iPhoneの店頭修理と配送修理はどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを解説
iPhoneの修理はさまざまなお店や専門業者が対応していますが、大きく分けると店頭の窓口に直接持参する「持ち込み修理」と、オンラインなどで手続きを行った後に宅配便によって修理端末を送付する「配送修理」の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にどちらが良い・悪いと評価することは難しいものです。そこで本記事では、持ち込み修理と配送修理の違いを解説するとともに、どういったパターンの修理にどちらの方法が適しているのかもご紹介します。
目次
iPhoneの修理方法
iPhoneの修理に対応しているお店や業者は、AppleStoreやキャリアショップ、Apple正規サービスプロバイダなどの正規店のほか、駅前や商店街、ショッピングモールの一角などに店舗を構えて営業している修理専門店などがあります。
これらは基本的に実店舗を構えているため、修理の際にはお店に直接出向いたうえで担当のスタッフに相談しながら修理を依頼し、当日または後日、修理が完了したタイミングでお店に足を運び端末を受け取ります。
しかし、実はこのような店舗への持ち込み修理だけでなく、配送修理という選択肢もあることをご存知でしょうか。
配送修理とはその名の通り、自宅にいながら修理を依頼した後に宅配便で修理端末を業者に送付し、後日修理が完了次第、自宅まで修理端末を送ってもらうという方法です。Apple公式の修理サービスでも配送修理は選択でき、オンラインで修理の診断や見積もり、依頼を行った後で宅配便が修理端末を改修に訪問します。
Apple公式だけでなく一般の修理専門店でも配送修理に対応しているところは多く、自分自身のライフスタイルやニーズに合わせて選択できます。
持ち込み修理のメリット・デメリット
持ち込み修理と配送修理にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが良い・悪いと断言できるものではありません。
自分自身にとってどちらの方法が適しているのかを判断するためにも、まずは両者の特徴を解説していきましょう。まずは持ち込み修理のメリット・デメリットについてご紹介します。
持ち込み修理のメリット
持ち込み修理を依頼する場合の主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 即日修理が可能な場合がある
- 代替機を貸し出してくれるお店がある
- 対面で対応してくれるため初めての方でも安心
即日修理が可能な場合がある
AppleStoreやApple正規サービスプロバイダなどの店舗では、修理や交換用パーツをストックしている場合が多く、修理内容や在庫状況によっては即日修理が可能な場合があります。
特に修理のニーズが高い画面割れやバッテリーの交換などは、わずか数十分程度で修理を完了できることも珍しくありません。
ただし、すべての店頭において即日修理が可能というわけではなく、たとえばキャリアショップの多くはAppleのリペアセンターへ修理端末を送付しているため、一部店舗を除き即日修理には対応できません。
水没やフレームの歪み、スピーカーの故障など、症状によっては預かり修理となるケースもあります。
代替機を貸し出してくれるお店がある
AppleStoreやキャリアショップなどの場合、預かり修理の期間中に代替機を借りられる可能性があります。
過去に使用していた端末が自宅にあるなどは、そちらにSIMカードを差し替えることで使用できます。
ただし、AppleStoreの場合、AppleCare+に加入していないことや無償修理の条件を満たしていること、キャリアショップの場合は各キャリアが提供する保証サービスに加入していることなどが条件として定められているケースもあるため注意が必要です。
対面で対応してくれるため初めての方でも安心
配送修理の場合、基本的にはユーザー自身がWeb上や電話などで修理依頼の手続きを行った後で、指定の住所へ端末を発送しなければなりません。
しかし、持ち込み修理であれば故障端末と本人確認書類があれば手続きが可能なほか、スタッフと対面のうえさまざまな相談にも乗ってもらえるため初めての方にとっても安心でしょう。
持ち込み修理のデメリット
上記とは反対に、デメリットとして考えられるポイントは以下の3点です。
- 来店の手間がかかる
- お店を探さなければならない
- 修理費用が高額なお店も
