iPhoneのディスプレイサイズは今後さらに大型化する?考えられる理由を解説

iPhoneのディスプレイサイズは今後さらに大型化する?考えられる理由を解説

米国で初代モデルが発表されて以来、2022年でちょうど15年を迎えました。日本では2008年に発売された「iPhone 3G」からユーザーが爆発的に増加し、今やiPhoneはスマートフォンの代名詞的存在ともなりました。
iPhoneの歴史を振り返ってみると、わずか15年の間に劇的な変化を遂げていますが、なかでも象徴的なのがディスプレイサイズの違いではないでしょうか。年々iPhoneシリーズはディスプレイサイズが大型化していますが、今後さらに大型化が進んでいくのではないかといった見方もあります。

そこで今回は、今後iPhoneのディスプレイサイズがさらに大型化する可能性と、その根拠についても詳しく解説します。

歴代iPhoneのディスプレイサイズ

歴代iPhoneのディスプレイサイズ

iPhone3G〜iPhone4s(2008〜2011年)

日本で初めてiPhoneが発売された2008年に登場したのが「iPhone3G」です。この頃のモデルはディスプレイサイズが3.5インチ、本体重量は133gと軽量でした。その後、2010年に発売された「iPhone4」、2011年に発売された「iPhone4s」で本体のデザインが大幅にリニューアルされましたが、ディスプレイサイズは3.5インチのままでした。

iPhone5〜iPhone5s(2012〜2013年)

2012年に発売された「iPhone5」では、従来のモデルからわずかに縦長になり、ディスプレイの表示領域が拡大。これに伴い、ディスプレイサイズも3.5インチから4インチへとアップしました。ちなみに、「iPhone5」および「iPhone5s」は本体重量がわずか112gと、歴代のモデルのなかでも最軽量を誇ります。

iPhone6〜iPhone8(2014〜2017年)

2014年に登場した「iPhone6」からは、従来の角張った本体デザインから大幅にリニューアルされ、全体的に丸みを帯びたデザインへ変更されています。また、このタイミングでディスプレイサイズも4.7インチへと大幅にアップ。ちなみに、上位モデルとして”Plus”の名を冠したシリーズも登場し、こちらのディスプレイサイズは5.5インチまで拡大しています。

iPhone X〜iPhone XS(2017〜2018年)

「iPhone8」シリーズと同時に発売された「iPhone X」は、ホームボタンが廃止されたことで本体下部のディスプレイ領域が拡大。これに伴い、ディスプレイサイズも「iPhone8」に比べてわずかに大きい5.8インチとなりました。
また、翌年には「iPhone Xs Max」という上位モデルが登場し、ディスプレイサイズは6.5インチに達しています。

iPhone XR〜(2019年〜)

2019年に発売された「iPhone XR」以降は、標準モデルのディスプレイサイズが6.1インチに拡大され、現行の「iPhone13」まで引き継がれています。ただし、2020年に発売された「iPhone12」シリーズでは、あえて小型の「iPhone12 mini」も登場し、ディスプレイサイズは5.4インチへ抑えられています。
なお、同時に発売された「iPhone12 Pro Max」は6.7インチのディスプレイを搭載しており、これは歴代iPhoneシリーズのなかでも最大のサイズを誇ります。

発売年 商品名 画面サイズ
2008〜2011年 iPhone3G〜iPhone4s 3.5インチ
2012〜2013年 iPhone5〜iPhone5s 4インチ
2014〜2017年 iPhone6〜iPhone 8 Plus 4.7~5.5インチ
2017〜2018年 iPhone X〜iPhone Xs Max 5.8~6.5インチ
2019年〜 iPhone XR〜 5.4~6.7インチ

iPhoneのディスプレイサイズが大型化した要因

iPhoneのディスプレイサイズが大型化した要因

歴代iPhoneのディスプレイサイズを比較してみると、「iPhone3G」の3.5インチから現在では6.7インチへと2倍近く大型化していることが分かります。毎年モデルチェンジが繰り返されてきたとはいえ、わずか10年程度の間にここまで大型化したのはなぜなのでしょうか。

そこにはいくつかの要因が考えられますが、代表的な3つのポイントを紹介しましょう。

画質の高精細化

2008年に登場した「iPhone3G」は、解像度は320×480ピクセル、3.5インチのディスプレイを搭載していました。しかし、その2年後に発売された「iPhone4」では、Retinaディスプレイとよばれる液晶が採用され、ディスプレイサイズは同じ3.5インチであるものの、解像度は倍の640×960ピクセルまでアップしました。

従来、携帯電話やPCのディスプレイは細かいドットが目視できるのが一般的でしたが、Retinaディスプレイの登場によって画質は一気に高精細化。ディスプレイに近づいてもドットが目視しづらいほど大きな進化を遂げたのです。これにより、写真や動画をもっと大きな画面で楽しみたいというニーズが増加しました。

