知っておいて損はないiPhoneの充電に関するコツ・裏技を紹介
iPhoneを使用するうえで欠かせないのが充電ですが、いざというときにバッテリーの残量が少なく緊急で充電しなければならないこともあります。
また、誤った充電の方法やバッテリーの正しい扱い方を知っておかないと、バッテリーに過度な負担がかかり寿命を縮めてしまうリスクもあるでしょう。
そこで本記事では、iPhoneの充電に関するコツや裏技をいくつかご紹介します。
目次
iPhoneの充電時間を短くするコツ・裏技
朝の出勤前や旅行に出かける前など、充電のし忘れに気付いて焦った経験はないでしょうか。時間が限られているときに役立つ、スピーディーな充電のための裏技をご紹介します。
コンセントから充電する
PCなどにUSBケーブルを接続してiPhoneを充電している場合、USBポートからの出力が限られてしまうため充電に時間を要することがあります。
そのため、USBポートからではなくコンセントに充電器を接続し給電したほうが出力も安定しスピーディーに充電することができます。
充電器を変える
充電器の種類によってもiPhoneの充電時間が変わることは意外と知られていません。
基本的にワット数の高い充電器のほうが充電時間が短いため、普段お使いの充電器を見直してみるのもひとつの手といえるでしょう。特にiPhone11シリーズ以前に付属していた5Wの充電器はコンパクトなサイズ感で使いやすいですが、出力が低く充電に長い時間を要します。
現在は別売りとなっていますが、Apple純正の急速充電器や、MFi(Made for iPhone)認証を受けたサードパーティー製の急速充電器を利用することがおすすめです。
木村 篤士
なお、純正品やMFi認証を受けた充電器を使用する狙いとしては、充電時間を短縮するだけでなく異常発熱や発火、爆発といった危険を防ぐ目的もあります。
機内モードで充電する
iPhoneは充電中であってもつねに通信が行われています。特に電波状態が悪い場所や圏外の場所では、バッテリーの消耗も早くなるため充電に多くの時間を要する可能性があります。
このような問題を解決するためには、充電中は電源を切るか機内モードに設定しておくことをおすすめします。
ただし、完全に電源を切ってしまうと重要な連絡が届かないことも考えられるため、機内モードに設定しWi-Fiのみをオンにする設定が良いでしょう。
通常、機内モードをオンにした状態でもWi-Fiの設定は引き続きオンのままになるため、LINEなどは使用できますが、もしWi-Fiがオフになっている場合には以下の手順で設定をし直してください。
- 「設定」をタップ
- 機内モードをオン
- 「Wi-Fi」をタップ
- ネットワークを選択しパスワードを入力
低電力モードで充電する
iPhoneに限らず、スマートフォンは私たちが操作をしていないときでもバックグラウンドで通信を行っており、知らず知らずの間に多くのエネルギーを消費しています。
そのため、機内モードと同様の理由で、充電中はiPhoneの消費電力を最小限に抑えることで充電時間の短縮につながります。
iPhoneは通常、バッテリー残量が少なくなると低電力モードに変更するダイアログが表示されますが、以下の設定を行うことで任意のタイミングで低電力モードに移行することができます。
- 「設定」をタップ
- 「バッテリー」をタップ
- 低電力モードをオン
涼しい場所で充電する
iPhoneは適正な環境下で使用することでバッテリーのパフォーマンスを最大化できるよう設計されています。
Appleの公式サイトでは、16~22℃が最適な温度範囲として案内されており、極端に気温が低い場所や高い場所で使用するとバッテリーのパフォーマンスが低下し消耗しやすくなります。
特に真夏の炎天下ではバッテリーの消耗が激しくなりやすいため、スピーディーな充電をするためにはできるだけ涼しい場所に置くことが大切です。
iPhoneのバッテリーを長持ちさせるコツ・裏技
iPhoneには大容量のリチウムイオンバッテリーが内蔵されていますが、これは半永久的に使用できるものではなく寿命があります。できるだけ長く使い続けるためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。そのために役立つコツや裏技をご紹介します。
