池田市は、先述の伊丹空港敷地の一部であるほか、兵庫県川西市と猪名川(いながわ)を挟んで南北に長く隣接しています。このことに関係して、猪名川から豊富な水量を確保できる池田市は、兼ねてより醸造で栄えたことでも有名です。中でも「呉春(ごしゅん)」の銘柄は全国的にも有名ですが、現在では、他に「緑一(みどりいち)」との2銘柄が生産されるのみとなっています。
箕面市は、前述の千里丘陵北端で大阪平野から見ても大半が高台にあり、市内南部一帯は、比較的平坦であることから大阪のベッドタウンとして発展してきたと共に、尚も新興住宅地などの開発が進んでいます。
茨木(いばらき)市と高槻(たかつき)市は、淀川中流域の北側にあって、西に茨木市、東に高槻市と隣接しており、大阪府下では北摂(ほくせつ)エリアに属しており、産業や商業の経済的側面および人口集中面などからもその主要都市です。
茨木市と高槻市の中部から北部一帯にかけては山地が広がっており、その北端は何れも京都府亀岡(かめおか)市と接しています。また、高槻市は、中北部の東側で京都府長岡京(ながおかきょう)市と接していますが、それ以南の主に平野部では、大阪府の三島郡島本町(みしまぐんしまもとちょう)と接しています。
茨木市と高槻市は、大阪市内方面と京都市内方面との間の中間地域にあたり、平野部の人口の集中がみられる地域では、概ね並走しているJR東海道線(愛称、「JR京都線」)と阪急京都本線のどちらを利用しても、大阪市内および京都市内からおよそ30分以内という至便な地理関係もあって、かねてよりベッドタウンとして発展してきました。
因みに、駅名について、JR京都線では、「茨木」駅および「高槻」駅ですが、阪急京都線では、「茨木市」駅および「高槻市」駅となっています。これには諸説あるようですが、利用者らの誤認や混同を回避するための策という説もあります。