iPadをテレワークに活用してみよう!注目の機能や便利な使い方も解説

iPadをテレワークに活用してみよう!注目の機能や便利な使い方も解説

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、多くの企業ではテレワークの活用が進んでいます。これまでテレワークに積極的ではなかった企業のなかにも、政府や自治体からの呼びかけにともないテレワークに本格移行するケースが増えてきました。

しかし、これまでオフィスで仕事をするのが当たり前だった環境から自宅での仕事を強いられるようになったことで、さまざまな弊害や課題を感じるようになった人も多いはず。

なかでも深刻なのが、PCなどのITツールの活用についてです。そこで今回の記事では、テレワークで効率的に仕事を行うためにiPadを活用する方法について詳しく解説していきます。

iPadはPCの代わりとして使える?

ノートパソコン

そもそもiPadをノートパソコンと同様に使用できるのか、という疑問を抱いている人も多いと思います。そこで、まずはハードウェアやアプリケーションの観点から、iPadをノートパソコン化できるのか詳しく解説しましょう。

キーボードやマウスは接続可能

iPadOS 13.4以降のバージョンがインストールされていれば、iPadにキーボードやマウス、トラックパッドなどを接続して使用することができます。Bluetoothでペアリングすることで利用でき、マウスやトラックパッドはパソコンで使用する場合と同様に画面のスクロール自体も問題ありません。

2020年3月発売のiPad Proと同時に発表された専用のMagic Keyboardにも対応でき、これにはトラックパッドも搭載されているためオールインワンで利用できます。特に出張や旅行など、外出先で頻繁に利用する機会が多くなりそうな人の場合は、純正のMagic Keyboardがおすすめといえるでしょう。

アプリケーションは限定される

次に重要なのがアプリケーションの問題です。iPadはパソコンとは異なり、インストールできるソフトウェアやアプリケーションはApp Storeで公開されているものに限定されてしまいます。

しかしながら、一般的なWEBブラウザやメールソフト、ビジネスチャット、マイクロソフトOfficeなどの基本的なアプリケーションはすべて揃っており、一般的な用途として困ることは少ないでしょう。

しかし、たとえば自社独自のソフトウェアや開発環境などを使って業務を行っている場合、iPadでは対応できないケースが出てくる可能性が高いです。そもそもiPadのOSはMacOSとは異なり、iPadOSという独自のものが搭載されています。たとえMacOSに対応しているソフトウェアであっても、iPadOSには対応できていないケースが多いと想定されるため、テレワークにiPadが耐えうるかは事前に確認が必要といえるでしょう。

業務の精査も必要

現在多くの企業に求められているのは、できるだけテレワークを活用して出社人数を減らすということです。そのような観点から考えると、仮にiPadをPCの代わりに活用できなかったとしても、業務内容を精査することで一部でもテレワークに回すことができるようになるかもしれません。

たとえば、どうしても会社にあるPCでなければ対応できない仕事や、客先に訪問したり常駐しないとできない仕事もあるでしょう。そのような担当者は出社し、それ以外の管理部門やバックオフィス業務を担当する人はテレワークを実施してもらうのもひとつの方法です。

結論を言ってしまえば「iPadはPCの代わりにならないことがある」ということになるのですが、だからといって全社員が出社しなくてはならない、とはなりません。全体の業務のうちiPadで完結できそうな内容だけをテレワークの人に行ってもらいながら、出社組と業務をうまくシェアしていくことが求められます。

テレワークに活用できるiPadの注目機能

iPadの注目機能

iPadはPCに近い心地であるものの、OSが異なる以上は完全にパソコンに代替できるといえない現状があります。そのため、現実的な活用方法としてはパソコンの周辺機器サブ端末としての用途がおすすめです。

Sidecar

ノートパソコン1台だけでは画面領域が狭く、表示できる範囲が限られて見づらいと感じることはないでしょうか。そんなときに活躍するのが、iPadの機能である「Sidecar」です。

これはiPadをMacのサブディスプレイとして利用するための機能で、手軽に画面領域を拡張するのに役立ちます。サブディスプレイは欲しいものの、別途モニターを常設する場所がなかったり、わざわざコストをかけてまで購入したくないといった場合におすすめ。
ちなみに、Sidecarを利用するためには以下のシステム要件をクリアする必要があります。

MacOS Catalinaに対応したMac

  • MacBook Pro (2016 年以降)
  • MacBook (2016 年以降)
  • MacBook Air (2018 年以降)
  • iMac (2017 年以降)
  • iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015))
  • iMac Pro
  • Mac mini (2018 年以降)
  • Mac Pro (2019 年モデル)
iPad OS13以降に対応したiPad

  • iPad Pro(全モデル)
  • iPad(第6世代以降)
  • iPad mini(第5世代)
  • iPad Air(第3世代)

Sidecarの詳細な設定方法や利用方法については、以下のリンクを参考に行ってください。

Apple公式サイト

外付けキーボード

先ほども紹介しましたが、iPadOS 13.4以降であれば外付けのキーボードを接続することも可能です。たとえば自宅にあるのがデスクトップPCのみで、同じ席に着いて仕事をするのが辛くなってしまったときなどは、iPadと外付けキーボードを併せて活用することにより、リビングのテーブルやソファの上など自由な場所で仕事に取り組むことができるようになります。
気分転換にもなるほか、小さい子どもの面倒を見ながら仕事をしなければならない場合などにおいても重宝するはずです。

テレワークに最適なiPadの画面サイズ

テレワークに最適なiPadの画面サイズ

一口にiPadといってもさまざまなモデルがあり、画面サイズも異なります。実用性を考えると10.2インチのiPad、またはそれ以上の画面サイズを誇るiPad Proシリーズがおすすめです。iPad miniはパソコンのサブディスプレイという前提で考えると使いづらい大きさのため、用途を吟味したうえで検討する必要がありそうです。

ちなみに、たとえばMacBookシリーズの多くは13インチ以上の画面サイズがほとんどのため、見やすいサブディスプレイを求めるのであれば12.9インチのiPad Proがおすすめです。もちろん、10.2インチのiPadや10.5インチのiPad Air、iPad Proでも活用できますが、実際にノートパソコンと並べてみたうえで判断するのが最適です。仮に新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた後、たとえば出張や取引先など社外で仕事をする機会が増えそうな場合は、携帯性に優れたiPad Airが適しているといえるでしょう。

【Apple iPad Pro (12.9インチ, Wi-Fi, 256GB) – スペースグレイ (第4世代)】

テレワークにiPadの活用を検討してみよう

テレワークにiPadの活用を検討

今回紹介してきたように、iPadはテレワークで働く人を助ける有効なツールになりえるものです。「自社にはテレワークが実現できる環境が十分整っていないから」、「自宅での仕事は集中できなくて進まないから」といった理由でテレワークを敬遠している経営者や担当者も少なくありません。

しかし、1日も早く新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、多少の不便を強いられたとしても多くの人の協力が必要不可欠です。
また、わざわざ出社しなくてもテレワークである程度の仕事がこなせると判断されれば、通勤のストレスも軽減し時間が有効に活用できるようになるかもしれません。もし、これからテレワークを検討しているものの、きちんと仕事が回るか心配な方、必要なITツールが揃わなくて困っている方がいれば、今回紹介したようにiPadをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

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