突然画面が消えた!iPhone がブラックアウトする原因とその対処方法

ブラックアウトの原因と対処法

iPhoneを使っていると「画面が突然真っ暗になって操作できない」「音はするけど画面は暗いままになっている」などといった不具合を起こした経験のある方もいるのではないのでしょうか?

画面が真っ暗で操作も出来ないので、「ブラックアウト」が起きてしまった場合に、どのように対処すればよいか、分からない方は多いと思います。

本記事ではiPhoneが「ブラックアウト」する原因とその対処法についてご説明していきます。

iPhoneのブラックアウトとは?

 iPhoneのブラックアウトとは?
iPhoneのブラックアウトとは、画面が真っ暗になって操作不能になる不具合の総称です。これは、電源が切れている状態とは違い、「電源を入れても起動しない」「充電しても反応しない」「パネル操作が出来ない」といった症状がブラックアウトに該当します。

ブラックアウトしてしまうと操作がまったくできないので、どのように対処していいかわからない方がほとんどです。また、ブラックアウトには様々な症状がありますが、大きく2つに分類することが出来ます。

  1. 電源は付いているが、画面が暗くて操作が出来ない状態
  2. 電源が全く入らない状態

症状や原因によって対処法が異なるため、適切な処置が必要です。

ブラックアウトが起こる原因

ブラックアウトが起こる原因
ブラックアウトが発生する理由は何でしょうか?ブラックアウトは、ソフトウェアやハードウェアのさまざまな要因によって引き起こされます。ここからは、ブラックアウトの主な原因について説明します。

具体的には、以下の7つの原因が考えられます。

  1. システムエラー
  2. ディスプレイの故障
  3. ディスプレイケーブルの接触不良
  4. バッテリーの故障
  5. 充電コネクタの故障
  6. 基板の故障

それでは、順に確認していきましょう。

システムエラー

ソフトウェアエラーiOSのシステム不良が原因で、ブラックアウトしてしまうケースがあります。特にiOSをアップデートした直後や、特定のアプリやブラウザを立ち上げているときにブラックアウトを起こした場合は、システムエラーの可能性が高いです。

システムエラーの場合は、画面が暗いままで内部的に起動しているケースが多いです。そのため「他の電話から自身の電話に掛ける」「充電器を指して音やバイブレーションの反応を確認する」など、起動状態を確認するようにしましょう。

ディスプレイの故障

iPhoneを落下した直後に、ブラックアウトした場合は、ディスプレイの故障が原因の可能性が高いです。ディスプレイの故障でブラックアウトになるケースとしては以下が挙げられます。

ブラックアウトの原因となるディスプレイの故障
  • ディスプレイコネクタの断線
  • ディスプレイコネクタの接触不良
  • ディスプレイのショート
  • バックライトの故障
  • 液晶割れ

特に液晶ディスプレイ使用されている機種はバックライトの損傷により画面が真っ暗になってしまうケースが多いです。

バックライトが搭載されている機種
  • iPhone 5/5s/5c
  • iPhone 6/6Plus/6s/ 6sPlus
  • iPhone 7/7Plus
  • iPhone 8/8Plus
  • iPhone SE (第1世代)(第2世代)(第3世代)
  • iPhone XR
  • iPhone 11

液晶ディスプレイは有機ELディスプレイとは異なり、バックライトで明るさの調整を行っています。バックライトが損傷していると画面全体が光らず、視認性が大幅に低下します。画面はうっすら映っているのですが、ほとんど見えないためブラックアウトしたように見えるのです。

バッテリーの故障

バッテリーが過度に消耗している場合や内部で故障が発生している場合、iPhoneが突然ブラックアウトすることがあります。特に寿命が近いバッテリーは、大量の電力を要求する操作(例えば、大きなアプリのダウンロードや、高解像度の動画再生など)をした際に、電力供給が追いつかず、突然のシャットダウンを引き起こすことがあります。

ブラックアウトする前のiPhoneでバッテリーの持続時間が明らかに短くなった、急速に充電が切れる、適切な充電が行えないなどの症状が現れていた場合は、バッテリーの故障の可能性を疑うべきです。

充電コネクタの故障

iPhoneの充電コネクタが故障すると、充電がうまく行えず、結果として電力供給が途絶えてブラックアウトが発生します。これはデバイスに必要な電力が供給されないためで、この状態が長く続くと、デバイスは操作不能となり、最終的にはブラックアウトを引き起こします。このため、「寝る前に充電して朝起きたらブラックアウトしていた」というケースは少なくありません。

充電器を接続しても充電インジケータが表示されない、コネクタ部分に破損や汚れが見られる場合などは、充電コネクタの故障が疑われます。また、コネクタに異物が詰まっていたり、湿気でコンタクトが錆びていたりすると、これらの問題の原因となります。

基板の故障

基板の故障はブラックアウトの大きな原因となります。水没や落下による衝撃で、基板に微細なクラックが入ったり、ハンダがはがれたりすると、iPhoneの重要な部品が正常に動作しなくなり、ブラックアウトにつながります。また、長時間の高負荷や過熱による部品の劣化も原因となります。基板の故障は専門的な知識と技術を必要とするため、プロに診断してもらうことをお勧めします。

