「(PRODUCT)RED」とは何?iPhoneの歴史とともに振り返る

(PRODUCT)REDとは?iPhoneの歴史とともに振り返る

近年登場するiPhoneはカラフルな色がラインアップされ、機種変更のたびに「次はどの色にしようか」と悩む方も多いのではないでしょうか。その中でもひと際目を惹く存在なのが、真っ赤なカラーリングが映える「(PRODUCT)RED」。

そもそもなぜ赤色だけが「(PRODUCT)RED」という特別な名称で呼ばれているのか分からないという方も多いはず。そこで今回は、iPhoneの「(PRODUCT)RED」とはどのような存在なのか、基本的な概要を紹介するとともに、「(PRODUCT)RED」が採用されたiPhoneの歴史も紐解いていきます。

「(PRODUCT)RED」とは

「(PRODUCT)RED」とは

そもそも「(PRODUCT)RED」とは、Appleが独自に取り組んでいるものではありません。世界的ロックバンドであるU2のボーカル、ボノ氏と、国際NGOであるDATAのボビー・シュライバー氏によって2006年1月に設立されたプロジェクトです。世界のメーカーが開発、販売した「(PRODUCT)RED」対応製品の売上の一部を寄付することで、アフリカにおけるHIV対策を支援することを目的としています。全ての製品が人間の血液を連想させる赤色で統一されているのも、HIV対策という目的が根幹にあることを意味しているのです。

ちなみに、2021年6月30日までにiPhoneを含む「(PRODUCT)RED」の製品を購入した場合、その収益の全てがグローバルファンドを通して新型コロナウイルス対策に寄付されます。

「(PRODUCT)RED」に参画している企業はApple以外にも存在する

参画している企業はApple以外にも存在する

iPhoneユーザーが「(PRODUCT)RED」と聞くと、真っ先に赤いiPhoneを連想すると思いますが、実は「(PRODUCT)RED」の製品を開発、販売している企業はAppleだけではありません。NIKEやスターバックス、コカ・コーラなど、世界の名だたる企業が「(PRODUCT)RED」に参画しており、それぞれオリジナルの製品を販売しているのです。

また、iPhone本体以外にも、Appleストアで販売されているアクセサリー類にも「(PRODUCT)RED」対応の製品が存在します。

「(PRODUCT)RED」に対応したiPhoneの歴史

「(PRODUCT)RED」に対応したiPhoneの歴史

初めて「(PRODUCT)RED」に対応したiPhoneが登場したのは、2017年に発売されたiPhone7/7Plusです。その後、2018にはiPhone8/8PlusとiPhone XR、2019年のiPhone11、2020年のiPhone SE(第2世代)とiPhone12/12miniと、これまでに9機種が発売されています。

ちなみに、「(PRODUCT)RED」と名を冠していてもモデルによって微妙に赤の色合いは異なります。また、iPhone本体の背面にはいずれも「(PRODUCT)™」のロゴマークが刻印されていますが、iPhone7からiPhone XRまではロゴマークの上部に「iPhone」が刻印されていました。しかし、iPhone11以降のシリーズでは「iPhone」の刻印はなくなり、「(PRODUCT)™」のみに仕様が変更されています。

実はiPhoneが登場する以前から存在していたプロダクトレッドのApple製品

iPhoneが登場する以前から存在していたプロダクトレッドのApple製品

今でこそ「赤いiPhone=(PRODUCT)RED」と多くのユーザーが認知していますが、実はiPhoneが登場する以前からAppleは「(PRODUCT)RED」の商品を開発、販売していたことをご存知でしょうか。

2006年に限定バージョンとして発売されたiPod nanoがApple初の「(PRODUCT)RED」対応商品でした。その後、iPod touchやApple Watch用のループ、iPhoneやiPad用のケースなど、さまざまな製品に「(PRODUCT)RED」が採用されるようになったのです。

高級感と特別感のある「(PRODUCT)RED」仕様のiPhone

Appleの製品の中で赤という色は特別で、「(PRODUCT)RED」にしか採用されていません。それだけに、赤色のiPhoneは他のカラーとは異なる高級感や特別感を演出してくれ、他の人とは違った個性を出したい方には最適な選択肢といえるでしょう。

また、そもそもの「(PRODUCT)RED」の目的であるHIVや新型コロナウイルス対策にも貢献できるのも大きなポイントといえます。今後iPhoneや関連アクセサリーを選ぶ際には、「(PRODUCT)RED」対応製品がどのような目的で作られたのか、その背景や理由についても頭の片隅に置いてみることで選択肢の幅が広がってくるはずです。

新型コロナウイルスによって世界で多くの人の命が失われた2020年。未知のウイルスに対して私たちができることは限られていますが、それでも一人でも多くの人の命を救うために、「(PRODUCT)RED」の製品を選ぶという具体的な支援の方法もあることはぜひ覚えておきたいものです。

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