Apple Oneとは?これまでのサブスクと何が変わる?
2020年9月16日に開催されたAppleの発表会では、iPad AirやApple Watchの新型が発表され話題を集めました。しかし、Appleが発表したのはこれらハードウェアだけではなく、現在大きなトレンドとなっているサブスクリプションサービスも対象となっています「Apple One」と名付けられたサービスは、その名の通りAppleが提供するさまざまなサブスクリプションサービスが一つのパッケージとなって利用できます。
今回の記事では、今回新たに発表されたApple Oneのサービス概要とメリット、これまでのサブスクリプションと何が変わるのかについても詳しく解説します。
Apple Oneで使えるサービス
Apple Oneとはなにか、まずは今回発表されたApple Oneのサービス概要について紹介します。Apple Oneで利用できるのは「Apple Music」「Apple TV+」「Apple Arcade」「iCloud」の4種類のサービスです。いずれもすでに個別のサービスとしては展開されているものの、iPhoneやiPadを利用している方のなかでも使ったことがなかったり、そもそもどのようなサービスなのか分からない方も多いため、詳しく解説します。
Apple Music
Apple Musicとは、Appleが提供しているサブスクリプション型の音楽ストリーミングサービスです。曲を購入するのではなく、毎月の定額料金を支払えば対象の7,000万曲以上の音楽が聴き放題となります。ダウンロードをすることも可能ですが、あくまでもサブスクリプション型のサービスであるため、Apple Musicを解約してしまうとライブラリから自動的に削除されてしまいます。
Apple Oneに加入しない場合の料金は、個人が月額980円、6人まで利用できるファミリーの場合は月額1,480円となります。
Apple TV+
Apple TV+は映画やドラマなどの映像コンテンツのサブスクリプション型ストリーミングサービスです。国内外の映画およびドラマはもちろん、Apple TV+でしか見られない映像コンテンツも豊富にラインナップ。オリジナル作品は毎月登場し、iPhoneやiPadはもちろん、さまざまなデバイスで楽しめます。
Apple Oneに加入しない場合の料金は月額600円。契約後7日間はトライアル期間が設けられており、家族で楽しむこともできます。
Apple Arcade
Apple Arcadeはゲームのサブスクリプションです。通常、iPhoneでゲームを楽しむ場合は個別にApp Storeからアプリをダウンロードする方法が一般的ですが、Apple Arcadeの場合は月額600円の料金を支払うだけで100以上のタイトルが遊び放題。無料アプリのように広告が表示されることもなく、コンテンツごとに追加の課金が求められることもありません。
また、Apple Arcadeに対応しているゲームそのものをダウンロードすれば、オフライン環境下で楽しむことも可能。iPhone以外にもさまざまなデバイスに対応できるほか、家族6人まで利用することも可能です。
iCloud
iPhoneのカメラで撮影した画像やムービー、その他さまざまなデータをクラウドに保存しておくことができるiCloud。バックアップの手段として普段から活用している方も多いのではないでしょうか。アカウントを取得すれば誰でも5GB相当分の容量を無料で利用できるほか、データが足りなくなったら50GB、200GB、さらには2TBへアップグレードすることも可能です。
料金は50GBの場合で月額130円、200GBで400円、2TBだと1,300円となりますが、Apple Oneに加入した場合、50GBが無料で利用できます。
Apple Oneの料金
Apple Oneに加入した場合、個人プランの場合は月額1,100円、ファミリープランは月額1,850円となります。Apple Oneで使える4つのサービスを個別に契約した場合(iCloudは50GB)、個人の総額としては2,310円であるため、1,210円相当がお得になる計算です。
また、個人単位ではなく4人家族がファミリープランとして加入した場合を比較すると、Apple One非加入で3,200円、Apple One加入で1,850円となるため1,350円相当がお得になります。
Apple Oneのメリット
新たに登場したApple Oneはどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は3つのポイントについて解説します。
安価に使える
Apple Oneの最大のメリットは、なんといっても料金の安さが挙げられます。本来であれば個別に契約すると数千円単位の料金がかかっていたものが、わずか1,000円台で利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。たとえば音楽のサブスクリプションはApple Musicであるものの、映像コンテンツを楽しむために他社のサブスクリプションに契約していた場合、Apple Oneを契約してApple TV+に乗り換えることで料金が節約できます。
料金が一本化する
サブスクリプションサービスは便利で使い勝手が良い一方で、請求先がバラバラで管理しづらいと感じているユーザーも少なくありません。あまりにも多くのサブスクリプションに契約していると、解約したつもりが手続きが完了しておらず、使っていないにもかかわらず毎月料金が発生しているケースも。
このような事態にならないためにも、サービスを一本化し請求先が分かりやすく管理する工夫が求められます。
家族で使えば使うほどお得
Apple Oneは家族で使うほどお得になる仕組みとなっています。たとえば、家族のなかで一部のユーザーがサブスクリプションを利用していなかったとしても、その他のユーザーが個別に契約している場合はApple Oneでまとめたほうが料金の節約につながります。
そもそもiPhoneでApple MusicやiCloudの場合、ファミリー向けのプランがあること自体を知らないケースも多いため、今一度あらためて家族の契約状況を確認してみましょう。
AppleOneはこんな方におすすめ
Apple Oneの特徴やメリットを踏まえて考えたとき、具体的にどのようなユーザーに適しているのでしょうか。今回は2つのユースケースをピックアップしてみました。
複数のサブスクリプションに登録している
Apple Oneに対応しているサービスのうち、複数のサブスクリプションに登録している方も多いのではないでしょうか。たとえばApple MusicとiCloud 50GBを一緒に利用している方の場合は、個別に契約すると月額1,110円ですが、Apple Oneであれば月額1,100円であるため10円分がお得になります。
また、Apple Oneに契約することでApple TV+やApple Arcadeなどのサービスも利用できるようになるため、それまで他社で契約していたサブスクリプションと比較しながら乗り換えを検討できます。
家族でiPhoneを使用している
家族でiPhoneやiPadを利用している場合は、個別のサブスクリプション契約状況を確認してみましょう。もし共通のサブスクリプションに契約している場合、Apple Oneに一本化することで大幅に料金を節約できるかもしれません。