モバイル端末のストレージ容量拡張におすすめ!小型SSDのおすすめ製品5選
スマートフォンやタブレット端末などには大容量のストレージが確保されていますが、使い方によってはデータ量が多くなり、本体のみでは保存しきれなくなることがあります。
また、万が一モバイル端末が壊れてしまった場合、バックアップをとっておかないと大切なデータが消失してしまう可能性もあるでしょう。このような事態を防ぐためのひとつの方法として、小型SSDの活用があります。
本記事では、小型SSDとは何か、ほかの方法と比較したときのメリット・デメリット、小型SSDの選び方やおすすめ製品なども詳しく解説していきます。
目次
スマートフォン・タブレット端末のストレージ拡張方法
iPhoneやiPadをはじめとしたスマートフォン、タブレット端末のなかには、SDカードスロットが非搭載の端末も多いため、データは本体のストレージに保存しておくことが基本となります。
しかし、近年ではiPhoneをはじめとしてカメラの性能が飛躍的に向上していることもあり、高画質な画像や動画を撮影するとあっという間にストレージ容量が足りなくなり、データが保存できなくなるというケースも考えられます。
特に、日常的にスマートフォンで動画を撮影・編集している場合には、ストレージ容量がいくらあっても足りないと感じている方も多いでしょう。そのような場合、ストレージ容量を拡張するためには主に以下のような方法があります。
クラウドストレージサービスの利用
もっとも手軽でスマートな方法としては、クラウドストレージサービスの利用があります。
たとえば、Appleの「iCloud」、Googleの「GoogleDrive」などが代表的であり、インターネット上に画像や動画などのデータを保存しておくことができます。
iCloudは5GBまで無料で利用できるほか、50GBで月額130円、200GBでも月額400円という安価でストレージ容量を拡張できます。また、クラウドストレージにデータを保存しておけば、機種変更をしても引き続き同じアカウントで使用できるため、面倒なデータ移行に手間がかかる心配もありません。
クラウドストレージサービスは単にストレージ容量を拡張する手段として活用する以外にも、端末が故障した場合のバックアップとして活用する方も多いです。
外部ストレージの利用
ストレージ容量を拡張するためのもうひとつの方法として、外部ストレージの利用があります。
外部ストレージとは、HDDやSSD、SDカードといった物理的なストレージ機器のことであり、PCのようにUSB端子を接続して使用します。
これまでスマートフォンやタブレット端末には外部ストレージ機器を接続しても認識されず、データのやり取りができないものがありましたが、近年ではiPhone・iPadなどもストレージ機器の接続に対応できるようになり、PCのように自由にデータの通信が可能になっています。
ストレージ拡張方法のメリット・デメリット
ストレージ容量を拡張するためには、どのような点に注意しておく必要があるのでしょうか。クラウドストレージと外部ストレージのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
クラウドストレージサービスのメリット・デメリット
クラウドストレージサービスの利用にあたっては、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 初期費用がかからない
- ストレージ機器の管理が不要
- 外部機器を接続する手間がかからない
クラウドストレージサービスの多くは月額費用を支払うだけで利用できるため、高額な初期費用がかかる心配がありません。また、ストレージ機器を手元に置くことがないため、機器の故障や紛失といったリスク対策にもなるでしょう。
デメリット
- ランニングコストがかかる
- インターネット環境が必須
クラウドストレージサービスは毎月数百円程度の費用を支払うため、長期的に見ればコストが割高になる可能性があります。また、インターネットにアクセスしなければデータのアップロードやダウンロード、閲覧もできないため、データ通信容量を気にしながら使わなければならないという弱点もあります。
外部ストレージのメリット・デメリット
外部ストレージを利用する際のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- ランニングコストがかからない
- オフライン環境で使用できる
- データへ素早くアクセスできる
外部ストレージは本体の購入費用のみで使用できるため、ランニングコストがかかりません。また、データへのアクセスにはインターネットを介さないため、ネットワーク環境に左右されることなく素早い通信が可能です。
デメリット
- 初期費用がかかる
- ストレージ機器の故障リスク
- 利用するたびに物理的な接続が必要
外部ストレージ機器の本体容量によっては、数千円から数万円のコストがかかるため、初期費用が高額になりがちです。また、物理的な接続の手間を要するほか、取り扱い方を間違えてしまうとストレージ機器が故障するリスクもあり、データ復旧が難しくなる可能性もあるでしょう。
スマートフォン・タブレット端末と小型SSDの併用がおすすめの理由
スマートフォンやタブレット端末のストレージ容量を拡張する目的であれば、小型SSDとの組み合わせがおすすめです。
SSDはHDDと異なり、内部にディスクが存在しないため衝撃に強く、故障のリスクが低いという特性があります。
そのため、バッグなどに入れて持ち歩いたり、落下させたりしても簡単に壊れることがなく、大切なデータを厳重に守ります。また、小型SSDはモバイルに特化したコンパクトな製品も多く登場しており、必要なときにサッと取り出して接続できます。
「故障リスク」と「物理的な接続が面倒」という外部ストレージの弱点を克服できる製品といえるでしょう。
小型SSDの選び方
モバイル端末と併用する前提で考えた場合、小型SSDはどのようなポイントに注意して選べば良いのでしょうか。製品選びで注意しておきたい4つのポイントをご紹介します。
容量
小型SSDのストレージ容量は、一般的には500GB~1TB以上の製品が主流です。高画質の画像や動画を大量に保存しておく場合には、できるだけ大容量のSSDを購入しておくと安心でしょう。
特に大量のデータを管理する必要がある場合には複数のSSDに分けて保存する方法も検討しましょう。
