iPhone向け次期OS「iOS18」発表!注目機能や対応端末をご紹介
毎年5月から6月頃の時期になると、AppleはWWDCとよばれる開発者向けイベントにおいて次期iOSの発表を行っています。
今年も6月10日にWWDCが開催され、この中でAppleが発表した「iOS18」に大きな注目が集まっています。
本記事では、iOS18にはどんな注目機能が搭載されるのか、気になるリリース時期や対応端末などもあわせて詳しく解説します。
目次
iOS18のリリース時期と対応端末
Appleでは毎年新型iPhoneのリリース前のタイミングで、iOSの大型アップデートも行うのが恒例となっています。
2023年に登場したiOS17が現行の最新版となっていますが、2024年6月10日、Appleは次期バージョンとなる「iOS18」の概要を発表しました。
今回の発表では、iOS18の正式リリースがいつになるのか具体的な日時は公式にアナウンスされていませんが、例年では9月中旬頃にリリースされていることから、今年も秋を目処にリリースされる見込みです。
iOSのアップデートと聞くと、どんな最新機能が登場するのかワクワクする一方で、「今使っているiPhoneはアップデートに対応するのだろうか?」、「買い替えの必要はないか?」と不安になる方も多いでしょう。
Appleでは、以下の端末であれば引き続きiOS18に対応できることを発表しています。
- iPhone 15 / iPhone 15 Plus / iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14 / iPhone 14 Plus / iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13 / iPhone 13 mini / iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12 / iPhone 12 mini / iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11 / iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE(第2世代以降)
ちなみに、現在iOS17をお使いの方であれば買い替えることなく2024年秋以降もiOS18にアップデートすることは可能です。
木村 篤士
上記の中でもっとも古いiPhone XSシリーズは2018年に発売された製品であることから、6年が経過した現在でも最新のiOSにアップデートできることになります。
注目すべきiOS18の新機能
今回の大型アップデートによってどういった機能が追加されるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、注目すべきiOS18の新機能をいくつかご紹介します。
ホーム画面のカスタマイズ
引用元:Apple Newsroom
地味でありながらも特に注目度の高い機能として挙げられるのが、ホーム画面のカスタマイズ性の強化です。
従来のiOSでは、新たなアプリをダウンロードしたりWebサイトのショートカットをホーム画面に追加したりすると、上から下に順番に配置されていました。しかし、iOS18ではアプリを自由な位置に置くことが可能になるほか、ホーム画面上の各アイコンの色や大きさなども好みに応じて選択できるようになります。
木村 篤士
ホーム画面にお気に入りの写真を登録したものの、アイコンが邪魔になって見えづらくなることも少なくありませんでしたが、Androidスマホと同様にホーム画面のカスタマイズ性が高まったことでこのような悩みも解消されるでしょう。
コントロールセンターのカスタマイズ
引用元:Apple Newsroom
ホーム画面の右上から下にスワイプすることで表示されるコントロールセンターは、よく使う機能や設定を素早く呼び出すのに便利で普段から活用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、「この機能の代わりに違う項目を設定したい」、「設定項目の配置が使いづらい」と感じる人も少なくありません。
iOS18ではコントロールセンターのカスタマイズ性も高まっており、たとえば使用頻度の高い項目はサイズを大きくしたり、さらにはApple純正ではないサードパーティー製アプリのコントロール項目も追加できるようになります。
ロック画面のカスタマイズ
引用元:Apple Newsroom
