iPhone機種変更時のデータ移行方法|クイックスタート・iCloud・PCの手順と注意点

iPhoneを機種変更したときのデータ移行は、現在では「クイックスタート」を使う方法がもっとも手軽です。
古いiPhoneと新しいiPhoneを手元に用意すれば、画面の案内に沿って設定やデータを移行できます。
そのほかにも、iCloudバックアップから復元する方法や、MacのFinder・WindowsのAppleデバイスアプリを使ってバックアップを復元する方法があります。
ただし、LINEなど一部アプリのデータ、電子マネー、認証アプリ、eSIMなどは個別の確認が必要になることがあります。
- iPhoneからiPhoneへデータ移行する3つの方法
- クイックスタートで直接データを移行する手順
- iCloudバックアップから復元する方法
- Mac・Windowsを使ってデータ移行する方法
- eSIM・LINE・電子マネーなど機種変更前に確認したい項目
- データ移行後に古いiPhoneを初期化するタイミング
目次
- 1 iPhoneのデータを移行する3つの方法
- 2 クイックスタートでデータ移行する方法
- 3 iPhone 15以降なら有線で直接転送もできる
- 4 iCloudバックアップからデータを移行する方法
- 5 iCloud容量が足りなくても機種変更用の一時ストレージを使える
- 6 Mac・Windowsからデータを移行する方法
- 7 クイックスタートを使うための条件
- 8 eSIM・SIMカードも機種変更時に確認する
- 9 LINEやゲームなどはアプリごとの引き継ぎも確認する
- 10 Apple Pay・Suicaなどの移行も忘れず確認する
- 11 Apple Watchを使っている場合は新しいiPhoneへ移行する
- 12 データ移行にかかる時間はデータ量や通信環境で変わる
- 13 古いiPhoneは新しいiPhoneを確認してから初期化する
- 14 おすすめのデータ移行方法はどれ?
- 15 iPhoneの機種変更時に覚えておきたいデータ移行方法まとめ
iPhoneのデータを移行する3つの方法

古いiPhoneから新しいiPhoneへ機種変更するときの主なデータ移行方法は、次の3つです。
- クイックスタートでiPhone同士を直接移行する
- iCloudバックアップから復元する
- Mac・Windowsに作成したバックアップから復元する
現在は、古いiPhoneが手元にあり正常に操作できるなら、まずクイックスタートを検討するとよいでしょう。
| 方法 | 向いている人 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| クイックスタート | 古いiPhoneが手元にある | 新旧iPhoneを近くに置いて移行できる |
| iCloud | 古いiPhoneが手元にない・バックアップ済み | iCloudバックアップから復元できる |
| Mac・Windows | PCにバックアップを保存したい | FinderやAppleデバイスアプリから復元できる |
クイックスタートでデータ移行する方法
クイックスタートは、現在使っているiPhoneを使って新しいiPhoneを自動的に設定する機能です。
古いiPhoneと新しいiPhoneが両方手元にある場合は、もっとも分かりやすい移行方法の一つです。
旧記事では「Bluetoothでデータを転送する」と説明していましたが、実際にはBluetoothは新旧端末の検出などに利用され、データ移行ではWi-Fiを使った直接転送やiCloudからのダウンロードなどが利用されます。
クイックスタートを使う前に準備するもの
データ移行を始める前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 古いiPhoneをWi-Fiに接続する
- 古いiPhoneのBluetoothをオンにする
- 新旧両方のiPhoneを充電しておく
- Apple Accountのパスワードを確認する
- 古いiPhoneのパスコードを確認する
- 必要に応じて最新のiOSへアップデートする
Appleも、機種変更前に現在のiPhoneのバックアップを作成しておくことを推奨しています。
クイックスタートで移行する手順

基本的な流れは次のとおりです。
- 古いiPhoneをWi-Fiへ接続し、Bluetoothをオンにする
- 新しいiPhoneの電源を入れ、古いiPhoneの近くに置く
- 古いiPhoneに表示される「新しいiPhoneを設定」の案内を確認する
- 「続ける」をタップする
- 新しいiPhoneに表示されるアニメーションを古いiPhoneのカメラで読み取る
- 新しいiPhoneへ古いiPhoneのパスコードを入力する
- モバイル通信やApple Accountなどの設定を進める
- データの転送方法を選択する
- 転送が完了するまで新旧iPhoneを近くに置く
転送中は両方のiPhoneが使用できない時間があるため、電話や仕事でiPhoneを使わなくても問題ない時間帯に作業することをおすすめします。
Face ID・Touch IDは新しいiPhoneで設定し直す
旧記事では「Face IDまたはTouch IDのデータ移行」としていましたが、生体認証情報をそのまま新しいiPhoneへコピーするわけではありません。
Face IDやTouch IDは、新しいiPhoneで改めて登録します。
セキュリティ上、指紋や顔の登録データそのものが端末間で移行される仕組みではありません。
iPhone 15以降なら有線で直接転送もできる
新旧iPhoneを対応するケーブルで接続し、直接データを転送する方法もあります。
例えば、
- iPhone 15以降 → iPhone 15以降:USB-Cケーブル
- iPhone 14以前 → iPhone 15以降:USB-C – Lightningケーブル
などの組み合わせに対応しています。
データ量が多い場合や、Wi-Fi環境の影響をできるだけ受けたくない場合は、有線転送も選択肢です。
ただし、使用する端末やケーブルによって対応状況が異なるため、Apple公式の案内を確認してから接続してください。
iCloudバックアップからデータを移行する方法

