【AIチャット・画像生成AI】iPhoneで利用できる注目のAIアプリ9選

【AIチャット・画像生成AI】iPhoneで利用できる注目のAIアプリ9選

ChatGPTをはじめとしてAI技術を活用したサービスやアプリが続々と登場しています。iPhoneで手軽に利用できるアプリも数多く存在しますが、種類がありすぎてどれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。

現在広く注目されているのは、LINEのようにAIとコミュニケーションをとったり質問ができるAIチャットアプリと、さまざまなオリジナル画像を生成できる画像生成AIアプリ2種類があります。

本記事では、AIアプリの基本的な機能や特徴を紹介するとともに、iPhoneで利用できるおすすめのアプリをいくつか紹介します。

iPhone向けに提供されているAIアプリの種類

iPhone向けに提供されているAIアプリの種類

iPhoneではさまざまなアプリが提供されており、ここ数年で話題となっているAIの技術を活用したものも多くリリースされています。

そもそも「AI」という言葉が使用されていなくても、音声アシスタントの「Siri」やヘルスケアアプリ、言語翻訳アプリなどにはAIが活用されています。しかし、昨今リリースされているAIアプリは、従来のアプリに比べて高精度なものが多く、まるで人間と会話しているかのような品質のものも少なくありません。

現在、AIアプリとして注目されているのは、大きく分けると「AIチャットアプリ」と「画像生成AIアプリ」の2種類に分けることができます。
それぞれどういった機能をもったアプリなのか、AIアプリを選ぶうえで押さえておきたい概要や基本的な機能などを紹介しましょう。

AIチャットアプリとは

AIチャットアプリとは、その名の通りチャットのようにAIと会話ができるアプリのことで、チャットボットともよばれます。

今までのチャット型のAIは、人間とコミュニケーションをするような文章での質問が苦手で、質問者の意図を正確に読み取ることが難しいという問題がありました。たとえば、「今日の夕飯の献立を考えています。鶏肉と玉ねぎ、キャベツを使ったレシピを教えて下さい。」といった質問を投げかけても、うまく回答できないことが多かったのです。

また、従来型のチャットボットはコールセンターなど特定の用途に特化したシステムが多く、幅広い知識やノウハウが求められる汎用型のシステムとしては不向きでした。

しかし、AIチャットアプリであれば、上記のような質問に対しても、まるで人間が回答しているかのような正確な返答が瞬時に得られます。また、チャットボットのように特定の用途に特化したものではなく、さまざまな知識や学習データをもとに幅広いジャンルに対応できるという強みがあります。

また、質問を投げかけるだけでなく、AIと雑談を楽しむこともできます。

AIチャットアプリとは
  • AIと会話ができるアプリ
  • 幅広いジャンルに対応

画像生成AIアプリとは

画像生成AIアプリとは、AIを用いて新しい画像を生成したり、既存の画像を変換・編集するアプリのことです。

従来の画像編集アプリは、既存の画像を取り込んで対象物を強調したり、背景を切り取ったり、特定の箇所にモザイクやイラストなどを加工するといった用途がメインでした。しかし、画像生成AIアプリは、その名の通り一から画像を生成することもできます。

たとえば、「カレーライスの画像」や「青空をバックにしたひまわりの画像」、さらには現実的には撮影が難しい「海で人間とクジラが一緒に泳ぐ画像」なども画像生成AIアプリであれば作成することも可能です。

また、画像の編集や加工についても従来にくらべて高度化し、たとえばリアルな画像を印象派の絵画スタイルに変換することもできます。実用的な用途としては、顔写真を老化または若返らせることもできるでしょう。

画像生成AIアプリの利用にあたっては、プログラミングなど特別な専門的スキルが一切不要で、上記で例に挙げたような「カレーライスの画像」や「青空をバックにしたひまわりの画像」、「海で人間とクジラが一緒に泳ぐ画像」といった文言を入力するだけで瞬時に生成してくれます。

画像生成AIアプリは、AIがこれまで学習したパターンを用いて画像生成または編集が行われます。そのため、学習パターンが多ければ多いほど完成度が高い画像が生成でき、なかには実際の写真と見分けることが難しいものも少なくありません。

画像生成AIアプリとは
  • 一から画像を生成
  • 高度な画像編集と加工技術
  • 専門的な知識が不要

AIチャットアプリのおすすめ5選

ここからは、実際にどのようなiPhoneアプリが提供されているのか見ていきましょう。

一口にAIチャットアプリといってもさまざまな種類があり、使い勝手も異なります。今回は代表的なAIチャットアプリ5種類紹介します。

1.ChatGPT

1.ChatGPT

AppStore:ChatGPT

「ChatGPT」は、米国のAIスタートアップ企業であるOpenAIが開発したAIアシスタントです。AIチャットアプリが大きな注目を集めるようになったきっかけがChatGPTの登場であり、ビジネスでも活用が徐々に広まっています。

これまでChatGPTはWebサービスとして提供されており、サイトへアクセスしブラウザ上でなければ利用できませんでした。ところが、2023年5月18日、OpenAI社は米国でiPhone向けChatGPTアプリをリリースし、そのわずか1週間後の5月26日には日本でもアプリの提供がしました。

