新型iPad Pro登場!これまでと何が変わった?
2021年4月21日、Appleは1年ぶりとなるiPad Proの最新モデルを発表しました。MacBookシリーズに搭載され多くの話題を呼んだ「M1チップ」が初めて搭載されたほか、5Gへの対応などさまざまなアップデートが加えられています。
これまでのiPadシリーズの中でも、今回の新型iPad Proの登場は極めてインパクトが大きいものです。そこで今回の記事では、新型iPad Proの魅力を徹底的に深堀りし解説していきます。
新型iPad Proの概要・基本スペック
画像引用元:Apple
まずは今回発表された新型iPad Proの概要と、基本的なスペックを紹介しましょう。
11インチiPad Pro | 12.9インチiPad Pro | |
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容量 | 128GB 256GB 512GB 1TB 2TB |
128GB 256GB 512GB 1TB 2TB |
価格(税込) | 【Wi-Fiモデル】 128GB:94,800円 256GB:106,800円 512GB:130,800円 1TB:178,800円 2TB:226,800円 |
【Wi-Fiモデル】 128GB:129,800円 256GB:141,800円 512GB:165,800円 1TB:213,800円 2TB:261,800円 |
【Wi-Fi+Cellularモデル】 128GB:112,800円 256GB:124,800円 512GB:148,800円 1TB:196,800円 2TB:244,800円 |
【Wi-Fi+Cellularモデル】 128GB:147,800円 256GB:159,800円 512GB:188,800円 1TB:231,800円 2TB:279,800円 |
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本体サイズ | 247.6mm×178.5mm×5.9mm | 280.6mm×214.9mm×6.4mm |
重量 | Wi-Fiモデル:466g Wi-Fi+Cellularモデル468g |
Wi-Fiモデル:682g Wi-Fi+Cellularモデル684g |
インターフェース | Thunderbolt/USB 4 | Thunderbolt/USB 4 |
解像度 | 2,388×1,668ピクセル | 2,732×2,048ピクセル |
チップ | Apple M1チップ 8コアCPU 8コアGPU | Apple M1チップ 8コアCPU 8コアGPU |
カメラ | 広角:12MP、ƒ/1.8絞り値 超広角:10MP、ƒ/2.4絞り値、125°視野角 |
広角:12MP、ƒ/1.8絞り値 超広角:10MP、ƒ/2.4絞り値、125°視野角 |
同梱物 | USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ |
USB-C充電ケーブル(1m) 20W USB-C電源アダプタ |
カラーバリエーション | シルバー、スペースグレイ | シルバー、スペースグレイ |
先代モデルと同様、ディスプレイサイズは11インチと12.9インチから選択できます。本体のストレージ容量はどちらも同じで、128GBから最大2TBまで5つの選択肢があります。また、新型iPad ProはiPadシリーズとして初めて「Apple M1チップ」が搭載され、処理性能が大幅に向上したことも重要なトピックといえるでしょう。
新型iPad Proの注目すべきポイント
画像引用元:Apple
新型iPad Proの購入を検討するにあたっては、iPad Airや先代のiPad Proとも比較してみたいという方も多いことでしょう。その結果、「iPad Airや先代モデルのほうが安く、自分の使い方にもマッチしている」と感じる方もいるかもしれません。しかし、それでも新型iPad Proを選ぶべきポイントは多く、これこそが注目されている理由ともいえるのです。
新型iPad Proの注目すべきポイントとして、今回は3つの点に絞って解説します。
M1チップを初搭載
概要・基本スペックの部分でも紹介しましたが、今回登場した新型iPad Proには、iPadシリーズとして初めて「Apple M1チップ」が搭載されました。「Apple M1チップ」は、これまでMacBook ProおよびMac miniにのみ搭載されていたものですが、iPadにも搭載されたことでゲームや動画編集といった幅広い用途にも十分耐えうる性能に進化したといえるでしょう。
しかし、そもそも「Apple M1チップ」とはどのようなものなのかよく分からない方も多いはずです。従来のチップはインテル社製のものが搭載されていたのですが、「Apple M1チップ」はその名の通りAppleが初めて自社開発したチップセットです。8コアのCPUが搭載され、このうち4つは高効率コア、残り4つは高性能コアで構成されています。動画編集など多くのパワーが要求される処理には、高性能コアを含む8つのコアがフル稼働し、それ以外の場面では4つの高効率コアによってバッテリーを節約します。
これにより、パワフルな性能と長時間のバッテリー駆動の両立を実現しています。
- iPadシリーズ初のApple純正チップを搭載
5Gに初対応
Wi-Fi+Cellularモデルでは、iPadシリーズ初となる5Gに対応しました。屋外でiPadを利用する機会が多い方の場合、モバイルWi-FiルーターやテザリングでiPhoneに接続するのが面倒に感じることも多いものです。従来の4G以外にも、iPadそのものが5Gに対応したことでネットワーク接続の利便性ははるかに向上したといえるでしょう。
ちなみに、従来の物理SIMだけではなく、eSIMにも対応しているため、海外も含めてさまざまなキャリアでスムーズに契約手続きを完了することができるはずです。
抜群のコストパフォーマンス
新型iPadを選ぶ最大のポイントとして挙げられるのが、コストパフォーマンスの高さです。すでに先代のiPad ProはAppleオンラインストアでの販売を終了していますが、一部量販店などでの販売価格を見てみると、新型iPad Proと同等程度の価格帯となっています。M1チップをはじめとして、さまざまな改良が加えられている新型iPad Proと、先代モデルを比較した場合、前者のほうが圧倒的にお買い得であることは言うまでもありません。
最小限のストレージ容量で問題ない方や、12.9インチでは画面サイズが大きすぎると感じる方、とにかく安く購入できるiPadをお探しの方にはiPad Airという選択肢もあります。しかし、できるだけ長く使い続ける前提で考えたときには、新型iPad Proがコストパフォーマンスの面から見ても最適であるといえるでしょう。
- ハイエンドモデルでありながら低価格を実現
過去最高レベルの完成度を誇る新型iPad Pro
画像引用元:Apple
2010年に初代モデルが登場したiPadは、10年以上の歳月をかけてつねに進化してきました。しかし、さまざまな機能やデザインの変更はあったとしても、チップに関してはほぼ一貫してインテル社製のものが採用されてきたという歴史があります。今回発表された新型iPad Proは、その長いiPadの歴史の中でも、確実に大きな転換点を迎えた存在といえるでしょう。
「今のiPadで十分」と考えている方であっても、新型iPad Proに触れてみると明らかに完成度が上がっていることが実感でき、「買ってよかった」と思える製品であることは確かです。これからiPadの買い替えを検討している方はもちろん、買い替えを迷っている方も、店頭でデモ機などに触れる機会があれば体験いただき、購入を検討してみてはいかがでしょうか。