し、使わなくなったiPhoneをサブ端末として利用する方法について紹介しました。「格安料金プランは通信事業者にどう影響を与える?今後変革が予想される通信業界のビジネスモデル」では、povo2.0の他、ahamoやLINEMOなど携帯電話の格安料金プランについて説明、比較しています。ぜひあわせてご参考ください。

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