来店の手間がかかる
持ち込み修理の最大のデメリットは、来店の手間がかかるということです。
即日修理であっても最低1回はお店に来店しなければならず、預かり修理となった場合には修理の受付時と返却時の2回来店が必要です。
お店によっては夜の早い時間帯に閉店するところもあり、仕事との兼ね合いによって営業時間中の来店が難しいケースも想定されるでしょう。
お店を探さなければならない
家電量販店やショッピングモールなど、iPhoneを取り扱ってるお店は数多くありますが、全ての店舗が修理に対応しているとは限りません。
また、急ぎの予定があり即日修理を依頼したい場合には、AppleStoreやApple正規サービスプロバイダ、修理専門店など対応しているお店を探す手間も生じてしまいます。
もしiPhoneの修理を必要とする場合は、事前に修理可能なお店を調べておくことをお勧めします。急なトラブルに備えて、修理先を把握しておくと安心です。
修理費用が高額なお店も
実店舗を構えているお店は、家賃や光熱費、人件費などさまざまなコストがかかっており、その分も修理価格に転嫁せざるを得ないケースもあります。
AppleStoreやApple正規サービスプロバイダなどの場合は、持ち込み修理・配送修理ともに修理費用に差はありませんが、修理専門店の場合は実店舗を構えない配送修理専門業者のほうが費用を安く抑えているケースも少なくありません。
修理を依頼する際は、修理業者の料金体系やサービス内容を比較検討することが大切です。実店舗と配送修理サービスの違いを理解し、自分に合った方法で修理を選びましょう。
配送修理のメリット・デメリット
次に、配送修理のメリットとデメリットを比較してみましょう。
配送修理のメリット
配送修理の主なメリットは以下の3点です。
- 来店の手間がかからない
- 交換用パーツの在庫に左右されない
- 修理費用が安価な業者もある
来店の手間がかからない
配送修理は持ち込み修理のように店舗へ来店する必要がなく、Web上もしくは電話などで自宅にいながら修理の受付ができます。
自宅の近隣に修理店がない方はもちろんのこと、仕事の都合上来店が難しい方であっても、配送修理であれば好きなタイミングで手軽に修理を依頼できるでしょう。
修理の手間を減らすために、配送修理は便利な選択肢です。修理店に行くことが難しい場合や近くに修理店がない場合でも、自宅から修理を手軽に依頼できます。
交換用パーツの在庫に左右されない
持ち込み修理の場合、店頭に交換用パーツがストックされていないと即日修理ができず、再来店が必要になります。しかし、配送修理であればそのような心配も不要で、交換用パーツや修理内容にかかわらず受付が可能です。
修理費用が安価な業者もある
持ち込み修理のデメリットでも簡単に紹介しましたが、配送修理に特化した修理業者の場合、実店舗をもつ必要がないため店舗の家賃や光熱費、人件費を最小限に抑えられ、その分を価格に反映することもできます。
実店舗を構える修理専門店と比較した場合、同じ修理内容でも配送修理のほうがわずかに安く済むケースもあります。
配送修理のデメリット
配送修理のデメリットとして考えられるのは以下の2点です。
- 即日修理は難しい
- 代替機を貸し出してもらえない
即日修理は難しい
配送修理は修理端末を宅配便で送付するという仕組み上、即日修理が受けられません。
これは持ち込み修理との決定的な違いでもあり、特に急ぎで修理をしてほしいという方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。
配送修理は修理をするまでの工程が多いため、急ぎでの修理を希望するなら持ち込み修理がおすすめです。
代替機を貸し出してもらえない
修理端末を発送するということは、修理が完了するまでの間、一時的にスマートフォンが使えなくなることを意味します。
AppleStoreやキャリアショップなどのように代替機の貸し出しも受けられないため、使用していない古い端末がないと通信手段が途絶えてしまうケースも考えられるでしょう。
各修理方法のメリットとデメリット
修理方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
持ち込み修理 | ・即日修理可能な場合がある ・代替機を貸し出してくれるお店がある ・対面で対応してくれるため初めての方でも安心 |
・来店の手間がかかる ・お店を探さなければならない |
配送修理 | ・来店の手間がかからない ・交換用パーツの在庫に左右されない ・修理費用が安価な業者もある |
