「ahamo」「povo」「LINEMO」結局どれが一番お得なのか?ニーズや使い方のパターン別に紹介
2021年3月から提供がスタートした大手3キャリアの格安料金プラン。ドコモが提供する「ahamo」、KDDIが提供する「povo」、ソフトバンクが提供する「LINEMO」は、いずれも月額基本料金が20GBで3,000円以下と魅力的な価格となっています。
しかし、音声通話やデータ通信に関するオプションや各種割引サービスなど、細かい部分において微妙に異なるのも事実です。格安の料金プランとはいえ、その中でも特にお得なプランに加入したいと考える方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、大手3キャリアの格安プランを比較し、どれが結局お得に使えるのか、詳しく見ていきましょう。
大手3キャリア格安プランの概要と比較
まずは「ahamo」「povo」「LINEMO」について料金プランをおさらいしましょう。今回は比較しやすいように、3社の料金プランを以下の表に整理してみました。
ahamo | povo | LINEMO | |
---|---|---|---|
月額基本料金 | 2,700円 | 2,480円 | 2,480円 |
通信方式 | 4G/5G | 4G/5G | 4G/5G |
月間データ通信容量 | 20GB | 20GB | 20GB |
通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
5分通話定額 | 基本料込み | 500円/月(オプション) | 500円/月(オプション) |
24時間通話定額 | 1,000円/月 | 1,500円/月 | 1,500円/月 |
データ追加 | 500円/1GB | 500円/1GB | 500円/1GB |
データ通信に関する特典、 オプションなど |
なし | データ使い放題トッピング (200円/24h) |
LINE通話、LINEトークはカウントフリー LINEスタンプ使い放題 |
事前エントリーキャンペーン(受付終了) | 3,000円相当のdポイント | 3,000円相当のau PAY | 3,000円相当のPayPayボーナス |
※料金はいずれも税別
※3社とも事前エントリーは既に終了
上記の他にも押さえておきたいポイントとして、3社共通の仕様やサービスが存在します。
- 申込方法はオンライン限定(ショップ・コールセンター対応不可)
- 国際ローミングに対応(「povo」は今後開始予定)
- 各種事務手数料(新規・機種変更・MNP転出)無料
- テザリング追加料金なし
- キャリアメールなし
もっともお得な格安プランはどれか?
大手3キャリアの格安プランを比較してみると、月額基本料金は税込みで3,000円以下という点ではほとんど大差はないことが分かります。また、データ通信容量や通話料、テザリングなど、共通する内容も多く、一見すると「どのプランを選んでも同じではないか」と感じる方もいると思います。
しかし、細かい条件やオプションを見ていくと、3キャリアそれぞれの特性も浮き彫りになってきて、使い方によっては選択すべきキャリアが異なります。ユーザーによっては使い方も異なることから、いくつかのパターンに分けてお得な格安プランを紹介しましょう。
音声通話で選ぶなら「ahamo」
LINEなどのコミュニケーションアプリが主流になったとはいえ、仕事やプライベートで電話番号宛に電話をかける場面も多いのではないでしょうか。月に数回程度の短時間の通話であればほとんど影響はありませんが、数十分単位の通話が多くなると通話料だけで数千円単位の料金がかかってしまいます。
そこで、電話番号宛の通話が多い方には「ahamo」への加入がおすすめです。基本料の中に5分通話定額が標準でセットになっているほか、さらに1,000円プラスで24時間通話定額の「かけ放題オプション」も追加できます。
他社と比較すると、以下の通り「ahamo」のほうが280円安くなります。
5分通話定額 | 24時間通話定額 | |
---|---|---|
ahamo | 2,700円 | 3,700円 |
povo・LINEMO | 2,980円 | 3,980円 |
- 5分通話定額オプションを使う人
- かけ放題オプションを使う人
データ通信容量で選ぶなら「povo」
自宅に固定インターネット回線がない方や、出張や旅行に出かける機会が多く大量のモバイルデータ通信を行う方には「povo」がおすすめです。基本のデータ容量は1カ月あたり20GBであることに変わりありませんが、「povo」の魅力はなんといってもトッピングとして「データ使い放題24時間」が用意されていること。
たとえば月の途中で20GBを使い切ったとしても、その後24時間あたり200円でデータ通信が使い放題となります。データ追加1GBあたり500円と比較しても、極めてお得な料金体系といえるでしょう。ちなみに、「データ使い放題24時間」はスマートフォン本体での通信はもちろんですが、テザリングにも対応しています。出張やテレワークなど、オフィス以外の場所で仕事をする際にもデータ通信容量を気にすることなく利用できるため安心です。
- モバイルデータ通信の容量に不安がある人
- 旅行出張でも気兼ねなくモバイルデータ通信を使いたい人
LINEのヘビーユーザーなら「LINEMO」
LINEでの音声通話やチャットをよく利用する方は、「LINEMO」の契約がおすすめです。特に音声通話はインターネット回線を利用しているため、家族や友人、恋人同士などで長時間通話していると、思いのほかデータ容量を消費していることもあります。また、チャットでも画像や動画などのデータをやり取りする際に大量のデータ通信を行うケースもあります。
「LINEMO」であれば、これらLINE上での通信は20GBのデータ容量にカウントされず、安心して利用できます。
- 音声通話をLINEで行う人
- LINEのサービスをたくさん利用したい人
多くのユーザーにとって恩恵のある格安プラン
大手3キャリアがサービスを開始した格安プランは、いずれも従来に比べて大幅に料金が引き下げられ、多くのユーザーにとって恩恵のあるプランといえるでしょう。しかし一方で、ショップやコールセンターでの有人対応ができないなど、通信契約に詳しくない方にとっては難しく感じてしまうのも確かです。
だからこそ、今回紹介した内容も含めてさまざまな情報を自ら収集し、自分自身に合ったプランはどれなのかをしっかりと見極めていくことが必要です。