SNSがストレスの原因になる?「SNS疲れ」を解消するためのポイント

SNSがストレスの原因になる?「SNS疲れ」を解消するためのポイント

iPhoneをはじめとしたスマートフォンで手軽に利用できるSNSは、さまざまな人と交流できる便利なツールです。しかし、その一方でSNSがストレスの原因になるケースも少なくありません。「SNS疲れ」とも表現されますが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
今回の記事では、そもそも「SNS疲れ」とは何なのか、何が原因でSNS疲れは起こるのかを解説するとともに、SNS疲れを解消するための具体的な方法についても紹介します。

SNS疲れとは

SNS疲れとは
SNS疲れとはその名の通り、TwitterFacebookInstagramといったSNSを利用することに疲れたり、苦痛に感じたりすることを指します。本来、SNSは世界中の人とつながり、手軽にコミュニケーションができるツールです。しかし、何らかの理由によってSNS疲れを感じ離れていく人も少なくありません。
民間の調査会社によると、「SNS疲れの経験がある」と回答した人の割合は全世代共通で30%以上にのぼり、若い世代ほどその傾向が強く見られることが分かっています。また、それぞれの世代を比較した場合に特に20代女性が突出して多く、実に65%にもおよぶ人がSNS疲れの経験があると回答しました。
一口にSNS疲れといっても、個人によっても考えや感じ方は異なります。たとえば、「投稿したのに”いいね”の数が少なく不安になる」「他人とフォロワーの数を比べてしまう」「フォロワーの投稿に対して”いいね”を押さなければ、という義務感」など、一見些細な悩みに思えることも、それが積み重なることでSNS疲れを引き起こす場合もあるのです。

出典:PR TIMES

なぜSNSがストレスの原因になるのか

そもそも個人の自由な意志で始めたSNSであるにもかかわらず、なぜ「SNS疲れ」を引き起こしストレスの原因となってしまうのでしょうか。もちろん、個人の性格や考え方、価値観などによっても原因は異なりますが、代表的なものをいくつか紹介します。
なぜSNSがストレスの原因になるのか

他人と自分を比べてしまう

SNSは個人のプライベートを映し出す鏡といっても過言ではなく、華やかな投稿が多く目に付きます。その日の食事から友人同士での飲み会、旅行先で撮影した写真など、毎日のように充実した日常を過ごしている写真が少なくありません。それに対し、毎日仕事ばかりで休日を楽しむ余裕がなかったりすると、自分自身の私生活が物足りなく不幸なものに感じてしまう人もいます。

暇さえあればSNSを開いてしまう

通勤途中や仕事の休憩時間、就寝前など、スマートフォンを手に持ったらとりあえずSNSを開いてしまうことはないでしょうか。長時間SNSを見ていないと、世間から取り残されていくような気になり不安を覚える人も少なくありません。しかし、それがエスカレートしていくと、つねにSNSをチェックしていないと不安に駆られるようになり、一種の強迫観念のような意識も芽生えてきます。本来は自分の趣味や家族と過ごす時間を大切にしなければならないにもかかわらず、SNSが多くの時間を奪い、負担に感じるケースも出てきます。

自己顕示欲・承認欲求が強い

冒頭でも紹介した「”いいね”の数が少なく不安になる」「他人とフォロワーの数を比べてしまう」といったことは、自己顕示欲や承認欲求の現れともいえます。これらは「他人から認められたい」という意識が根底にあるのですが、”いいね”やフォロワーの数は「他人から認められている」ことを表すための分かりやすい指標のひとつといえます。そのため、自己顕示欲や承認欲求が強い人ほど、SNSでの”いいね”やフォロワーの数が精神的な支えとなり、それらが少しでも減ってしまうと不安を感じてしまうのです。

誹謗中傷

ここ数年で社会問題化しているのが、SNSやネット掲示板などにおける誹謗中傷です。特定の個人に対して心ない罵声を浴びせるユーザーは一定数存在し、誹謗中傷の被害に遭い命を絶ってしまった人も存在します。誹謗中傷は攻撃する側とされる側だけの問題ととらえられがちですが、SNS上で繰り広げられる応酬を見ている第三者の中には、それが原因で大きなストレスを感じ精神的に不安定になる人も少なくありません。

コロナ禍で加速するSNS疲れ

コロナ禍で加速するSNS疲れ
SNS疲れの原因は主に上記で紹介したポイントが挙げられますが、コロナ禍がそれをさらに加速させているという見方もできます。自粛、ステイホームなどが求められている現在、多くの人は日常生活の楽しみを奪われ、自宅で過ごす機会が増加しました。その結果、インターネットやSNSの利用時間も増加し、ストレスのはけ口のように利用している人も存在します。

自粛期間があらかじめ決まっており、我慢の生活に終わりが見えるのであれば不安や不満も減ると考えられますが、先の見えないコロナ禍においては人々のストレスが増大するのは当然ともいえるでしょう。しかし、インターネット上やSNS上で誰かをターゲットに誹謗中傷し、一時的には本人のストレスが解消できたとしても、他のユーザーにもそのような負の感情が連鎖し、SNS疲れを引き起こす原因にもつながります。

SNS疲れを解消するために

では、SNS疲れを解消し平穏な日常を取り戻すためにはどのような対策が効果的なのでしょうか。今回は2つのポイントを紹介します。
SNS疲れを解消するために

アプリを消去する

SNS疲れにもっとも効果的なのは、一定期間SNSから離れたり、閲覧の頻度を減らしたりすることです。1日、2日のようにわずかな期間であっても、SNSを見ない日を設けてみるとストレスが大幅に減るケースも少なくありません。しかし、SNSが習慣化している人にとっては、自分自身の意志だけでSNSから離れることは難しいものです。アカウントを消去するのもひとつの方法ですが、まずはスマートフォンにインストールされているアプリを消去するだけでも一定の効果が見込めるかもしれません。
アカウントそのものは残っている状態のため、Webブラウザからアクセスすることは可能ですが、その分手間がかかるためアクセスの頻度は減らせるはずです。

SNS以外の趣味をつくる

SNSから脱却するためには、SNS以外に夢中になれる趣味を見つけることも重要です。たとえば、ゲームや読書、動画鑑賞など、興味があることであれば何でも構いません。これらはスマートフォンでも楽しめるほか、自粛生活が求められるコロナ禍にも対応した趣味といえます。

SNSとの付き合い方を見直してみよう

SNSとの付き合い方を見直してみよう
SNSはさまざまな人と交流でき、自分とは違った価値観や意見に触れられる貴重なツールです。しかしその一方で、さまざまな人が利用しているからこそ、自分と比較してしまったり、価値観の相違によってさまざまな軋轢を生じさせたりすることもあります。大きなストレスを感じ「SNS疲れ」を引き起こさないようにするためにも、時にはSNSと距離を置くことも重要です。
SNS疲れに悩んでいる方は、今回紹介した内容を参考にしながら自分に合った対策を講じてみてはいかがでしょうか。

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