アクティベーションロックってどんな状態?原因と対策まとめ
こんにちは。iPhone大学です。今回はいまだに猛威を振るっているアクティベーションロックについて書いていきたいと思います。
現在もアクティベーションロックにかかってしまい文鎮化してしまうiPhoneが多く存在しており、未だ困っている方も多いのではないでしょうか。そもそもアクティベーションロックとは一体何なのか、どういった状態でそうなってしまうのか・・・知りたい方も多いと思いますので、今回はアクティベーションロックとはどういったものなのかを細かく説明していきます。
目次
アクティベーションロックとは
アクティベーションロックとはiPhoneを盗難等の犯罪から守る為に作られた”セキュリティ対策”としてロックをかける仕組みの事を指します。アクティベーションロックにかかってしまうと、AppleIDとAppleパスワードを入力して解除をしないとiPhoneが使えない状態になります。
iCloudの設定にある「iPhoneを探す」「iPadを探す」をオンにしておく事でこのアクティベーションロックが発動し、第三者が再度使うことができず文鎮化することに成功します。これは現在のiOS16などもそうですが、iCloudを設定した最初からこの「iPhoneを探す」機能はオンになっており、最初からアクティベーションロックの機能が発動する状態になっています。
そもそも紛失や盗難に遭っていないiPhoneであればこの機能すら知らないといったユーザーもいらっしゃるのではないかと思います。実はこのアクティベーションロックはiOS7から導入され、紛失は盗難に遭ったiPhoneが第三者により再度使用できなくなるという多大なメリットがあり大変重宝されている機能です。
iPhoneユーザーはiPhoneを紛失した際に、遠隔操作でロックがかかったデバイスにメッセージを送ったり、リセットしたり、また紛失・盗難届を出すことで端末をブラックリスト入りさせることも出来ます。例えばこのアクティベーションロックをオフにしている状態でiPhoneを紛失や盗難されてしまうと第三者がiPhoneを初期化し通常通り使えるようになり、そのままiPhoneの販売することも出来てしまいます。その為「iPhoneを探す」はオンにしたままがベストな状態です。
アクティベーションロックにかかったiPhoneはどうなるのか
パスワードを忘れた時の「iPhoneが使用できません。」やデータの初期化をしたiPhoneはアクティベーションロックとなってしまうケースがあります。
アクティベーションロックが発動したiPhoneは下記の画面になってしまいます。
AppleIDとパスワードを入力しないと第三者や本人が使えない状況です。解除が出来れば再度使うことが出来ますが、解除が出来なければ文鎮iPhoneの出来上がりです。これは紛失や盗難に遭ってしまったiPhoneを初期化した際になる画面となり、パスワード忘れからiPhoneが使用できない状態での初期化はまた違う画面となります。
Apple IDとパスワードで解除
前述したようにアクティベーションロックのかかったiPhoneはAppleIDとパスワードを入力しないと使用できない状態です。「iPhoneが使用できません」の状態で初期化をしてアクティベーションロックにかかった場合には、「AppleIDの頭文字」と「登録アドレスの一部」を表示してくれます。
「このiPhoneは現在Apple ID (a●●●●@icloud.com)に保護されています。」という表記になることが多いのでアドレスの予想がしやすいですが、この時にAppleIDがどれなのか分からないと深刻です。
Apple IDのパスワードは条件があり下記の条件を満たしていないと設定出来ません。
- 8文字以上、32文字以内で設定
- 大文字の英字、小文字の英字、数字をすべて1文字以上使用する
- Apple ID に使用している文字列と同一の文字列は使用不可
- 3つ連続して同じ文字の使用は不可
- 過去1年間以内に利用しているパスワードは設定不可
Apple IDのパスワードがわからない場合、思い当たるパスワードが条件を満たしているか確認してみましょう。「入力する際に大文字にできていなかった」といった話もよく耳にしますので、入力の際に「大文字の英字」を使用しているかは良く確認しましょう。
画面ロックパスワードで解除
下記の3つ条件を満たしていればAppleIDとパスワードの入力をせずに、画面ロックパスコードでアクティベーションロックを解除することが可能です。
- iOS 11以降のOSがインストール済みであること
- 2ファクタ認証でApple IDを保護していること
- パスコードを設定していること
この条件を満たしていると【パスコードでロックを解除】→【デバイスのパスコードを使用】→【パスワードを入力】の手順でアクティベーションロックを解除することができます。
この方法であれば、Apple IDとパスワードを忘れてしまった場合でも、正しい画面ロックパスコードを入力できればアクティベーションロックが解除できます。
キャリアアドレスは変更した方が良い理由
AppleIDに登録されているIDで多いのが各キャリアのアドレスです。「@ezweb.ne.jp」「@docomo.ne.jp」「@i.softbank.jp」がある場合はキャリアアドレスとなります。
多くの方がキャリアアドレスで登録されていると思いますが、キャリアアドレスですと「アドレスが変更した場合」に厄介です。AppleIDのパスワードが分からない場合は、デバイスやWEBからパスワードを再設定する必要があります。AppleIDのセキュリティ設定にiOS 9より採用された2ファクタ認証を採用している場合は、デバイスに変更許可の通知が届くようになっています。