iPhoneをロックした状態では、画面の下部にライトとカメラのアイコンが表示され素早く起動できますが、これらの機能は固定されており任意の項目に変更することはできませんでした。
しかし、iOS18ではロック画面のカスタマイズ性も向上しており、「controls gallery」とよばれるライブラリの中から任意のオプションを選ぶことができます。
木村 篤士
iOS18ではロック画面に表示される2つの機能を完全に削除することもできるため、誤操作に悩まされる心配もなくなるでしょう。
特定のアプリアイコンを隠す
引用元:Apple Newsroom
iPhoneのホーム画面上に表示されるアプリアイコンの中には、第三者に見られたくないものもあるでしょう。そこで、iOS18ではプライバシー確保を目的として特定のアプリアイコンを隠す機能も搭載されます。
iPhoneのホーム画面を右側にスワイプし続けると、最後に「アプリライブラリ」のメニューが表示されますが、iOS18ではこの中に「非表示」というフォルダが追加され、隠したいアプリはこのフォルダの中に格納されます。
木村 篤士
アプリアイコンを隠す設定をしていない場合でも「非表示」のフォルダは作られるため、第三者から見ても特に怪しまれる心配はないでしょう。
Apple Intelligence
引用元:Apple Newsroom
Apple Intelligenceとは、Appleが独自に開発したAIシステムです。Apple IntelligenceはiPhoneはもちろんのこと、MacやiPadでも活用でき、メモやメール、SNSなどにおける文章作成のサポートや、画像認識、タスク管理など幅広い用途に役立てられます。
また、Apple Intelligenceの一部はChatGPTと連携しているため、高度なテキストの生成や編集、記事の要約などにも活用できるでしょう。
さらに、Apple Intelligenceによって言語による自然なコミュニケーションも実現できるようになったため、Siriに質問や相談をしたときの回答の精度が今まで以上に高まり、質問者がわずかに言い間違いや文法上のミスを犯したとしてもフォローしながら理解してくれます
木村 篤士
ちなみに、Siriは従来の音声入力に加えて、iOS18からはテキストでのやり取りも可能になります。
Apple Intelligenceについて詳しく知りたい方は「「Apple Intelligence」とは?iPhoneやiPadでどんな活用方法が期待できるのか?」の記事をご覧ください
「カレンダー」アプリの進化
iPhoneとMacを併用している方は、iOS純正の「カレンダー」アプリとMac純正の「リマインダー」アプリを別々に運用している方が多いのではないでしょうか。
従来のiOSおよびMacOSでは、カレンダーとリマインダーのアプリはそれぞれ独立しており、自動的に反映されることがありませんでした。たとえば、「来週月曜日、13時からミーティングの予定」という情報をカレンダーに登録しても、Macのリマインダーアプリには反映されないため二重で登録しておく必要があったのです。
しかし、iOS18からはこれらが連携し、双方に入力した情報が自動的に反映される仕組みにアップデートされます。
アクセシビリティ機能の追加
iOSには身体障がいをもつ方や身体機能が低下した方でも快適にiPhoneを利用できるように、アクセシビリティとよばれるさまざまな機能が搭載されています。
今回発表されたiOS18では、視線トラッキングとよばれる新機能が追加される予定であり、iPhoneの画面上に視線を送るだけで指を動かすことなく操作ができます。
視線トラッキングの利用には追加のハードウェアやソフトウェアなどが一切不要で、さらに視線トラッキングで収集される機械学習用のデータはiPhone本体のみに保存されるためセキュリティの観点でも安心です。
木村 篤士
iOS18では視線トラッキング以外にも、聴覚障がいのある方がiPhoneのバイブレーション機能を使って音楽を楽しめる機能や、あらかじめカスタマイズした音を出すことで特定の操作を実行できるボーカルショートカットなどの機能も新たに追加されます。
iOS18のリリースに加えて新型iPhoneの発表にも注目
iPhone XSシリーズ以降の端末を利用している方であれば、今秋リリース予定のiOS18はそのままアップデートが可能であるため、買い替えを急ぐ必要はないでしょう。
また、秋にはiOS18のリリースに加えて新型iPhoneの発売も見込まれていることから、もし今のiPhoneが古くなり買い替えを検討している方がいればあと数ヶ月程度様子を見てみるのもひとつの方法といえるかもしれません。