ブラックアウトの対処方法

ブラックアウトの対処方法
ブラックアウトには様々な症状がありますが、大きく2つに分類することが出来ます。

  1. 画面が暗いだけで電源はついている状態
  2. 電源が全く入らない状態

状況により対処方法が異なりますので、まずは自身の状態を確認してみましょう。
確認方法としては、以下の方法があります。

電源がついているか確認する方法
  • 充電ケーブルを刺すとバイブレーションや音が鳴る
  • 他の電話から自身の電話にかけてコールや着信音が鳴る
  • iTunesに接続したときに端末を認識する

上記が確認できた場合は、「画面が暗いだけで電源はついている状態」です。この状態の場合は、修理に出さなくても、自身で復旧できる可能性があります。

強制再起動

画面が暗いだけで電源はついている状態であれば、最初に試すべきは強制再起動です。iOSのバグや一時的な不具合が原因の場合、強制再起動は効果的な解決策となることが多いです。
強制再起動の方法は機種により異なるので、事前に強制再起動の方法を確認しておきましょう。

しばらく放置してから充電する

強制再起動が上手くできない場合は、しばらく放置してから充電してみるのも良いでしょう。残っているバッテリー容量を使い切り、充電して再度起動することで、iOSのバグや一時的な不具合がリセットされてブラックアウトを改善できる場合があります。

この方法は「ハードリセット」とも呼ばれ、電力を完全に使い切ることでデバイスが一旦完全に電源を落とし、その後充電によって再起動させることで一部の問題が解決することがあります。iOSの不具合やソフトウェアのクラッシュなど、電源のリセットにより修正可能な問題に対して有効な手段となります。

注意ポイント

    バッテリーの残量によっては放電するまでにかなり時間がかかる場合があります。復旧を急ぐ場合は修理店に相談するのが良いでしょう。

OSアップデート

強制再起動で改善できない場合は、最新のiOSへアップデートすることで問題が解消することがあります。ただし、画面が全く見えない状態ではアップデート作業は難しいので、iTunesを使ってPCからアップデートを行うことを推奨します。

一度もiTunesで認証したことが無い場合は、リカバリーモードを起動してアップデートをしてみましょう。画面が全く見えない状態での起動は難しいですが、何度もチャレンジしてみましょう。

初期化してみる

それでも問題が解決しない場合、初期化を試してみるのも一つの方法です。初期化により、ソフトウェアに起因する問題をクリアできます。ただし、初期化を行うとデータが全て消去されるので、バックアップを取っていない方は修理店へ相談してみるのが良いでしょう。

修理店に依頼する

上記の手順で改善が見られない場合は、専門家に診てもらうのが最善の方法となります。修理を依頼する場所は以下2つに分類されます。

  • 正規サービスプロバイダ
  • 民間修理事業者

それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

正規サービスプロバイダで修理する

Appleの正規サービスプロバイダでは、専門知識と経験豊富なスタッフが診断・修理を行います。正規サービスプロバイダの修理スタッフはAppleの定める厳格な訓練を経ており、最新の修理手法や診断ツールに精通しています。

そのため、iPhoneのブラックアウトや他の問題に対しても、正確で効率的な対処が可能です。正規サービスプロバイダではApple純正の部品を用いるため、修理後の品質が保証されています。これにより、修理後も安心してiPhoneを使い続けることができます。

しかしながら、保証適応外の場合は価格が高めに設定されています。一般的に、正規サービスプロバイダの修理は保証期間内では無償、保証期間が切れている場合は有償となります。また、破損状態によっては本体交換での対応となるため、iCloudやiTunesにバックアップが無い場合には、内部のデータは失われてしまいます。

ポイント

    正規サービスプロバイダを利用する場合は、事前にバックアップの有無や保証期間を確認しておきましょう。

民間修理事業者で修理する

民間の修理店もブラックアウトの修理対応を行っています。正規の修理店と比較して、民間の修理店の一番の魅力は、低価格で修理を行うことが可能であるという点です。

民間の修理店では修理のスピードが早いところも多く、予約を入れれば当日中に修理を完了させてくれる店舗もあります。急ぎで修理が必要な場合には、民間の修理店を利用するのも一つの選択肢と言えるでしょう。また、本体交換での対応になることは無いため、重度の場合でも内部データを消さずに修理することが可能です。

しかし、使用される部品が純正ではないことや、店舗によりスタッフの技術力が異なるため、修理後に新たな問題が発生することもあります。

ポイント

    民間修理事業者を利用する場合は修理を依頼する前に、店舗の評判や口コミをよく調べ、信頼できる修理事業者を選ぶことが重要です。

焦らずに状態を確認して対処しよう

焦らずに状態を確認して対処しよう
iPhoneのブラックアウトは、急に起こると焦ってしまいがちですが、一つひとつ確認していき、適切な対処を行うことが大切です。電源が全く入らない状態の場合でも、必ずしも修理が必要というわけではありません。まずは自身でできる対処を試し、それでも解決しない場合は、信頼できる専門家に相談しましょう。

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