しかし、AppleIDのセキュリティ設定をしていない、または古いセキュリティーである2ステップ確認になっている場合は、登録をされているアドレスに確認メールが届き、メールに添付されたリンクからパスワードの変更をしなければなりません。
この場合アドレス変更をしてしまっている状況ではリセットメールが届きません。リセットメールが届かない場合でも、AppleID作成時に設定した「セキュリティの質問」に答えて再設定できますが、「セキュリティの質問」がわからない場合はパスワードの再設定が出来なくなってしまいます。
2ファクタ認証の場合でも、パスワード再設定完了のメールなどAppleからの重要なメールは登録したメールアドレスに送られてきます。パスワード再設定完了のメールを見落として、Apple IDの乗っ取り被害に合うケースもありますので、iCloudIDやAppleIDを登録される時には【フリーメール】で登録しましょう。
フリーメールとは
フリーメールとはプロバイダーやポータルサイトが無料配布しているメールアドレスのことを指します。一般的に知られているものであれば「@yahoo.co.jp」「@gmail.com」が有名なのではないでしょうか。これは簡単に取得でき、なおかつアドレスを変更されるケースも少ないかと思います。他には「@icloud.com」等も良いでしょう。
同じアドレスでずっと使われているのであれば問題はないですが、アドレス変更をされてAppleIDのパスワードがわからないとアクティベーションロックになってしまったiPhone文鎮化待ったなし!となりますので十分にご注意ください。
「iPhoneを探す」機能はどこで確認が出来るのか
この「iPhoneを探す」機能はiCloudの設定から確認することが出来ます。
【設定】→【Aplle IDをタップ】→【探す】の順番で確認することが出来ます。
iPhoneを探すがオンになっていれば「iPhoneが使用できません」の時にアクティベーションロックがかかるようになっています。初期設定時にはオンになっていますが、何らかの理由でオフにして、そのままの状態になってしまうケースもありますのでご注意ください。
例えば、iTunesを使ってiPhoneのデータ移行をした時やApple公式で修理をする際に「iPhoneを探す」をオフにしなければいけない時があり、そのままになってしまっていたというケースが考えられます。
「iPhoneを探す」がオンなのかオフなのかで紛失や盗難に遭って際に大きく変わってきます。Appleの正規店で修理に出した時、iTunesを使ってデータ移行をした時には今一度確認されるのが良いでしょう。
iPhoneを探すのボタンが緑色になっているとオンの状態、白色になっているとオフの状態です。オンの時には最後の位置情報を送信の選択画面があり、オフの時にはその選択画面がないので見ればすぐに分かると思います。
第三者がアクティベーションロックを外す事は可能か?
第三者がロックのかかったiPhoneを解除する事が出来るのか?答えはNOです。必ず、登録してあるAppleIDで認証しないといけません。
個人の端末情報を守るセキュリティですし、他人に使わせない様にする為の機能ですから、第三者が簡単に外せる様では全く意味がありません。もしも白ロムショップなどでアクティベーションロックのかかったアイフォンを購入をした場合には、お店に対応を聞くしかありません。優良店の場合は返金や同等品交換といった形で対応してくれると思います。
※同意の上、購入した場合を除きます。
メルカリなどのオークションでiPhoneを購入する際は注意!
最近ではメルカリなどのオークションを使い、スマートフォン端末を個人間で購入するケースが増えています。その時に気を付けたいのがアクティベーションロックにかかっているのかどうかという点です。
iPhoneの画面やフレームだけを写真で撮り、傷などの状態を説明しているだけで実はアクティベーションロックや起動に問題があるという場合があります。送られてきたらアクティベーションロックにかかっていて出品者と連絡が取れないとなると使えないiPhoneにお金を払ったという結果になります。
オークションを使い、個人間でやり取りをする場合【ノークレーム・ノーリターン】が多く、せっかく買ったiPhoneが使えないとなると憤慨の気持ちだけしか残りませんね。
出品者の方と連絡が取れた場合でも元の持ち主が解除を出来るかどうかという部分もありますが、iPhoneの契約者本人がパスワードを忘れた等の理由でアクティベーションが解除できない状態であれば、Appleサポートに電話して解除する事が可能です。最初に設定した「秘密の質問」に対して答えが正しければパスワードをリセットしてもらえるハズです。
ただ、そういった手間をすべて無しにして安心して購入する方が簡単です。白ロムを取り扱っているショップで購入されるのが良いでしょう。
アクティベーションロックの原因と対策まとめ
いかがでしたでしょうか?アクティベーションロックとは紛失や盗難に遭った場合は個人の情報が守られるセキュリティで安心できますが、パスワード失敗による「iPhoneが使用できません」状態では逆にユーザーを困らせてくる機能でもあります。久々にAppleパスワードをお入れするときに忘れてしまっていた時の絶望感はすさまじいものです。iPhoneを文鎮化させないようにAppleIDとパスワードはメモに書いてしっかりと保存しておくのが良いですね!