高槻市は、大阪市同様に、JR高槻駅前を主な拠点として市営バスを運行していますが、大阪府下で市営バスの運行がされるのは、現在2つの市だけとなっています。
枚方市は、前述のとおり淀川を挟んで茨木市と高槻市の南東側対岸に位置し、大阪府下では最東端にある都市です。また、地方自治法の定める政令により指定を受け、2014年4月、それまでの「特例市」から「中核市」に指定されています。
この点、枚方市も前述の茨木市や高槻市と同様に、大阪市周辺エリアおよび京都市周辺エリアからみて中間的な位置にあるため、鉄道路線その他交通の至便な面からも1970年台以降から急速なベッドタウン化が進んできましたが、現在の人口的な推移は以前と比較して落ち着いた伸びとなっています。
市内の交通網について、国道1号線(通称、「京阪国道」)が中央部を縦貫しており、鉄道網では京阪本線が、およそ淀川に沿うように大阪市内から京都市内南部の伏見(ふしみ)区方面へ伸びています。そのうち、枚方市駅には、特急列車が停車するほか、京阪交野線への乗換え駅としても市内中南部の乗降の多い主要拠点となっています。
また、市内の京都方面寄りにある樟葉(くずは)駅にも特急列車が停車し、市内北部の主要拠点として、および隣接する京都府八幡(やわた)市内の住宅地域との往来を担う拠点としても乗降が多くなっています。
枚方市内には、関西を代表する娯楽・行楽施設として、「ひらかたパーク」(以下、「パーク」という)があります。このパークは昨今、TVのCMの影響もあって、「ひらぱー」の愛称で親しまれています。また、このパークの歴史は古く、少なくとも前進の遊園地から諸般の事情によって現在地周辺の用地が買収され、そこで菊人形展を開催したことが開業のきっかけとなりました。その時期は、1912年(大正元年)と記録されており、最も古くに開園した遊園地ではないものの、戦時中の閉園措置等で途絶えた経緯のない継続した運営の遊園地としては国内最古になります。
因みに、関西では兼ねてより秋の風物詩としてこのパークで毎年開催されてきた、「ひらかた大菊人形展」は、後継者不足等の影響から2005年を以って幕を閉じ、以降は記念行事等の特別開催以外に大々的な規模を誇る毎年の定期的な開催を行っていません。