Apple初のモバイルバッテリー「MagSafeバッテリーパック」とは?サードパーティ製品との違いも解説
◆画像引用元:Apple
モバイルバッテリーはiPhoneの定番アクセサリーともいえる存在ですが、これまでの製品はいずれもApple純正ではなく、サプライメーカーなどが開発したサードパーティ製のものが中心でした。
しかし、2021年7月、Apple初となる純正のモバイルバッテリー「MagSafeバッテリーパック」が突如としてAppleオンラインストアで発表されました。これまでのモバイルバッテリーとは何が異なるのか、購入時に押さえておきたい注意点とともに詳しく解説します。
目次
MagSafeバッテリーパックとは
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MagSafeバッテリーパックは、マグネットによってさまざまなモノを装着し充電も可能な「MagSafe」に対応したiPhone用のモバイルバッテリーです。
従来の一般的なモバイルバッテリーは、Lightningケーブルを接続しなければならないほか、モバイルバッテリー本体も大きく重量があり、実用性の面で使いやすいとはいえないものでした。
しかし、MagSafeバッテリーパックは本体がコンパクトでiPhone12シリーズの背面にぴったりと装着できるサイズを実現。ワイヤレス充電対応のため、従来のようにLightningケーブルを接続する必要もなくなり、従来のモバイルバッテリーの課題を見事に解決した製品といえます。
サードパーティ製のマグネット式モバイルバッテリーとの違い
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実はAppleのMagSafeバッテリーパックが登場する以前から、iPhoneにマグネットで装着できるモバイルバッテリーは存在していました。一見すると、今回発表となったMagSafeバッテリーパックと従来のサードパーティ製のモバイルバッテリーは同じようなものに感じられるかもしれませんが、実は両者には大きな違いがあります。
そもそもサードパーティ製のマグネット式モバイルバッテリーの多くには、ワイヤレス充電の規格として「Qi」が採用されているのですが、これは「MagSafe」の規格に比べると出力が低いため充電に時間を要します。また、製品によっては磁力の強さもまちまちで、中には装着しながら使用している最中にモバイルバッテリーがiPhoneからズレたり、最悪の場合外れてしまう可能性もあります。
しかし、今回発売されたAppleのMagSafeバッテリーパックは、従来のようなマグネット装着に対応した「Qi」規格のモバイルバッテリーではなく、正真正銘「MagSafe」規格に対応したモバイルバッテリーとして多くのユーザーが待ち望んでいた製品といえるでしょう。
MagSafeバッテリーパックの使い方
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MagSafeバッテリーパックの基本的な使い方としては、以下のパターンに分けられます。
MagSafeバッテリーパックのみを充電する
MagSafeバッテリーパックのLightningコネクタにケーブルを接続し充電します。Appleは20W以上の電源アダプタに接続することを推奨しており、20W未満の電源アダプタに接続すると充電スピードは低下してしまいます。充電中はステータスランプがオレンジ色に点灯し、満充電になると緑色に変化します。
ちなみに、20Wの電源アダプタは第8世代のiPadおよび第4世代のiPad Airに付属していますが、もし手元にない場合はAppleオンラインストアでもアクセサリーとして購入できます。
充電済みのMagSafeバッテリーパックをiPhoneに装着して給電する
MagSafeバッテリーパック単体でiPhoneへ給電する際には、MagSafeバッテリーパックをiPhone12シリーズの背面へ装着します。MagSafeバッテリーパックには強力なマグネットが内蔵されており、iPhoneから外れる心配がありません。
ちなみに、MagSafeバッテリーパックからワイヤレス給電する際には最大5Wの出力となります。
MagSafeバッテリーパックとiPhoneを同時に充電する
自宅やオフィスの中など、電源が確保できる環境下であれば、MagSafeバッテリーパックをiPhoneに装着したまま充電が可能です。
MagSafeバッテリーパックまたはiPhoneにLightningケーブルを差し込めば同時に充電ができます。ただし、iPhoneが80%以上充電されてからMagSafeバッテリーパックの充電が始まる場合があるため、もし急ぎでMagSafeバッテリーパックを充電しなければならない場合には、iPhoneから取り外して単体で充電すると良いでしょう。
MagSafeバッテリーパック購入時の注意点
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MagSafeバッテリーパックを購入するにあたっては、いくつか注意しておかなければならないポイントがあります。
対応機種はiPhone12シリーズのみ
2021年7月現在、MagSafeバッテリーパックに対応する機種はiPhone12シリーズのみです。iPhone11シリーズ以前の機種は対応していないため注意しましょう。
バッテリー容量は少なめ
Appleオンラインストアに掲載されているMagSafeバッテリーパック本体の画像を見ると、「1460mAh」という表記が確認できます。5000mAhや10000mAhといった容量が当たり前の中では、容量の少なさに不満を感じる方も出てくるかもしれません。
iPhoneを満充電にできるほどの容量は確保されていないことから、あくまでも補助的なアイテムとして認識しておく必要があるでしょう。
電源アダプタおよびLightningケーブルは別売り
MagSafeバッテリーパックへ給電するための電源アダプタおよびLightningケーブルは別売りとなるため、別途用意しなければなりません。使い方の説明の中でも触れましたが、AppleではMagSafeバッテリーパックの電源アダプタとして20W以上のものを推奨しています。
価格は高め
Appleオンラインストアで公開されている情報では、MagSafeバッテリーパックの本体価格は税込11,800円です。数千円で購入できるモバイルバッテリーも多い中で、Apple純正とはいえ高額な印象は否めません。
しかし、従来のサードパーティ製のモバイルバッテリーとは異なり、あくまでもMagSafeに対応した製品ということを考えるとハイパワーで高い満足度を得られるのではないでしょうか。また、Apple初の純正モバイルバッテリーということで、高い質感と完成度も魅力です。
MagSafeバッテリーパックは購入すべき?
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満を持して登場したApple純正のMagSafeバッテリーパック。従来のモバイルバッテリーとは一線を画すハイパワーなワイヤレス給電対応の製品として見逃せない一品です。「iPhoneのバッテリー持ちに不満がある」「一体感があり、つねに装着していても気にならないモバイルバッテリーが欲しい」という方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
一方、バッテリー容量の少なさや価格などが気になる方は、サードパーティ製のモバイルバッテリーも含めて検討してみるのがおすすめです。