作業領域・表示領域の拡大

iPhoneの登場によってスマートフォン市場は一気に拡大し、従来のフィーチャーフォンから買い替えるユーザーが爆発的に増加しました。これに伴い、インターネットに触れる機会も増え、SNSをはじめとしたインターネットサービスが一般的になります。
iPhoneはフィーチャーフォンに比べて画面に表示できる情報量が圧倒的に多いですが、それでもSNSやWebページを閲覧する際には上から下へとスクロールをします。小さいディスプレイよりも大きいディスプレイのほうが一度に表示できる文字数も多く、その分スクロールの頻度を減らすこともできます。

また、iPhoneのディスプレイは表示領域であると同時に、タップやスクロールといった操作をするスペースでもあります。そのため、ディスプレイサイズが大きいほうが操作もしやすいことから、大画面化が進んだと考えられます。

動画配信サービスの需要増加

2010年代に入るとYouTubeをはじめとした動画配信サービスの需要が増え、個人でもさまざまなコンテンツを配信するユーザーが現れはじめました。テキストの情報はピンチイン・ピンチアウトで自由に文字サイズを変更できますが、動画の場合はそのような操作に適していません。タブレットやPCで動画コンテンツを楽しむユーザーも増えましたが、外出先などでも手軽に動画を楽しみたいというニーズが大きくなったことから、iPhoneのディスプレイサイズも大型化していきました。

さらなる大型化に踏み切る可能性とその理由

さらなる大型化に踏み切る可能性とその理由

iPhoneの歴史を辿ってみると、この10数年で私たちのライフスタイルが大きく変化し、それに合わせるようにしてディスプレイサイズも大型化してきたことが分かります。では、今後発売されるiPhoneはどう進化していくのでしょうか。

現行モデルの「iPhone13」シリーズのラインアップを見た場合、複数のディスプレイサイズのモデルは維持されたまま、フラッグシップモデルのディスプレイはさらに大型化するのではないかと考えられます。考えられる理由として3つの視点から解説しましょう。

生活様式の変化

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、私たちの生活様式は一変しました。これまで毎日電車やバスに乗って通勤するのが当たり前であった日常が、オンラインへと移行しテレワークが定着しつつあります。また、休日も人との接触を避けるため、外出自粛の動きが広がりました。

これまで当たり前であった外出が制限されるようになった今、自宅で過ごす時間が増えたという方が大半でしょう。従来、大型のディスプレイを搭載したフラッグシップモデルのiPhoneは、ポケットから取り出し片手で操作するのが難しいことから、電車やバスの中では扱いにくいという声もありました。

しかし、生活様式の変化によって在宅時間が増えた今、iPhoneを自宅のなかで使用する機会も多く、コンパクトなモデルよりも大型のiPhoneのほうが受け入れられる可能性もあります。

AppleWatchとの連携

Appleのウェアラブルデバイスである「AppleWatch」は、iPhoneと連携することでさまざまな通知を確認したり、通話や音楽の再生、簡単なメッセージの返信などにも対応できます。これにより、AppleWatchに届いた通知内容を確認してからiPhoneを取り出せるため、ディスプレイサイズが大型化してもiPhoneの操作を負担に感じることも少ないでしょう。

アクセサリー類の充実

iPhoneのアクセサリーといえばケースやディスプレイ保護シート、モバイルバッテリーなどが定番でしたが、最近ではバリエーションも豊富で多様なアクセサリーが揃っています。特にディスプレイサイズの大型化に伴いニーズが高まってきたのが、iPhoneの背面に装着するスマホリングです。人差し指または中指がすっぽりと入る大きめのリングで、手が小さいユーザーでも大画面のiPhoneを安定して操作できるのが特徴。

また、iPhone12シリーズ以降ではMagSafeに対応したスマホリングや、スタンド機能も備えたアクセサリーなども登場し、さらに使い勝手が向上しています。スマホリングの登場によって、片手で操作するのが難しいといった理由で大画面のiPhoneを諦める必要もなくなりました。

ディスプレイサイズ以外の進化にも注目

ディスプレイサイズ以外の進化にも注目
多様性が叫ばれている昨今、かつてのような画一的なモデルではなく、さまざまなユーザーにマッチしたディスプレイサイズのiPhoneが今後主流になっていくと考えられます。そのなかで、フラッグシップモデルは現在よりもさらに大画面化が進んでいく可能性は高いでしょう。

また、近年のiPhoneは、ディスプレイの大型化はもちろんのこと、カメラ機能も大幅に進化しています。今後さらにテクノロジーが進化していくと、ARやVRといった次世代の映像体験技術も本格的に普及していくと考えられます。そのような変化も含めて、この先新たに登場するiPhoneシリーズに注目していきましょう。

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