新大阪および十三(じゅうそう)は、大阪市では北端の、南に淀川、北に神崎川という河川の間にある淀川区にあって、大阪市内北部では主要なビジネスおよび繁華(歓楽)街のエリアです。特に、新大阪は、東海道新幹線および山陽新幹線(以下、「新幹線」という)の主要な拠点としても知られ、そのこともあってオフィスビルなども多いエリアでもあります。
また、JR線・新大阪駅には、現在、特急列車以下総ての列車が隣駅の大阪駅と同様に停車していますが、かつて1970年(昭和45年)に操業を開始した「新快速」列車は、大阪駅を出発すると京都駅まで停車しないという運行を行っていたため、およそ15年もの間で新幹線利用者への不便を招く事態が頻繫にあり、当時の国鉄(現・JR西日本)は1985年(昭和60年)3月のダイヤ改正を以って、「新大阪」駅にも停車するよう改善を行いました。
一方、十三は、その由来に諸説があるものの、「13番目」或いは「13条の場所」など、「13」という数字にまつわる地名とされています。この点、かつては幾つも存在した淀川支流の川を渡るため、「十三の渡し」があった場所とも古い資料に記されています。現在は、所謂、「キタ」の梅田駅から、阪急電鉄本線の各線(神戸本線、宝塚本線、京都本線)が淀川に架かる鉄橋を渡って十三駅に至り、ここから3方向に分かれてゆきます。
また、街並みについて、十三駅の東側と西側とではエリアの風情も異なり、前者ではアーケード商店街を中心とした庶民の町の風情を有し、西側にもアーケード商店街があるものの歓楽街として夕刻以降の時間帯を中心に賑わっています。
但し、飲食店として関西でも知名度の高い、ねぎ焼き「やまもと」本店や「がんこ」総本店、みたらし団子など和菓子の老舗「喜八洲総本舗」などは、何れも駅東側の駅前や歓楽街エリアにあります。