iPhoneのヘルスケアが何かあった時に便利なワケ
事故、自然災害、発作などいつどこで起こるかわかりません。私は実際に外出先で意識が朦朧として立てずに突然倒れてしまった経験があります。その時は、救急車を呼ばれる一歩手前で落ち着くことができたので何事も無く終わりましたが、もしも意識不明などの状況にまでなっていたら、周囲の人や病院で医師と意思疎通を取ることができたのでしょうか。
そのような状態を想定し、iPhoneのデフォルトアプリであるヘルスケアの*メディカルIDを登録しておきましょう!
メディカルIDを登録
iPhoneのデフォルトアプリのヘルスケアに搭載されているメディカルIDは、ほとんどのユーザーが設定しているiPhoneのロックを解除せずに、医療情報を確認することができる機能になります。
それでは、実際にメディカルIDで情報を登録してみましょう!
1.ヘルスケアを起動し、右下*メディカルIDをタップし、メディカルIDを作成をタップ
2.緊急時のアクセスロック中に表示を有効化
登録できる内容は、名前・生年月日・病気/ケガについて・医療メモ・アレルギーと反応・使用中の薬・血液型・臓器提供の意思を追加・体重・身長・緊急連絡先の追加ができます。
画面一番下の緊急連絡先は、iPhoneに登録している連絡先の一覧が表示されます。
間柄の登録もできるので、母・父・兄弟・子供・友達・配偶者などそれぞれ選択できる他、複数人登録することも可能です。
メディカルIDの表示方法
自分自身が何か被害に遭ってしまう可能性があるように、周囲の人が自分の目の前で被害に遭ってしまう可能性もあります。そんな時にも表示方法を知っていると、役に立つ機会があるかもしれません。
1.iPhoneのロック画面を表示し、左下の緊急をタップ
2.左下の*メディカルIDをタップ
3.登録しているメディカルIDの情報が表示
緊急SOSの設定も忘れずに
何か被害に遭う時に必ず周りに人がいるとは限りません。
過去には一人で魚釣りに出掛けた男性が突然倒れてしまい、意識が遠のいていく中で無意識にiPhoneのスリープボタン(電源/サイドボタン)を連打していたことで、意識が戻ると病院のベッドに居たそうです。これは、iOS11のバージョンアップで搭載されていた緊急SOSを設定していたことで救われたとSNSにつぶやかれ、一時話題となりました。
この緊急SOSは、その名の通り110番/118番/119番通報と位置情報の送信、同時にメディカルIDであらかじめ登録している緊急連絡先にも通知してくれる機能です。
実際の経験談を聞いたことで設定した人も多いかと思いますが、まだ設定していない人は設定しましょう。
1.設定アプリを起動/スクロールし、緊急SOSをタップ
2.自動通報の有効化
画像のiPhone7を含むそれ以前のデバイスの場合には、スリープボタンを5回連続でクリック、iPhone 8/8 Plus・iPhone X以降は、スリープボタンまたは音量調節ボタンを長押しで呼び出すことができます。
ヘルスケア基本機能
今回は、iPhoneのデフォルトアプリであるヘルスケアの中でもメディカルIDをピックアップしてご紹介しました。
ですが、この他にもiPhoneに内蔵されているモーションプロセッサという動きを感知してくれるセンサー機能で活用できる機能があるので、iOS8から搭載されたヘルスケアアプリのおさらいも兼ねて確認していきましょう。
アクティビティ
アクティビティカテゴリでは、日々の運動量データを表示してくれます。主に歩数計・ウォーキング+ランニングの距離・自転車の走行距離などの機能があります。 アクティビティをスクロールしていくと表示されているおすすめのAppなど連携させることによって、エクササイズを行なっている時間などアプリごとに計測することが可能です。さらに Apple Watchでは、座っている状態から立ち上がる頻度・1日の消費カロリーなど意識させてくれる機能もあります。
睡眠
睡眠カテゴリでは、就寝時間を設定して起床時間を安定させるように日々の睡眠分析をしてくれます。睡眠不足にならないように意識することで、生活リズムを整えられるでしょう。
さらにiPhoneデフォルトアプリの時計にあるベッドタイム機能を利用することも有効的です。
マインドフルネス
マインドフルネスカテゴリでは、力を抜いて、心を落ち着かせて、集中力を高める。このような時間を取ることで、ストレスの軽減など健康状態を保つために有効的な方法となります。
栄養
栄養カテゴリでは、日々の食事量に対して、栄養はどれくらい摂れているかを表示してくれます。
ダイエットやトレーニングしている場合には、目標設定・カロリー確認など把握することができます。ビタミンやタンパク質など細かく管理することでより自分の体に必要な栄養素を認識することができます。
このようにヘルスケアの名の通り、健康状態を管理することのできるiPhoneのデフォルトアプリになります。
おわりに
今回ヘルスケアのメディカルIDについて改めて調べながら、保険証持ち歩いている人が大半ではないのか・・・とふと思って調べていたのですが、持ち歩いていない人が想像以上に多いことに衝撃を受けました。
急遽、病院に行くことになった時にどうするのだろうと思いましたが、その日だけ全額負担して、後日保険証を持って行けばいいという考えのようです。
少し偏見かもしれませんが、このような方はロック解除せずに確認することができてしまう機能ということで人一倍、個人情報の流出や悪用を恐れてメディカルIDの登録も躊躇してしまうのではないでしょうか。
ですが、この記事を読んで少しでも多くの方が登録して万が一に備えてくれることを祈っておきます。