iPhone・iPadがレジになる?クラウド型POSレジ4選

クラウド型POSレジ4選

2019年10月から消費税が10%へアップしたのと同時に、キャッシュレス決済でのポイント還元制度も新たにスタートしました。最大5%ものポイント還元が受けられるということで、現金以外の方法で決済をする消費者が増えています。

キャッシュレス決済と聞くと最近話題のQRコード決済を連想する人も多いと思いますが、他にも従来のクレジットカードや電子マネーでの決済も対象となっています。 店舗がクレジットカード決済に対応しようとすると端末を導入するだけでも莫大な費用がかかってしまうもの。

しかし、最近では小規模店舗でも手軽にクレジットカード決済が導入できる「クラウド型POSレジ」が登場しています。今回はiPhoneやiPadがあればすぐにでも導入できるクラウド型POSレジを4つご紹介します。

クラウド型POSレジとは?

クラウド型POSレジとは

そもそもクラウド型POSレジとはどのようなものなのでしょうか。通常、店舗にレジやクレジットカード決済のシステムを導入しようとすると、専用のレジ端末やクレジットカード決済端末を用意し、個別にクレジットカード会社との加盟店契約をしなければなりません。

しかしここで問題となるのが、これらの専用端末は非常に高額であるということです。たとえばクレジットカード決済のみに対応した端末を揃えるとなると、価格相場としては10〜15万円程度、電子マネーにも対応した端末の場合は20万円を超えるコストを覚悟しなければなりません。

これは1台あたりの費用のため、たとえばレジが複数台必要な場合はその数に応じてコストも跳ね上がります。 そこで、このような問題を解決できるのがクラウド型POSレジです。これはiPhoneやiPadとインターネット回線があれば導入できるシステムで、コストも非常に安価。初期費用は不要で決済手数料のみで利用できるシステムがほとんどです。

おすすめのクラウド型POSレジ

クラウド型POSレジはさまざまな事業者がサービスを提供していますが、なかでも代表的なものを5つご紹介します。

AirPAY

AirPAY

AirPAYはリクルートが提供しているクラウド型POSレジです。テレビなどのCMで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。対応している決済方法および決済手数料は以下の通りです。専用端末および月額固定費は一切不要で、決済手数料のみで利用できます。

AirPAYでは「キャッシュレス0円キャンペーン」として、カードリーダーはもちろんiPadも無料でプレゼントをするキャンペーンを展開しているため、iPadを持っていない人でも新たに端末を用意する必要はありません。このキャンペーンは期間は特に定められていませんが、あくまでもキャンペーンのため将来的には終了となるはずです。検討している方は、できるだけ早めの申し込みがおすすめです。

■クレジットカード

VISA 3.24%
MasterCard 3.24%
アメリカン・エキスプレス 3.24%
JCB 3.74%
ダイナースクラブ 3.74%
DISCOVER 3.74%

■電子マネー

交通系電子マネー 3.24%
iD 3.74%
QUICPay 3.74%

Coiney

Coiney

Coineyは「Coineyターミナル」とよばれる専用端末で決済を行います。通常端末代金として1万9,800円が必要ですが、2020年4月末までにキャッシュレス・消費者還元事業の加盟店申請を行うと端末代が無料となります。

Coineyターミナルで決済を行う場合はiOS以外にAndroidも対応していますが、Androidを利用した場合は電子マネーが利用できず、クレジットカード決済のみに対応となるため注意が必要です。 また、売り上げ代金を指定口座に振り込む際には金額に応じて入金手数料が必要となるケースがあります。

具体的には10万円未満は1回の振り込みごとに200円、10万円以上は無料となります。そのため、売上代金はできるだけまとまった金額を引き出すのがおすすめといえるでしょう。

■クレジットカード

VISA 3.24%
MasterCard 3.24%
アメリカン・エキスプレス 3.24%
セゾンカード 3.24%
JCB 3.74%
ダイナースクラブ 3.74%
DISCOVER 3.74%

■電子マネー

交通系電子マネー 3.24%

スマレジ

スマレジ

スマレジはクレジットカードから電子マネー、QRコード決済まで幅広い決済方法に対応していることが最大の特徴です。小規模店舗に最適な料金プラン「スタンダード」は1店舗のみの利用で月額固定費は無料、決済手数料のみで利用できます。

ビジネスの規模に応じてプレミアム、プレミアムプラス、フードビジネス、リテールビジネスといった幅広いプランが用意され、充実したサポート体制も大きな魅力です。 ちなみに「JMSおまかせサービス」というプランで契約すると、端末代金が無料となっているため初期費用を抑えたい方にはおすすめです。

