歴史的な円安時代の今、iPhoneの賢い買い換え方法とは?
スマートフォンの機種変更は誰しもがワクワクするものです。しかし、スマートフォン黎明期は1台5万円程度で購入できていたものが、近年では1台10万円以上が当たり前となり、PCの本体価格にも匹敵するほどになっています。
また、2022年に入ってからは歴史的な円安を記録しており、新型のiPhone 14シリーズはもちろんのこと、iPhone 13シリーズの価格も改定されることとなりました。
これはiPhoneの歴史を見ても異例のことであり、物価の高騰が直撃した形です。
では、円安時代においてiPhoneをお得に賢く買い換えるためには、どういった方法があるのでしょうか。
目次
歴史的な円安によりiPhoneの価格が急騰
2022年半ばから歴史的な円安に突入しており、それにともないさまざまな製品の物価が高騰しています。iPhoneも典型的な一例であり、2021年に発売されたiPhone 13は98,800円であったものが、2022年7月には117,800円と約20%値上がりしています。また、最新のiPhone 14も最安モデルで119,800円と、こちらも同等の値上がり幅を見せています。
iPhoneは海外の製品であることから、為替レートに大きな変動があった場合、今回のような価格改定が発生するリスクがあるのです。また、iPhone以外の国内メーカーのスマートフォンであったとしても、半導体や各種センサー、ガラスなどの部品の多くを輸入に頼っていることから、原材料費の高騰によって価格が上昇するリスクもあります。
かつては1~2年程度で機種変更をしていた方も、これほどまでに本体価格が高騰した現在では頻繁に買い換えることが難しいと感じるようになったのではないでしょうか。そのため、円安時代の今だからこそ、iPhoneの賢い買い換え方法を把握しておくことが重要なのです。
- 物価の高騰
材料の部品、輸送費などすべてが値上がりしたため。 - 円安の影響
iPhoneは輸入品で、為替レートが直接影響したため。
iPhoneを買い換える主なタイミング
iPhoneの機種変更をする理由は人によってさまざまで、つねに最新機種を使いたいと考える方もいれば、どうしても最新機能を活用したいために奮発して買い換える方もいます。
しかし、最新の端末や最新機能にはそれほど必要性を感じず、2年、3年以上同じ機種を使い続ける方が多いのも事実です。そのような方は、どういったタイミングでiPhoneを買い換えるパターンが多いのでしょうか。
端末が破損したとき
iPhone本体を高いところから落下させてディスプレイが割れてしまった、水没させて本体が起動しなくなったなど、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。特にiPhoneはiPadやPCと違ってつねに身につけていることから、端末を破損するリスクが高い傾向にあるのです。
AppleCare+for iPhoneへ加入することで端末破損時のリスクを抑える方法もありますが、本体購入時または購入後30日間しか加入するタイミングはないほか、一度解約してしまうと次回のiPhone購入時まで再加入ができないといった課題があります。iPhoneの修理代は高額になることが多いので、修理を諦めて新しい端末を購入する人が多いようです。
端末を盗難・紛失したとき
通勤途中や出張先、旅行先などでiPhoneを紛失したり、盗難に遭ったりするリスクもあります。「探す」機能でiPhoneの追跡も可能ですが、電源が入っていない状態が長く続くと追跡が不可能になってしまいます。iPhoneはつねに身につけておくデバイスであることから、端末の破損と同様に盗難や紛失のリスクが高いのです。
また、盗難・紛失に対してもAppleCare+for iPhoneへ加入することでリスクを軽減できますが、加入タイミングが限定されていることと、費用が高額である課題も残ります。よって盗難・紛失となってしまった場合は追跡を諦めて新たに購入する人が多いようです。
iOSのサポートが終了したとき
端末の破損や盗難・紛失以外の理由で多いのが、iOSのサポート終了ではないでしょうか。iPhoneはPCと同様、定期的にOSのアップデートがされています。しかし、年数が経過すると端末の性能が新OSをカバーしきれなくなり、アップデートの対象外となるケースがあります。
古いバージョンのOSだと使える機能が限定されたり、端末の動作そのものが重くストレスに感じるようになったりすることから、物理的な故障がなかったとしてもiPhoneを買い換えるユーザーが少なくありません。
iPhoneのお得な買い換え方法とは
1台あたり十数万円という本体価格になると、1年または数年ごとに新品のiPhoneへ機種変更をすることに抵抗を感じる方も多いはずです。では、歴史的な円安によって物価高が直撃している現在、私たちはどういった方法でiPhoneを買い換えれば良いのでしょうか。今回は2つのパターンを紹介します。
型落ちモデルを選択
ひとつめの選択肢は、あえて最新モデルではなく型落ちのモデルを購入する方法です。たとえば、2022年10月時点で選ぶのであれば、最新のiPhone 14シリーズではなく一つ前のiPhone 13、または2つ前のiPhone 12シリーズを選ぶというものです。
特にiPhone 14とiPhone 13を比較すると、チップセットはA15 Bionicで共通しています。カメラ性能や衝突事故検出といった最新機能にこだわりをもたないのであれば、型落ちモデルとはいえiPhone 13は有力な選択肢として考えられるのではないでしょうか。
整備済みモデルを選択
型落ちモデルとはいえ、iPhoneそのものの価格が全体的に上がっている現在、新品を購入できるだけの予算を確保することが難しいと考える方も多いでしょう。そのような場合には、新品ではなく整備済みモデルを購入する方法もあります。
AppleオンラインストアではiPhoneの整備済みモデルは販売されていませんが、Amazonや大手キャリアでは初期化やクリーニング、パーツ交換などがされた製品が数多く販売されています。一般的な中古品と比べても信頼性が高く、安心して利用できるはずです。
買い替え方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
型落ちモデルの購入 | 機能や性能は遜色ない | 為替の影響のため、以前よりも高額 |
整備済み(中古)の購入 | 新品よりも安価 | Appleストアや公式オンラインで購入できない。 保証が薄い。 |
iPhoneの修理も検討してみよう
型落ちのモデルや整備済みモデルを選択することで、現行モデルを新品で購入するよりも価格を抑えられるのは事実ですが、それでもiPhone全体の価格が底上がりしていることから高額な出費になります。故障や不具合が発生したとき、最小限のコストでiPhoneを維持していくためには、買い換え以外にも修理という方法もあります。
Appleストアや正規サービスプロバイダへ持ち込むのがもっとも確実で安心ですが、スマートフォンの修理を専門に行っている店舗も存在します。修理内容によっては即日の引き渡しも可能で、Appleストアでの修理に比べても安価な費用で済むことが多いため、選択肢のひとつとして検討してみるのも良いかもしれません。
今回は、物価の高騰と円安が直撃し、1台10万円以上が当たり前となっているiPhoneを、賢く買い替える方法をご紹介しました。「iPhoneの本体価格が高騰しているのはなぜ?円安との関係や今後の動向を解説」では、歴史的円安がどうiPhoneの価格に影響しているのか。円高・円安の基礎知識と今後の見通しについても紹介します。是非ご覧ください。