これにより、Webサービスと比較してさらにChatGPTが利用しやすくなりました。また、音声による入力など従来のWebサービス版にはない新たな機能も追加されており、さらに利便性が高まり多くのユーザーが日常的にAIを活用できるようになると期待されています。

ChatGPTアプリの注意点としては、学習データの内容が2021年9月までのものであるということです。それ以降の出来事や最新の情報については把握できていないため、たとえば天気予報や最新のニュースといったタイムリーな情報が求められる質問については回答が得られません。

さらに、ChatGPTはジャンルを問わずさまざまな質問に回答できますが、誤った回答をすることもあります。提供される情報の正確性や信頼性は完全に担保されていないため、仕事に活用する場合などは一次情報や信頼できるソースで内容が本当であるかを確認しておくことが必要です。

項目 ChatGPT
開発者 OpenAI
特徴 音声による入力
注意点 学習データの内容は2021年9月までの情報
有料プラン 月額20ドル(約2,800円)

2.GPChat AI

2.GPChat AI
App Store:GPChat AI

「GPChat AI」は、日本語に対応したAIチャットアプリです。特にクリエイティブな情報やアイデアの提供を得意としており、たとえばイベントの企画出しやアイデア出し、新たな事業企画のアイデア出しに活用することで、有力なヒントが得られる可能性があります。

「○○について教えて」といったシンプル質問だけでは短文で返答することが多いため、より詳細な内容を知りたい場合には「○○について詳しく教えて」といったように質問を工夫することが求められます。

GPChat AIは無料で利用できますが、質問できる回数が制限されています。月額480円の有料プランも提供されており、これに加入することで質問回数に制限なく使い続けることができます。

また、さらに実用的な用途としては、作詞・作曲や文字起こし、長文記事の要約、プログラミングなどもあります。

項目 GPChat AI
開発者 Yukito Shibuya
特徴 文字起こし、長文記事の要約、プログラミングなどが得意
注意点 無料の場合は利用回数に制限
有料プラン 月額480円

3.AI Chat

3.AI Chat
App Store:AI Chat

「AI Chat」も自然言語による高度なコミュニケーションを実現するAIチャットアプリです。

アプリのダウンロード直後は初期設定で英語に設定されていますが、チャット欄で「Can I use Japanese?」などの文言を入力することで日本語でのやり取りに変更することもできます。

アプリのダウンロードは無料でできますが、インストール後規定の回数までやり取りをすると有料プランへの移行が促され、月額3,000円のプランへ加入しないと利用できなくなります。

有料プランへの移行にあたっては、ほかのAIチャットアプリと比較しながら使い勝手を試したうえで判断するのがおすすめです。

項目 AI Chat
開発者 tappz
特徴 高度なコミュニケーション
注意点 初期設定は英語だが日本語に変更可能
有料プラン 月額3,000円

4.GoatChat

4.GoatChat

App Store:GoatChat
「GoatChat」は個人専用のAI チャットボットアシスタントを作成できるAIチャットアプリです。

AIチャットボットを作成した後は名前を付け、チャットパーソナリティを設定、さらにジャンルに応じたコンテンツのフィルタリングをすることで、その人の興味や関心に対応したチャットが可能となります。

また、もうひとつの特徴としては、GoogleやBingなどのWeb検索に対応している点です。メニュー画面から「AIブラウザチャット」を選択することで、ウェブサイトの要約や解説にも対応できます。

ファイルのアップロードにも対応しているため、たとえばpdfファイルのデータを多言語に翻訳・変換したり、音声データからの書き起こし作業を自動化することも可能です。これにより、ビジネスの定量的な業務を大幅に自動化し、業務効率化や生産性向上に役立てることもできるでしょう。

項目 GoatChat
開発者 Adaptive Plus Inc.
特徴 GoogleやBingなどのWeb検索に対応
注意点 無料利用の上限に達すると、1年間の有料プランを勧められる
有料プラン 月額5,000円

5.Ask AI

5.Ask AI

App Store:Ask AI

「Ask AI」はクリエイティブなタスクに向いたAIチャットアプリです。

たとえば詩の制作や物語の構成・ストーリー、脚本のほか、料理のレシピやプログラミング、ダジャレのアイデア出しなどにも応用できます。業務に応用できる実用的な用途はもちろん、プライベートや趣味にも活躍するAIチャットアプリといえるでしょう。

ただし、Ask AIの注意点としては、アプリのダウンロードは無料であるものの、無料トライアルが終了すると1週間あたり700円のアプリ内課金が発生することです。1ヶ月で約3,000円相当のコストがかかることから、ほかのAIチャットアプリと比較しながらニーズや費用対効果にマッチしているかを判断しましょう。

項目 Ask AI
開発者 Codeway Dijital Hizmetler Anonim Sirketi
特徴 脚本、料理のレシピなどアイデア出しが得意
注意点 一週間の無料トライアルが終わると週700円の課金が発生
注意点 月額約3,000円

