信頼性の高いiPhone修理業者を選ぶために覚えておきたい認証制度とは
インターネットで「iPhone 修理」と検索すると、近隣の修理業者を調べることができます。
ほとんどの業者は修理に関する専門的な知識やノウハウがあるため安心して依頼することができますが、中には信頼性が高いとはいえずさまざまなトラブルを引き起こす業者もあります。
今回は、信頼性が高く安心して依頼できる修理業者を選ぶためには、どういったポイントに注意すれば良いのか、その際の判断材料となるさまざまな認証制度もご紹介します。
目次
iPhoneの修理業者を選ぶポイント
iPhoneの修理にあたってさまざまトラブルを未然に防ぐためには、信頼性の高い修理業者を選ぶことが大切です。
さまざま修理業者がある中で、失敗や後悔しないようにするためにはどういった点に注意して選べば良いのでしょうか。最低限押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。
作業時間や修理費用が明確に提示されている
iPhoneを初めて修理に出す方にとって、どの程度の修理費用がかかるのか、修理の時間はどの程度におよぶのか、さまざまな不安を感じるものです。
信頼性の高い修理業者の多くは、たとえば「フロントパネルの交換:◯◯円 作業時間◯分〜」といったように、修理メニューに応じて大まかな費用や作業時間を明示しています。
半田 純也
あらかじめ費用が提示されていれば相談もしやすく、「想定外の高額な修理費用が請求された」といったトラブルも起こりにくくなります。
見積もり内容が分かりやすく不明瞭な点がない
iPhoneの修理といっても外装の状態や内部の基盤の状態は千差万別で、正確な修理費用を算出するためには現物を確認しなければなりません。
そのうえで最終的な修理費用を見積もりとして提示しますが、内訳の中に不明な追加料金やオプション料金などが記載されている場合には注意が必要です。
見積もりをとったからといって修理を依頼しなければならないというルールはないため、もし内訳に不明瞭な点があり、納得できる説明が得られない場合にはほかの業者にあらためて見積もりを依頼してみるのも良いかもしれません。
問い合わせや相談に対して真摯に対応してくれる
修理業者に限ったことではありませんが、担当者やオペレーターの対応が丁寧で真摯に回答してくれる業者を選ぶことも大切です。
iPhoneの修理では、外装はきれいに見えても内部の基盤に損傷が見られたり、知らない間に水没しているといったケースも少なくありません。
そのような場合でも、ユーザーが納得できるよう分かりやすい表現で説明をしてくれたり、不明な点や不安を感じる点に対して最後まで対応してくれる業者は安心して修理を依頼できるでしょう。
半田 純也
丁寧な説明によって納得して修理を依頼できるため、修理後にトラブルに発展するリスクも抑えられます。
修理の実績が豊富
iPhoneの修理は繊細な作業が要求されるほか、不具合の原因を正確に特定するためには専門的な知識・スキルも求められます。
修理実績が豊富な業者はさまざまな症状を解決するための知見も蓄積されており、その分高い信頼性が期待できるでしょう。
半田 純也
iPhoneの修理は損傷した部位をモジュール交換するというケースが多く、修理の依頼数が多い業者には部品のストックも十分確保されており即日修理が可能な場合が多いです。
利用したユーザーからの評判が高い
本当に信頼できる業者であるかを評価するのはユーザーであるため、実際にその業者を利用したことのあるユーザーからの口コミや評判をチェックしてみるのもひとつの手です。
たとえば、Googleマップ上に登録されているお店には「クチコミ」欄があるため、評価の数字と口コミ内容を参考にしてみるのも良いでしょう。また、XなどのSNSで店舗の名前を検索し、評判を調べてみるという方法もあります。
ただし、そのお店を利用したすべてのユーザーが口コミを投稿しているとは限らないほか、数少ないトラブルやクレームが発生したことがきっかけで悪評が広まっているというケースもあります。
そのため、ネット上の評判や口コミは必ずしも鵜呑みにするのではなく、ひとつの判断材料として認識しておくことも大切です。
信頼性を証明するさまざまな認証を獲得している
自宅の周辺に複数の修理業者がある場合、1軒1軒を回って見積もりをとってもらうのは非効率的です。
