iPhoneにレンズカバーは必要?装着するメリットや製品の選び方を解説
iPhoneのカメラ性能は年々向上しており、それに伴いレンズのサイズも大きくなっています。カメラのレンズは非常にデリケートであり、わずかな傷や汚れが付着していると画質に影響を与えるほか、レンズが割れると高額な修理費用もかかってしまいます。
そこで、このようなリスクを抑え、iPhoneを安全に使用するために役立つのがレンズカバーです。本記事では、iPhone用レンズカバーの役割や装着するメリット、製品の選び方などを詳しくご紹介します。
目次
iPhone用レンズカバーとは
iPhone用レンズカバーとはその名の通り、iPhoneのカメラレンズ部分に取り付ける専用アクセサリーです。
レンズカバーは、主にガラスや強化プラスチックなどの素材で作られており、傷や汚れ、衝撃などからレンズを守り破損を防ぐことを目的としています。
液晶保護フィルムの付属品としてレンズカバーがセットになった製品もありますが、レンズカバー単体でもさまざまな製品が販売されています。
iPhone用アクセサリーの中でもレンズカバーは安価で、手頃なものだと数百円程度で購入できる製品もあります。
iPhoneのレンズカバーにはどんな種類があるのか「iPhone用レンズカバーにはどんな種類がある?選び方も解説」の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
iPhone用レンズカバーを装着するメリット・デメリット
iPhone用レンズカバーを装着することで、どういったメリットが期待できるのでしょうか。また、反対にデメリットとして懸念される点についても解説します。
メリット
主なメリットは以下の3点です。
レンズの傷や汚れを防げる
近年発売されているiPhoneはカメラ性能が飛躍的に向上しており、レンズそのもののサイズも大型化しています。本体よりもカメラレンズの部分が出っ張った形状をしているため、iPhoneをテーブルなどの上に置くとカメラレンズの部分が干渉し傷がつきやすくなっているのです。
iPhone本体を保護するアクセサリーとしてはケースが一般的ですが、ケースの多くはカメラレンズの部分がくり抜かれた形状になっており、レンズの部分まで保護できる仕様にはなっていません。
また、iPhone用のケースを装着することで厚みが生まれ、テーブルの上などに置いた際にカメラレンズの干渉を防ぐことはできますが、たとえばポケットやカバンの中にiPhoneを入れておくと他のモノと接触し、レンズを傷つける可能性もあります。
佐藤大地
レンズを保護しながら日常的な使用やアクシデントによる損傷を防ぐためにも、レンズカバーは重要な役割を果たします。
修理費用を抑えられる
背面カメラを損傷した場合、高額な修理費用が発生してしまいます。
たとえば、iPhone 16の背面カメラをApple StoreやApple認定サービスプロバイダで修理した場合、AppleCare+加入中で1万2,900円、未加入の場合は2万3,800円の修理費用が請求されます。
Apple Storeや認定サービスプロバイダ以外の一般的な修理店であれば上記よりもわずかに安価で直せる可能性もありますが、いずれにしても修理費用は決して安くありません。
レンズカバーを装着しておけば、万が一iPhoneを落下させても破損のリスクを大幅に抑えられ、無駄な修理費用をかけずに済む可能性があるのです。
割れたガラスの飛散を防げる
万が一iPhoneを落とした場合、レンズ部分のガラスが割れ、その破片が周囲に散乱することがあります。
特に小さな子どもやペットがいる家庭では、誤ってガラスの破片を口にして重篤な健康被害をもたらす可能性もあるでしょう。
佐藤大地
レンズカバーを装着しておけば、万が一iPhoneを落とした際でもガラスの飛散を防止でき安全性が向上します。
デメリット
デメリットとして押さえておきたいポイントは以下の3点です。
カメラ部分の厚みが増す
レンズカバーを装着すると、当然のことながらiPhoneの厚みが増したり、わずかに重量も増えることになります。
iPhone用ケースのサイズによってはカメラ部分がわずかに出っ張ったり、ポケットに入れたときに厚みが気になることもあるでしょう。
カメラの画質に影響が出ることも
レンズカバーの品質や素材によっては、写真や動画を撮影する際に反射や曇りが発生し画質が低下する場合があります。
特に光の強い場所や暗い場所での撮影に影響が出ることがあるため注意が必要です。
また、樹脂など柔らかい素材のレンズカバーはわずかな摩擦でも傷がつきやすく、それが原因で不鮮明な撮影画像になることもあります。
品質が高くないレンズカバーを選んでしまうと、傷がつくたびに頻繁に買い替えなくてはならないため慎重に選びたいものです。
iPhoneの外観を損なう可能性がある
デザイン性を重視しているユーザーにとって、レンズカバーの装着によってiPhoneの外観に影響を与える可能性があります。
本体に馴染む透明なカバーを選ぶことで、外観に与える影響を最小限に留めることも可能ですが、少なくともカメラ部分の厚みが増すことで洗練されたiPhoneの印象を損なうおそれもあるでしょう。
iPhoneレンズカバーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
レンズの傷や汚れを防げる | カメラ部分の厚みが増す |
修理費用を抑えられる | カメラの画質に影響が出ることも |
割れたガラスの飛散を防げる | iPhoneの外観を損なう可能性がある |
iPhone用レンズカバーを選ぶ際のポイント
iPhoneのレンズカバーを装着し後悔しないために、どのようなポイントに注意して製品を選べば良いのでしょうか。
対応端末を確認
近年発売されているiPhoneは、ほとんどが複数のレンズを備えています。
たとえば、iPhone 16およびiPhone 16 Plusは広角レンズと超広角レンズが、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxには広角レンズと超広角レンズ、望遠レンズが搭載されています。
佐藤大地
レンズの数が同じであってもレンズの配置やサイズがモデルによってわずかに異なるため、必ずお手持ちの機種に対応した専用のレンズカバーを選びましょう。
傷がつきにくい素材のレンズカバーを選ぶ
樹脂やフィルムなどの柔らかい素材は安価ではあるものの、表面に傷がつきやすく画質に影響を与えます。また、傷がつくたびに頻繁に買い替えなければならず、長い目で見ると高いコストがかかってしまうでしょう。
そのため、レンズカバーを選ぶ際にはガラス製の傷がつきにくいものがおすすめです。
ケースと干渉しないかを確認
iPhoneケースのほとんどはカメラ部分がくり抜かれ、レンズと干渉しないように設計されています。また、レンズカバーも背面のカメラユニットにすっぽりと収まる形状をしているため、ケースとレンズカバーが干渉するリスクは低いですが、念のため購入前にはケースの形状を確認しておきましょう。
また、レンズカバーの厚みによってはケースからはみ出てしまい、テーブルの上に置いた際にガタつきが生じる可能性もあるため注意が必要です。
iPhoneを長く使い続けるにはレンズカバーの装着がおすすめ
今回ご紹介してきた通り、iPhoneのカメラは年々大型化し破損のリスクも高まっているため、安全に使い続けるためにもレンズカバーは不可欠なアクセサリーです。
万が一、レンズが割れてしまうとガラスの破片によってケガをするおそれがあるほか、高額な修理費用が請求される可能性もあるでしょう。
このようなリスクを未然に防ぐためにも、レンズカバーの活用をぜひご検討ください。