こまめに充電する
iPhoneのバッテリー残量が0%のまま長時間放置したり、反対に100%の状態で充電器を接続したままにしていると、バッテリーに過度な負担がかかり寿命が短くなる可能性があります。
0%になるまで使い切ってから充電するのではなく、50%や30%といった段階でこまめに充電をするのが理想的といえます。
極端に低温・高温の場所で使用しない
上記の「涼しい場所で充電する」で紹介した通り、バッテリーに過度な負荷をかけない適切な温度環境で使用することも大切です。
特に注意すべきなのが、iPhoneを車内へ放置する行為です。真夏の車内は50℃以上の気温になることが多いほか、冬の季節になると地域によっては氷点下まで冷え込むことも少なくありません。
極端に気温が高い場所、低い場所にiPhoneを放置しておくと、警告が表示され適正な温度に戻るまで一時的に使用できない状態になりますが、このような警告が出た時点でバッテリーに大きな負荷がかかっています。
木村 篤士
警告が表示されないよう、iPhoneは適切な環境下で使用することを心がけましょう。
放熱性に優れたケースを使用する
ゲームや動画の閲覧など、使用するアプリやコンテンツによってはiPhoneに過度な負担がかかるケースがあります。
このような場合、iPhone本体が異常な熱を発し、手で持てないほど熱くなることも珍しくなく、バッテリーにも大きな負担がかかってしまいます。充電をしながら長時間にわたってiPhoneを使用したとき、本体が異常に熱くなった経験がある方も多いのではないでしょうか。
iPhone本体を保護するためにケースは不可欠なアクセサリーといえますが、ケースの形状によっては本体の放熱性が損なわれ、バッテリーに過度な負担をかけるリスクもあります。
木村 篤士
iPhoneの背面全体を覆うものではなくメッシュ構造など放熱性に優れたケースを選ぶことも重要なポイントといえます。
iOSを最新の状態に保つ
iPhoneのiOSは定期的にアップデートされていますが、アップデートに気づかないまま古いバージョンのままになっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、iOSのアップデートには消費電力の最適化を図るプログラムも含まれている場合が多いため、アップデートをするだけでバッテリーの持ちが良くなるケースがあるのです。
そのため、iOSの更新プログラムが公開されたら速やかにアップデートし、つねに最新のiOSに保っておくことも大切です。
また、iPhoneのバッテリー交換時期のの目安などは「iPhoneのバッテリー交換の目安は?交換方法や依頼・完了までの流れを解説」の記事をご覧ください。
iPhoneの充電に関するその他の便利な裏技
iPhoneの充電機能に関して、知っておくと便利な小技やちょっとした裏技もあります。
充電完了時間を表示させる
iPhoneの充電が開始されたとき、100%の状態になるまでのおおよその時間を表示させる裏技があります。設定の手順は以下の通りです。
- Safariで右のサイトにアクセス:「ショートカット」
- 「ショートカットを入手」をタップ
- 「ショートカットを追加」をタップ
- 「すべてのショートカット」に「充電時間」が追加されていることを確認
- 「オートメーション」の「新規オートメーション」をタップ
- 「充電器」をタップ
- 「接続されている」と「すぐに実行」を選択し「次へ」をタップ
- マイオートメーションの充電器をタップ
- パーソナル内の「◯◯(iPhone名)が電源に接続したとき」をタップ
- オートメーションの欄から「すぐに実行」を選択し「完了」をタップ
上記の設定を完了すると、iPhoneの充電を開始したときにバッテリー残量と「充電完了まで◯◯分です」のダイアログが表示されます。
iPhoneの充電に関するコツ・裏技を活用してみよう
iPhoneを長年使用していると、バッテリーの持ちが低下し1日のうちに何度も充電をしなければならないという悩みを抱えることもあるでしょう。
このような問題を解消するためには、充電やバッテリーの正しい扱い方を理解しておくことが大切です。
また、意外と知られていない充電に関する裏技も多いため、今回ご紹介した内容を参考に積極的に活用してみてはいかがでしょうか。