そのため、Webサイトやチラシなどを参考に候補となる修理業者をいくつかピックアップしておくと良いでしょう。
その際に役立つのが、信頼性を証明する公的な認証の取得状況です。修理の品質はもちろんですが、個人情報の適切な取り扱いなどに関する認証も存在するため、業者選びの判断材料として有効です。
信頼性を証明するさまざま認証制度
では、修理業者の信頼性を証明する認証制度にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は代表的なものを4つご紹介します。
Apple正規サービスプロバイダ
Apple正規サービスプロバイダとは、その名の通りAppleが正式に認証している修理業者のことです。
Apple Storeでの修理で採用されているApple純正パーツを使用しているほか、Apple正規サービスプロバイダの修理スタッフはAppleが実施している修理に関する高度なトレーニングを受講しているため、Apple公式の修理サービスと同等の品質が担保されています。
半田 純也
Apple正規サービスプロバイダは主に大型家電量販店や一部の修理業者などが登録されており、全国に80拠点以上が存在します。
総務省登録修理業者
総務省登録修理業者とは、iPhoneをはじめとした無線機器を法律に則って適正に修理する事業者が登録する制度です。
スマートフォンは電波法とよばれる法律に則って運用されなければならず、専門知識がない状態で部品の交換や修理を行ってしまうと法令に違反するおそれがあります。
このような問題を避けるために、2014年の電波法改正に伴って総務省登録修理業者の運用がスタートしました。
基本的にiPhone修理業者のほとんどは総務省登録修理業者として登録されており、事業者のWebサイトや店頭にはその旨の記載があります。
総務省登録修理業者について「iPhoneの修理を依頼する際に覚えておきたい「総務省登録修理業者」とは?」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
ISO9001
ISO9001とは、品質管理に関する国際的な規格です。
スマートフォンの修理業者に限らず、製造業を中心にさまざま業種・企業が取得しており、企業の信頼性を客観的に証明・評価する規格として注目されています。
ISO9001を取得している業者では、適切なマネジメント体制の中で修理の方法や手順が明確に定められており、安定的な修理品質を実現しているケースも少なくありません。
半田 純也
当然のことながら修理における不正や不適切な作業などのリスクも抑えられ、安心して依頼することができるでしょう。
Pマーク
Pマークとは、一般社団法人個人情報経済社会推進協会が認証しているプライバシーマークのことで、個人情報を適切に取り扱っていることを証明するものです。
iPhoneには個人の連絡先やさまざまなアカウント情報、プライベートな写真などが保存されており、個人情報の塊ともいえる存在です。
それだけに、ユーザーにとっては修理に出した際に「情報が漏えいするのではないか」、「プライバシーにかかわる見られたくない情報を見られるのではないか」といった不安を感じるものです。
Pマークの取得にあたっては、個人情報の運用状況や教育体制、内部監査の実施といった厳格な要件が設定されているため、修理を依頼する際にはPマークの取得状況も重要なポイントとなるでしょう。
認証制度とその説明
認証制度 | 説明 |
---|---|
Apple正規サービスプロバイダ | Appleが認証した修理業者で、純正パーツを使用し、高度なトレーニングを受けたスタッフが修理 |
総務省登録修理業者 | 法律に則って無線機器を適正に修理する事業者 |
ISO9001 | 品質管理規格で、安定した修理品質を提供 |
Pマーク | 個人情報を適切に扱うことを証明するマーク |
iPhone修理業者を選ぶ際には認証制度も参考にしてみよう
一般のユーザーが安心して修理を依頼できる業者を選ぶのは難しいものです。
見積もりや修理の相談の際に丁寧に対応してくれるかや、見積もり内容や内訳の分かりやすさをしっかり確認することが基本といえますが、客観的な視点で
判断するためにはさまざまな認証制度に目を向けてみるのもおすすめです。
近所に複数の修理業者があり比較が難しいという場合には、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。