古いiPhoneでiCloudバックアップを作成しておけば、新しいiPhoneへバックアップを復元できます。
古いiPhoneがすでに手元にない場合でも、最新のiCloudバックアップが残っていればデータを復元できる可能性があります。
古いiPhoneでiCloudバックアップを作成する
- 「設定」を開く
- 自分の名前をタップする
- 「iCloud」をタップする
- 「iCloudバックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップする
バックアップ完了まではWi-Fiへ接続し、電源も十分に確保しておきましょう。
新しいiPhoneでバックアップを復元する
新しいiPhoneの初期設定を進め、
「アプリとデータ」
の画面で、
「iCloudバックアップから復元」
を選択します。
Apple Accountへサインインし、日付やサイズを確認して最新のバックアップを選択します。
復元終了後も、写真・アプリ・音楽などの一部データはバックグラウンドでダウンロードされます。
そのため、設定完了後もしばらくWi-Fiと電源へ接続しておくと安心です。
iCloud容量が足りなくても機種変更用の一時ストレージを使える
「iCloudの容量が足りないからバックアップできない」という場合でも、新しいiPhoneへの機種変更では一時的なiCloudストレージを無料で利用できる場合があります。
以前は「無料5GBでは足りないならiCloud+へ課金する」と考える必要がありましたが、現在は機種変更専用の一時バックアップ機能があります。
一時バックアップを作成する方法
古いiPhoneで、
- 「設定」を開く
- 「一般」をタップする
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップする
- 「新しいiPhoneの準備」の「開始」をタップする
と進みます。
iCloudの空き容量が不足している場合、条件を満たせば一時的な追加ストレージを利用できます。
一時的なiCloudバックアップは、原則として21日以内に新しいiPhoneへ復元する必要があります。新しいiPhoneが届かない場合などは、条件に応じて期限を延長できます。
新しいiPhoneへの復元が終わるまでは、古いiPhoneを初期化しないでください。
Mac・Windowsからデータを移行する方法
パソコンへiPhoneのバックアップを保存し、新しいiPhoneへ復元する方法もあります。
2026年現在は、使用するパソコンによってアプリが異なります。
| 環境 | 使用するアプリ |
|---|---|
| macOS Catalina以降 | Finder |
| 現在のWindows | Appleデバイスアプリ |
| macOS Mojave以前など一部の旧環境 | iTunes |
旧記事ではWindowsでもiTunesを中心に説明していましたが、現在はWindowsではAppleデバイスアプリが基本です。
Macでバックアップする
- iPhoneをMacへケーブルで接続する
- Finderを開く
- サイドバーからiPhoneを選ぶ
- 必要に応じて「信頼」を選択する
- 「一般」を開く
- バックアップの保存先を選ぶ
- 「今すぐバックアップ」をクリックする
新しいiPhoneをMacへ接続し、「バックアップを復元」から作成したバックアップを選択すれば移行できます。
Windowsでバックアップする
Windowsでは「Appleデバイス」アプリを利用します。
- Appleデバイスアプリを開く
- iPhoneをパソコンへ接続する
- サイドバーからiPhoneを選択する
- 「一般」を開く
- 「今すぐバックアップ」を選択する
新しいiPhoneを接続後、「バックアップを復元」からデータを戻します。
暗号化バックアップも検討する
パソコンへバックアップするときは、「ローカルのバックアップを暗号化」を利用できます。
暗号化したバックアップでは、通常のバックアップより多くの情報を保存できます。
例えば、ヘルスケアやアクティビティなどのデータを転送したい場合は、暗号化バックアップを利用することが重要です。
暗号化バックアップのパスワードを忘れると、そのバックアップから復元できなくなるため、必ず安全な場所へ記録しておきましょう。
クイックスタートを使うための条件
クイックスタートは比較的新しいiPhoneだけの機能ではありません。
Apple公式では、iOS 11以降を搭載したiPhoneやiPadを使って新しいデバイスを自動設定できます。
一方、現在のデータ転送方法や設定機能にはOSバージョンによって違いがあります。
そのため、古いiPhoneから移行する場合は、可能であれば利用可能な最新iOSへアップデートしてから作業するとスムーズです。
旧記事の「新旧両方がiOS 12.4以上でなければクイックスタートを使えない」という表現は、現在のApple公式案内とは一致しないため削除します。
eSIM・SIMカードも機種変更時に確認する
データだけでなく、電話番号やモバイル通信の移行も必要です。
物理SIMを利用している場合は、対応するiPhoneでSIMカードを差し替えます。
eSIMの場合は、通信事業者が対応していれば「eSIMクイック転送」で古いiPhoneから新しいiPhoneへ電話番号を移せる場合があります。
eSIMクイック転送を利用する主な条件
Apple公式では、対応する通信事業者でeSIMクイック転送を使用する場合、
- 両方のiPhoneで同じApple Accountにサインインしている
- 古いiPhoneのロックを解除できる
- 新旧iPhoneが近くにある
- Bluetoothがオンになっている
- 対応するiOSがインストールされている
などが必要です。
通信事業者によってeSIMの移行方法は異なるため、機種変更前に契約中のキャリア・格安SIMの公式サイトも確認してください。
LINEやゲームなどはアプリごとの引き継ぎも確認する
クイックスタートやiCloudから復元すると、多くのアプリや設定を新しいiPhoneへ引き継げます。
ただし、すべてのアプリ内データが自動的に完全移行されるとは限りません。
特に、
- LINEなどのメッセージアプリ
- ゲーム
- 銀行・証券アプリ
- 認証アプリ
- 決済サービス
- 電子マネー
などは、アプリ側でバックアップや再ログイン、機種変更手続きが必要になる場合があります。
機種変更前に各アプリの公式ヘルプを確認しておきましょう。
Apple Pay・Suicaなどの移行も忘れず確認する
Apple Payに登録しているクレジットカードや交通系ICカードなども確認しておきましょう。
セキュリティ上、カードによっては新しいiPhoneで再認証や再設定が必要です。
特にSuicaなどの交通系ICカードを利用している場合は、旧iPhoneを初期化する前に、新しいiPhoneで正常に利用できることを確認してください。
Apple Watchを使っている場合は新しいiPhoneへ移行する
Apple Watchを利用している場合、新しいiPhoneへ機種変更したあとにApple Watchとの接続も確認する必要があります。
クイックスタートの途中でApple Watchの移行を案内されることもあります。
データ移行後は、
- Apple Watchが新しいiPhoneと接続されているか
- ヘルスケアデータが残っているか
- Apple Payのカードが利用できるか
などを確認しましょう。
データ移行にかかる時間はデータ量や通信環境で変わる