インターフェース
SSDはUSB端子に接続して使用しますが、小型SSDの場合は本体をコンパクトにするためにUSB-Cの規格が採用されている製品が多いです。
本体側がUSB-Aを採用している場合でも変換ケーブルがあれば接続可能ですが、本体にケーブルが付属してあるかも含めて確認しておきましょう。
転送速度
小型SSDを選ぶうえで意外と重要なのがデータの転送速度です。一般的には500MB/sから1GB/s程度の製品が多く、1秒間あたりの転送容量が大きいほど短時間でのデータ通信が可能です。
画像や動画などの大容量のデータをやり取りする場合には、転送速度が早い製品を選ぶようにしましょう。
本体サイズ
スマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器とセットで使用することを考えると、SSD本体の携帯性も重要なポイントとなります。
名刺サイズやUSBメモリと同等サイズのコンパクトな製品もあります。バッグの中に入れてもかさばらない軽量な製品など、用途に応じて選びましょう。
スマートフォン・タブレット端末との併用におすすめの小型SSD5選
ここからは、スマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器とセットで利用するのに最適な小型SSDのおすすめ製品をご紹介します。
1.TS1TESD300C(トランセンド)
ストレージをはじめとしたPC周辺機器メーカーのトランセンド製の小型SSDです。
容量は512GB・1TB・2TBの3タイプから選択でき、書き込み・読み出しともに約1GBの高速伝送が可能。インターフェースはUSB-C規格を採用しているため、iPhone・iPadをはじめとした幅広い端末に直接差し込んで使用できます。
また、スティックタイプの形状を採用しており、本体サイズはUSBメモリよりもわずかに大きい程度で、重量もわずか9gと携帯性抜群です。
容量 | 伝送速度 | 特徴 |
---|---|---|
512GB・1TB・2TB | 約1GB/s | 9g |
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2.SSD-SCT500U3BA/N(バッファロー)
おなじみの国産メーカーであるバッファロー製の小型SSDです。
本体容量は512GB・1TB・2TBの3タイプがあり、本体重量はわずか17g。本体横の赤いバーをスライドすることでUSB端子を収納できるため、端子部分を誤って破損するリスクがありません。
インターフェースはUSB-A規格を採用しているため、直接スマートフォンやタブレット端末に差し込んで使用できませんが、USB-Cへの変換アダプタが付属しているため実用面で困ることはないでしょう。
モバイル端末以外にPCやゲーム機、テレビなどにも差し込んで使用したいという方におすすめの1本です。
容量 | 伝送速度 | 特徴 |
---|---|---|
512GB・1TB・2TB | 約1GB | USB-A規格だが、変換アダプタが付属 |
3.ポータブルSSD(KEXIN)
小容量のコンパクトなSSDをお探しの方には、KEXINのポータブルSSDがおすすめです。
本体容量は120GB・250GB・500GBの3種類がラインアップされており、1万円以下の低価格で購入できるのが大きな強みです。
スティック型の本体を採用しており、耐衝撃性や放熱性にも考慮されているため安心して持ち運びができるでしょう。また、こちらの製品はUSBメモリのように本体に端子が据え付けられておらず、USBケーブルを差し込んで使用するタイプのため、装着した際にスマホケースが干渉する心配もありません。
容量 | 伝送速度 | 特徴 |
---|---|---|
120GB・250GB・500GB | 約1GB | 低価格 |
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4.ESD-EXS0500GBK(エレコム)
サプライメーカーとしておなじみのエレコム製の小型SSDです。
容量は250GB、500GB、1TBの3タイプから選べ、インターフェースにはUSB-Aを採用しています。本製品は今回紹介するなかでも最小サイズであり、USBメモリとほぼ同じサイズ感を実現しています。本体重量はわずか6gしかなく、衣類の内ポケットなどに入れていてもかさばる心配はありません。
データ転送速度は書き込み・読み込みともに400MB/sと特別に高速というわけではありませんが、携帯性を最優先に考えたい方におすすめの1本です。
容量 | 伝送速度 | 特徴 |
---|---|---|
250GB、500GB、1TB | 400MB/s | 6gと、最もコンパクト |
エレコム SSD 外付け 500GB USB3.2 (Gen1) 小型USBメモリ型 ブラック ESD-EXS0500GBK
5.SSPE-USC1/E(アイ・オー・データ)
こちらもPC周辺機器メーカーとしておなじみのアイ・オー・データ製の小型SSDです。
本体容量は500GB、1TB、2TBの3種類で、書き込みは450MB/s、読み込みは530MB/sの転送速度を実現しています。本体の両サイドからUSB端子が飛び出す形状となっており、USB-AとUSB-Cの両方に対応しているため幅広い機器に対応できます。
容量 | 伝送速度 | 特徴 |
---|---|---|
500GB、1TB、2TB | 450MB/s~530MB/s | USB-AとCの両方に対応 |
アイ・オー・データ IODATA スティックSSD 1TB USB-A&USB-C搭載 小型 ポータブル【iPhone15動作確認済み/iP...
ストレージ容量の拡張やバックアップに最適な小型SSD
日常的に画像や動画を撮影している方や、大容量のデータを扱っている方は本体のストレージ容量だけでは足りなくなるケースもあります。
大切なデータを保存したいのにストレージ容量が不足して保存できないという事態にならないよう、日頃からストレージ内のデータは適切に整理しておくことが大切です。
データを削除するのが難しい場合には、ストレージ容量を拡張する必要がありますが、ランニングコストを抑えるためには小型SSDなどの物理的なストレージを選ぶこともおすすめです。
今回紹介したおすすめ製品も参考にしながら、自分にとって最適な1台を探してみてください。