iPhoneやiPadの買取・下取価格が高い理由

iPhoneやiPadの買取・下取価格が高い理由

機種変更や解約にともない、古いiPhoneやiPadを買取に出すケースも多いです。Androidスマホやタブレットの場合、数年経過した古い端末は下取り価格がつかないほど安価に買い叩かれてしまうことも多いですが、Apple製品の場合は他の製品に比べても高値で買い取ってくれる傾向があります。

では、なぜApple製品は高価での買取が可能なのでしょうか。今回の記事では、Apple製品の買取価格が高い理由について詳しく解説していきます。

iPhoneとAndroidの買取価格相場の比較

iPhoneとAndroidの買取価格相場の比較
ましょう。ちなみに今回紹介する価格相場は2024年3月時点でのデータをもとに記載しています。

たとえば大手買取店アメモバによると2023年に発売されたiPhone15、128GBの新品買取上限価格は106,000円です。これに対して2023年にソニーから発売されたGalaxy S23、256GBの新品買取上限価格は79,000円となっています。

比較的新しい1年落ちの機種でもこの程度の価格差があり、いかにiPhoneが高値で取引されているかが分かります。スマートフォンは高機能化と大画面化にともない、新品価格が高騰しています。契約時に2年以上の割賦契約を行うケースも多いと思いますが、値落ち額が大きいAndroidスマホの場合、支払が終了する頃には買取不可となっていることも考えられます。

なぜiPhoneは買取価格が高いのか

同クラスの端末と比較したとき、なぜiPhoneの買取価格はこれほどまでに高いのでしょうか。いくつか考えられる要因はあるのですが、なかでも代表的なポイントとして3つの要因をピックアップして紹介しましょう。

圧倒的な人気の高さ

日本は世界でも類を見ないほどiPhoneの人気が高く、調査会社IDCは2023年の日本の携帯電話市場に関する調査データを公開しました。Appleの市場シェアは若干伸び、2023年の日本携帯電話市場でのシェアは51.9%に達しており、出荷される携帯電話の2台に1台以上がiPhoneという、一強状態となっています。

スマホのシェアデータ

iPhoneの高い質感や豊富なアクセサリー、サポートの良さなど、さまざまな要因が考えられますが、一度iPhoneに触れると独特の操作感に慣れてしまい、Androidには乗り換えが面倒になってしまうことも大きな要因のひとつに考えられます。

ニーズが高いということは「型落ちでも安い中古端末が欲しい」と考えるユーザーも多く、それが結果として高額な買取相場につながっている可能性も大きいでしょう。

修理屋が多く長く使われる

iPhoneを落下させて液晶ガラスパネルが割れてしまっても、iPhoneを専門に扱う修理店に持ち込めば即日で直すことも可能です。もちろん、Appleもメーカーとして修理に対応していますが、純正パーツにこだわらず安く修理をしたいのであれば、修理店に直接持ち込むのもひとつの方法です。

修理店ではiPhoneの修理用パーツを在庫としてもっているため、素早い対応が可能となっています。これに対してAndroidは、端末の種類も多くiPhoneほど販売台数も伸びていないため、特定の端末に対応した修理用パーツが少なく、修理店も在庫がないケースが多いです。

iPhoneの買取店では液晶のガラスパネルが割れていたり、水没していても一定の買取価格を提示してくれることがあります。これはiPhoneの修理用パーツが豊富に流通していることも大きな理由として挙げられるのです。

OSのサポート期間が長い

iPhoneに搭載されているiOSは、Androidに比べてサポート期間が長く、古い端末でも現役で利用できるケースが多いです。たとえば2024年3月時点で最新バージョンのiOSは17.3.1ですが、対応しているのはiPhone XS以降の端末です。これは2018年9月12日に発売された端末であるため、実に5年以上前のiPhoneでも最新OSに対応していることになります。

対してAndroidの場合は、メーカーによってもOSのバージョンアップはまちまち。最新バージョンのAndroidがリリースされたとしても、メーカーや端末のモデルによっては即座に対応できなかったり、そもそもスペック不足でバージョンアップができないケースもあります。早いケースでは2〜3年程度でバージョンアップに非対応となってしまうモデルもあり、iPhoneよりも短いサイクルで買い替えを余儀なくされることも考えられるのです。

iPhoneは「下取り」と「買取り」どっちがお得?

iPhoneは「下取り」と「買取り」どっちがお得?
iPhoneの機種変更や他社への乗り換えを行う際、それまで使用してきた古いiPhoneを手元に残しておく方もいれば、買取りや下取りに出す方もいます。「買取り」は中古スマホを専門に扱っている業者へ依頼し買い取ってもらう方法であるのに対し、「下取り」は通信キャリアがスマホを引き取り、毎月の通信料金などから下取り相当分を割引して相殺する方法が一般的です。

しかし、ここで疑問に感じるのが「下取り」と「買取り」、どちらがお得なのかということ。結論から言えば、高い金額で買い取ってくれやすいのは「買取り」で、下取りと比較すると1.5~2倍以上の価格差がつくケースもあります。

しかし、わざわざ買取店にiPhoneを持ち込んで査定してもらい、さまざまな手続きを経て依頼するのは面倒に感じることも多いもの。下取りであれば、自宅にiPhoneを送付するための専用キットが届くため、それに本体を入れて発想するだけで完了するため手間がかかりません。

また、古いiPhoneの残債が残っていた場合、買取額を残債一括払いに充当するためにショップに来店したり、コールセンターやWebで手続きを行う必要もあります。そのような手間をかけることなく、できるだけ簡単に手続きを済ませたい方にも下取りがおすすめといえるでしょう。

木村篤士
木村篤士
iPhone修理歴7年、iPad修理歴5年のそこそこベテラン。とにかく「分解が趣味」という少し変わった修理マニア。ゲーム機やコントローラーなど様々な分解経験があるが、現在ではApple製品以外は触っていない。iPhoneならほとんどの修理が30分以内に対応可能。iPadもパネルやバッテリー交換なら1時間もあれば対応可能。7年間の修理経験を経た知識を元にiPhone大学の監修スタート。

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