クイックスタートのデータ転送時間は、「数十分」と一律に決まっているわけではありません。
転送時間は、
- 保存しているデータ量
- Wi-Fiの通信速度
- 新旧iPhoneのモデル
- 有線・無線の違い
- App Storeから再ダウンロードするアプリの数
などによって変わります。
数百GBの写真や動画が保存されている場合は、数時間かかることも考えられます。
時間に余裕があるときに実施し、転送中は新旧iPhoneを電源につないでおくと安心です。
古いiPhoneは新しいiPhoneを確認してから初期化する
データ転送が完了しても、すぐに古いiPhoneを初期化するのはおすすめしません。
まず新しいiPhoneで、
- 写真・動画
- 連絡先
- メモ
- LINEなどのメッセージアプリ
- ゲームデータ
- メール
- Apple Pay・電子マネー
- 電話・SMS
- 認証アプリ
などが正常に利用できるか確認しましょう。
特に二段階認証用のアプリや銀行アプリなどは、古いiPhoneを消去したあとでは再設定が面倒になる場合があります。
おすすめのデータ移行方法はどれ?
状況別に選ぶと分かりやすいでしょう。
| 状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| 古いiPhoneが正常に使える | クイックスタート |
| 古いiPhoneが手元にない | iCloudバックアップ |
| iCloud容量が足りない | 一時的なiCloudストレージ |
| PCにバックアップを残したい | Finder・Appleデバイスアプリ |
| 大量のデータを直接移したい | クイックスタートの直接転送・対応機種なら有線転送 |
特別な事情がなければ、まずクイックスタートを利用し、万一に備えて事前にiCloudまたはパソコンへバックアップを作成しておく方法が分かりやすいでしょう。
iPhoneの機種変更時に覚えておきたいデータ移行方法まとめ
iPhoneから新しいiPhoneへデータを移行する方法は、主に、
- クイックスタート
- iCloudバックアップ
- MacのFinder・WindowsのAppleデバイスアプリ
の3種類です。
現在は、古いiPhoneが正常に使えるのであれば、クイックスタートを使って新旧iPhoneを直接移行する方法が手軽です。
また、iCloud容量が不足していても、新しいiPhoneへの移行時には一時的なiCloudストレージを利用できる場合があります。
一方で、データ移行が終わったからといって、すぐ古いiPhoneを初期化してはいけません。
LINE・ゲーム・銀行アプリ・認証アプリ・電子マネー・eSIMなどが正常に移行できているかを確認し、新しいiPhoneだけで問題なく利用できることを確認してから古い端末を消去しましょう。
- Apple Accountのパスワードを確認した
- 最新のバックアップを作成した
- LINEなど重要アプリの引き継ぎ方法を確認した
- eSIM・SIMの移行方法を確認した
- Apple Pay・電子マネーを確認した
- 認証アプリの移行方法を確認した
- 新しいiPhoneでデータを確認するまで古いiPhoneを消去しない


