スマレジは他社のクラウド型POSに比べて決済手段が豊富で、クレジットカードだけでも12種類、電子マネーは8種類に対応しています。より多くの顧客を取り込みたい方におすすめのサービスといえます。

■クレジットカード

VISA 3.24%
MasterCard 3.24%
MUFGカード 3.24%
DCカード 3.24%
UFJカード 3.24%
NICOSカード 3.24%
UCカード 3.24%
JCBカード 3.74%
アメリカン・エキスプレス 3.74%
ダイナースクラブ 3.74%
UnionPay 3.74%
DISCOVER 3.74%

■電子マネー

交通系電子マネー 3.74%
iD 3.74%
QUICPay 3.74%
Apple Pay 3.74%
Google Pay 3.74%
nanaco 3.74%
楽天Edy 3.74%
WAON 3.74%

Square

Square

Squareは早い入金サイクルが魅力で、最短翌営業日に入金可能となっています。「Square Reader」と「Square Stand」とよばれる端末があり、いずれも端末代は実費となっています。このうちSquare StandはiPadで利用することを前提としており、それ以外のタブレットでは動作しないため注意が必要です。

ちなみにSquare Readerは7,980円、Square Standは3万2,980円となっています。一般的なクラウド型POSシステムは申し込みから利用開始まで1〜2週間程度のリードタイムが必要となりますが、Squareの場合は専用端末さえ準備できていれば最短翌日からの利用が可能です。

店舗のオープンを間近に控え、できるだけ早くクラウド型POSシステムを準備しなければならない人には最適なシステムといえるでしょう。

■クレジットカード

VISA 3.25%
MasterCard 3.25%
アメリカン・エキスプレス 3.25%
ダイナースクラブ 3.25%
DISCOVER 3.25%
JCBカード 3.25%

※キャッシュレス・消費者還元事業期間中にSquare Readerを利用した決済のみ ※JCBは2020年6月末以降3.95% ※手入力、ブラウザ決済(VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス)の場合は3.75%

クラウド型POSレジのメリット

クラウド型POSレジを利用する際のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。まずはメリットとして挙げられる点を3つご紹介します。

導入費用が安価

これまでも紹介してきましたが、クラウド型POSシステムはiPadやiPhoneがあれば導入費用が不要で決済手数料のみで利用できるものがほとんどです。そのため、専用のPOSレジやCAT端末の導入費用がネックで導入できなかった人にとっても、手軽にキャッシュレス決済に対応できるメリットがあります。

月額固定費が無料

今回紹介してきたクラウド型POSシステムは、決済手数料以外に月額固定費が不要なサービスがほとんどです。一部入金手数料が必要な事業者はあるものの、基本的には安価なコストで維持できるため売り上げ規模が小さい店舗でも安心して導入できるのではないでしょうか。

集客アップにつながる

キャッシュレス決済によってポイント還元を受けられるため、現金決済のみの店舗よりも多様な決済方法に対応した店舗を選ぶ消費者が増えています。常連のユーザーはもちろん、新たな顧客を取り込んで売り上げアップにつなげたい店舗にとって、クラウド型POSで多様な決済に対応することは有効な手段といえるのではないでしょうか。

クラウド型POSレジのデメリット

次にクラウド型POSレジのデメリットとして考えられるポイントを2つご紹介します。

店舗拡大時の対応

クラウド型POSレジの多くは主に小規模店舗を前提として提供されています。そのため、たとえば将来的に店舗数を拡大したい場合や、来店客数の拡大によってレジの数を増やしたりセルフレジを導入しようとした場合に再度システム構成を検討しなければなりません。

QRコード決済に比べるとポイント還元が少ない

これは店舗というよりは消費者にとってのデメリットですが、クレジットカード決済や電子マネー決済はQRコード決済に比べてポイント還元率が低い傾向にあります。PayPayやメルペイといった大手の決済サービスでは、最大10%や20%といった単位でポイント還元のキャンペーンが展開されています。 ポイント還元を重視する消費者は、自分が普段から使っているQRコード決済に対応している店舗の中から検討する人も多いため、可能であればクラウド型POSレジとあわせてQRコード決済の導入も検討してみるのがおすすめです。

多様な決済方法を検討してみる

日本国内では現金主義の消費者がまだまだ多く、クレジットカードでの決済は高額商品を購入したり海外旅行に出かける際にのみ利用するというケースが多いです。しかし、徐々にキャッシュレス決済の利便性とお得さが浸透し、現金を引き出すことなく買い物をする人も確実に増えています。 そのような情報感度の高い消費者を取り込むためにも、ぜひ今回紹介したようなクラウド型POSレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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