新型AirPods登場!これまでと何が変わった?現行モデルを比較
Appleは2021年10月19日未明、第3世代にあたる新型AirPodsを発表しました。先代にあたる第2世代のAirPodsは2019年3月に、上位モデルのAirPods Proは2019年10月に発売されたため、約2年ぶりの新型となります。昨年に発表されたAirPods Maxは初のオーバーヘッド型でしたが、高額であることから手が出せなかったという声も少なくありませんでした。
今回発表された新型AirPodsは、価格も手頃で十分手が届く価格帯が魅力といえます。従来のモデルに比べてどのような点が変わったのか、歴代モデルを比較しながら注目機能の詳細についても解説していきましょう。
新型AirPodsのスペックとAirPodsシリーズの比較
はじめに、今回発表された新型AirPodsの基本スペックと、先代を含む現行のAirPodsシリーズとも比較していきましょう。
3世代目にあたる新型AirPodsと、2021年10月19日時点で販売されているAirPodsシリーズの基本スペックは以下の通りです。
AirPods(第3世代) | AirPods(第2世代) | AirPodsPro | AirPodsMax | |
---|---|---|---|---|
空間オーディオと ダイナミックヘッドトラッキング |
◯ | × | ◯ | ◯ |
アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモード | × | × | ◯ | ◯ |
耐汗耐水性能 | IPX4等級 | × | IPX4等級 | × |
充電方法 | LightningMagSafeワイヤレス | Lightning | LightningMagSafeワイヤレス | Lightning |
連続再生時間 | 6時間 | 5時間 | 4.5時間 | 20時間 |
形状 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 | カナル型 | オーバーヘッド型 |
本体価格(税込) | 23,800円 | 16,800円 | 30,580円 | 67,980円 |
2019年に発売されたAirPods Proは、イヤーピースを装着し耳栓のように密着するカナル型が採用されていましたが、今回発表された新型AirPodsは第2世代のAirPodsを踏襲しインナーイヤー型が採用されました。
カナル型は外部からの音が入りづらいメリットがある一方で、耳が圧迫されるため苦手という方も少なくありません。
インナーイヤー型とカナル型、どちらが良い・悪いと一概に判断することはできず、好みによっても変わってくるため、現在お使いのイヤホンの装着感や使い心地も参考に検討すると良いでしょう。
新型AirPodsの注目機能
出典:Apple公式サイト
歴代モデルと今回登場した新型AirPodsの基本スペックの違いは上記で紹介した通りですが、ここからは特に注目すべき新型AirPodsの機能について詳しく紹介しましょう。今回ピックアップするのは、空間オーディオ、アダプティブイコライゼーション、連続再生時間の進化についてです。
空間オーディオへの対応
通常、イヤホンやヘッドホンは左右の耳に装着するため、音が聞こえてくるのは左右の2方向です。しかし、Appleでは「空間オーディオ」というテクノロジーによって、イヤホンやヘッドホンを装着している状態であっても、上下左右から音が聞こえてくるような3Dサウンドを実現しました。これにより、自宅にいながらライブハウスやコンサートホールなどで音楽を聴いているような異次元の感覚を味わうことができます。
空間オーディオに対応したAirPodsシリーズは、従来AirPods ProおよびAirPods Maxの2機種のみでしたが、今回発表された新型AirPodsが仲間入りすることになり、空間オーディオに対応した最安のデバイスとなります。
アダプティブイコライゼーション
イヤホンの形状は同一製品で変わることはありませんが、耳の形状や大きさは個人によって千差万別です。そのため、同じAirPodsを使用していたとしても、人によって音の聞こえ方が異なるケースがあります。そこで、新型AirPodsには「アダプティブイコライゼーション」という機能が実装されており、耳の形状に応じて音を最適化してくれます。
AirPods本体に搭載された内向きのマイクが音を拾い、状況に応じて低音域や中音域、高音域を自動的に調節。誰が装着しても最高の音質を実現するテクノロジーが採用されています。
最大6時間の連続再生
ワイヤレスイヤホン選びの大きなポイントのひとつに、バッテリー性能が挙げられます。たとえば、バッテリー容量が少ないワイヤレスイヤホンの場合、数十分程度の移動時間であれば問題なく使用できても、旅行や出張の移動時間にバッテリーがなくなってしまうこともあるでしょう。このような場合、ケースなどにイヤホンをセットして充電を待っていなければなりません。
今回の新型AirPodsは、インナーイヤー型およびカナル型のAirPodsシリーズにおいて過去最長の6時間という連続再生を実現しました。ケースを併用することで最大30時間もの使用ができるほか、万が一AirPods本体の充電がなくなった場合でも、ケースで5分充電するだけで1時間の連続使用が可能です。
ちなみに、ケースはAirPods Proと同様、Lightning充電だけでなくMagSafeやワイヤレス充電にも対応しました。
コストパフォーマンスに優れた新型AirPods
出典:Apple公式サイト
今回発表された新型AirPodsは、アクティブノイズキャンセリングなど採用が見送られた機能もある一方で、音質の飛躍的な向上が期待できる空間オーディオが採用されたり、多彩な充電方法に対応したりと注目機能が多数存在します。
AirPods Proに比べて価格も抑えられており、AirPodsの新製品登場を待っていた方にとってはコストパフォーマンスに優れた最適な製品といえるのではないでしょうか。
新型AirPodsの発売の1ヵ月前、Apple Watchにも1年ぶりとなる新製品「Apple Watch Series7」が発表されました。画面サイズが大型化し耐久性が向上するなど、さまざまな改良が加えられ大きな注目を集めています。AirPodsと合わせて「Apple Watch Series7登場!従来モデルとの違いを詳しく解説」でApple Watchの最新情報をチェックしてはいかがでしょうか。