画像生成AIアプリのおすすめ4選

AIチャットアプリと並んで注目されているのが画像生成AIアプリです。
iPhone向けのアプリにはどのようなものがあるのか、こちらは代表的な4つのアプリを紹介しましょう。

1.Wonder

1.Wonder

App Store:Wonder
「Wonder」は実際に利用した多くのユーザーから特に高評価を獲得している画像生成AIアプリです。

少ないキーワードでも高品質な画像が生成されるほか、3つ、4つとキーワードを追加していくにつれてさらに高品質な画像が生成されます。解像度は決して高くはありませんが、スマートフォンの待ち受け画像やSNSに載せる用途であれば粗さは気にならないレベルといえるでしょう。

ただし、「Wonder」は無料プランと有料プランがあり、無料プランの場合は広告が多く表示されるためストレスを感じたというユーザーも多くいました。

また、風景やモノの画像生成は高品質であるものの、人物の画像生成となると一部が変形したり、不自然な画像となって生成されたりすることも多いようです。そのため、有料プランへ移行する場合にはほかの画像生成AIアプリと比較しながら、納得のいく品質であるかを確認しておく必要がありそうです。

項目 Wonder
開発者 Codeway Dijital Hizmetler Anonim Sirketi
特徴 キーワードを複数追加し、高品質な画像を作成
注意点 無料プランの場合は広告が多い
有料プラン 一週間650円

2.AIピカソ

2.AIピカソ
App Store:AIピカソ

AIピカソは自分の写真を登録することで専用のアバターを生成できる画像生成AIアプリです。
さまざまな角度、雰囲気の写真を10~20枚程度選んで登録することで、高品質な画像が生成されます。これをSNSやブログなどのアイコン、プロフィール画像として登録するのも良いのではないでしょうか。

また、AI画像生成の機能としては、キーワードを入力するだけで「いらすとや」風のオリジナル画像を生成できます。ほかにも、3Dゲームや油絵風、ファンタジー風など自由自在にイメージ通りの画像が生成できます。画像生成にかかるスピードは1枚あたり15~30秒程度ですが、サーバーが混雑していたり、指定したキーワードの数などによっても変化するようです。

項目 AIピカソ
開発者 AIdeaLab Inc.
特徴 「いらすとや」と提携。いらすとや風の画像を生成できる
注意点 キーワードが多いと時間がかかることも
料金プラン 年額4,444円

3.WOMBO Dream

3.WOMBO Dream
App Store:WOMBO Dream

「WOMBO Dream」はさまざまなスタイルの高品質な画像を生成するAIアプリです。

描きたい絵や画像に合わせてキーワードを入力したら、絵画風や鮮やかな色調、暗めの色調など好みのスタイルを指定すればイメージ通りの画像に仕上がります。

また、すでにもっている画像を取り込み、好みの雰囲気やスタイルに編集することも可能。使用環境やサーバーの混雑具合によっても変わりますが、最短で数秒程度でオリジナル画像を生成できます。
さらに、「WOMBO Dream」の特徴はAIが画像を生成する過程をリアルタイムで見られることです。まるで人が絵を描いているのをそばで見ているかのような臨場感が味わえ、待ち時間も苦にならないという声も多くありました。

項目 WOMBO Dream
開発者 Wombo Studios, Inc.
特徴 画像の生成過程を見ることができる
注意点 サーバーの混雑状況ではタイムアウトする場合もある
有料プラン 描かれた絵を印刷したい場合は有料

4.Fotor AI

4.Fotor AI

App Store:Fotor AI

「Fotor AI」は、スマートフォンで撮影した写真を好みのスタイルに編集したり加工したりすることのできるアプリです。

人物を撮影した画像の背景を切り取ったり、特定の対象物を切り取って編集したり、さらには顔や髪の色、全体的な色味なども自在に加工し、自然な仕上がりにできます。

過去に撮影した画像をきれいな状態で保存しておきたいという方や、きれいなプロフィール画像に仕上げたいという方にもおすすめです。
このような高度な編集作業は、PCに画像編集ソフトをインストールし、高度なスキルや知識がないと難しい場合も多かったですが、現在ではAIを活用することでスマートフォンでも手軽に短時間で編集できるようになっています。

項目 Fotor AI
開発者 Chengdu Everimaging Science and Technology Co., Ltd
特徴 無料版の機能が充実。テンプレートやフレームも豊富。
注意点 オンライン環境でなければ使用できない
有料ブラン 月額約366円

さまざまなAIアプリを比較しながら使い勝手の良いものを選ぼう

さまざまなAIアプリを比較しながら使い勝手の良いものを選ぼう

今回紹介してきたアプリ以外にも、iPhoneではさまざまなAIアプリが提供されています。いずれも精度の高い回答や画像生成に対応したものばかりですが、なかには月額料金を支払わないと継続利用ができないアプリも存在します。

一概に無料アプリよりも有料のアプリのほうが優れているとは言い切れず、実際に使ってみないと正しい判断ができないこともあるでしょう。
多くの場合、はじめから有料プランが適用されるものではなく、無料トライアルが設定されているため、複数のアプリを使いながら比較してみることがおすすめです。

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