・即日修理は難しい ・代替機を貸し出してもらえない |
持ち込み修理がおすすめの人
上記でご紹介したメリット・デメリットをもとに、それぞれの修理方法はどういった人に向いているのかをご紹介しましょう。
持ち込み修理が適しているのは、以下のような人です。
- すぐに修理をしてほしい人
- 自宅の近隣に修理店がある人
- 修理を出すのが初めてで不安な人
すぐに修理をしてほしい人
「外出先でiPhoneを落としディスプレイが割れてしまった」、「大切な商談の前にiPhoneが動かなくなった」など、緊急で修理を依頼したいときには持ち込み修理がおすすめです。
店頭に交換用パーツがあれば即日修理に対応できる可能性があり、数十分程度で正常にiPhoneを使用できるかもしれません。
全ての症状が即日修理で直せるとは限りませんが、近隣に修理店があれば一度相談してみるのもおすすめです。
自宅の近隣に修理店がある人
自宅からほど近い場所にiPhoneの修理店がある場合には持ち込み修理がおすすめです。
スタッフと対面のうえ修理の見積もりや手続きもでき、軽微な修理であれば配送修理のように日数を要する心配もなくスピーディーに対応できます。
修理を出すのが初めてで不安な人
修理に出すのが初めての方は、まずは一度来店のうえスタッフに相談してみることがおすすめです。
特にAppleStoreの場合、専門のスタッフが常駐しているため、持ち込み修理のほうが良いのか配送修理が良いのかも含めて相談することもできます。
ディスプレイパネルの交換やバッテリー交換といった軽微な修理で済む場合には、その場で修理を完了できることも少なくありません。
その場で修理をしてくれるだけでなく、保証サービスへの加入状況なども踏まえ、最適な修理方法やプランを提示してくれます。
配送修理がおすすめの人
配送修理が適しているのはどういった人なのでしょうか。
自宅の近隣に修理店がない人
自宅の近くにAppleStoreやキャリアショップ、修理専門店などがない場合には配送修理を検討してみましょう。
即日修理を依頼するために遠方からお店に出向くという方も多いですが、診断の結果内部基板の不具合などが合った場合、預かり修理となり再びお店に行く必要があります。
修理店まで足を運ぶ時間がない人
近隣に修理に対応したお店があったとしても、営業時間が限られているため仕事のスケジュールと合わず、来店が難しいケースもあるでしょう。そのような場合には配送修理がおすすめです。
土日であれば時間が取れるという方でも、週末は多くのお店が混雑し来店予約が取れないケースもあります。また、予約の時間に来店しても受付が混雑し、そこからさらに待ち時間が発生する可能性もあるでしょう。
このような混雑を避け、時間を有効に活用するためにも配送修理が最適といえます。
代替機が不要な人
配送修理において大きなネックとなるのが、修理期間中に代替機を利用できないことです。
しかし、そもそも代替機が不要な方や、現在使用していない古い端末を持っている方であればこの問題は解消され、持ち込み修理よりも多くのメリットを期待できる可能性があるでしょう。
iPhone修理の際に注意すべきポイント
iPhoneをスムーズに修理するためには、いくつか注意しておくべきポイントがあります。持ち込み修理と配送修理それぞれの注意点をご紹介しましょう。
持ち込み修理のポイント
- 来店予約をしておく
- 交換用パーツの在庫状況を確認しておく
- 代替機の有無を確認しておく
特にAppleStoreやキャリアショップは混雑するため、来店前には予約をとっておきましょう。
代替機の貸出を希望する場合にも事前にお店へ確認しておくと安心です。
配送修理のポイント
- 修理端末の発送方法を確認しておく
- 修理期間中に使用する端末を確保しておく
修理店や修理業者によっても端末の発送方法は異なるため、事前に確認しておきましょう。
修理期間中に代替機が必要な場合には、使用していない古い端末の電源が入るかどうかも確認しておくと安心です。
iPhoneの持ち込み修理と配送修理の違いを理解しておこう
iPhoneの持ち込み修理は即日修理が可能な場合があったり、代替機を貸し出してもらえるなどのメリットがある一方で、来店に手間がかかり時間を要するというデメリットもあります。
また、配送修理の場合は店舗への来店が不要というメリットがある一方で、即日修理が難しく代替機も貸し出してもらえない点がデメリットに挙げられます。
居住エリアやライフスタイル、修理の内容によっても最適な修理方法は変わってくるため、自分自身にとって適した方法を見極めたうえで修理を依頼しましょう。