「レトロiPhone」がブームの兆し 外国人や若年層に人気の理由とは?

「レトロiPhone」がブームの兆し 外国人や若年層に人気の理由とは

iPhone、iPad、Android、3DS、PSP、Switchなど幅広い端末に対応可能。都内の人気店で働いていたが、連日の修理に疲れて腱鞘炎を発症し、現在はシフトを調整している。休みの日は完全にオフモードに入るため連絡が一切つかなくなるのが特徴。買取経験も豊富なため、修理と買取両方の目線からのアドバイスに定評あり。

近年、外国人観光客や留学生、若年層を中心にレトロiPhoneへの注目が高まっています。

毎年のようにアップデートされ、ハードウェア・ソフトウェアともに高機能化が進むiPhoneですが、なぜあえてレトロなiPhoneを購入するユーザーが増えているのでしょうか。

本記事では、そもそもレトロiPhoneとはどのようなものか、近年注目が高まっている理由や気になる価格相場なども詳しくご紹介します。

レトロiPhoneとは

レトロiPhoneとは

レトロiPhoneとはその名の通り、中古端末市場に流通している古いモデルのiPhoneのことを指します。

2024年11月現在、最新のiOS18がサポートしているのはiPhone Xsシリーズ以降のモデルに限られますが、レトロiPhoneはこれらよりもはるか以前の古いモデルを指すケースが多いようです。

具体的には、2015年秋に発売されたiPhone 6sシリーズや、その翌年に発売されたiPhone SE(第1世代)以前のモデルが人気の傾向にあります。

最新のiOS18について「地味だけど便利!iOS18にアップデートしたらぜひ活用いただきたい裏技5選」の記事で解説しているのでぜひご覧ください。

レトロiPhoneの人気が高まっている理由

レトロiPhoneの人気が高まっている理由

レトロiPhoneは10年近く前に発売された機種であることから、最新のiPhone 16シリーズに比べると機能面は決して高くなく、むしろ不便に感じることも多いでしょう。また、iOSのサポートもすでに終了しているため、インターネットに接続して利用するとなるとセキュリティ面にも不安が残ります。

このようなデメリットがあるにもかかわらず、なぜ外国人観光客や若年層からレトロiPhoneは注目されているのでしょうか。

大きな要因として考えられるのが、カメラで撮影したときの独特な画質です。たとえば、iPhone 6sは12メガピクセルのカメラを搭載していますが、現在のような高性能の画像補正機能は搭載されていませんでした。

そのため、レトロiPhoneで写真を撮影すると被写体によっては白飛びが見られたり、ピントがずれたりすることがあります。

しかし、このような粗削りの画質こそがレトロな雰囲気を感じられ、特に10代や20代の若年層にとっては新鮮に映るのかもしれません。

半田 純也

レトロiPhoneは10年近く前のモデルとはいえ、現在のiPhoneと操作感は大きく変わらず、違和感なく利用できるのも人気が高まっている理由として考えられるでしょう。

レトロiPhoneの価格相場

レトロiPhoneの価格相場

レトロiPhoneはiOSのサポートが終了しているため、そもそも中古端末を扱う店頭に並んでいるのか疑問に感じる方も多いはずです。

たしかに、サポートが終了した古いモデルは実用性の観点から、店頭に並ぶことは多くありませんでした。しかし、上記でご紹介したようにレトロiPhoneのニーズが少しずつ高まっていることから、徐々に取扱数も増えています。

気になる価格相場はモデルや本体の状態によっても変わりますが、数千円から7,000円程度が相場となっているようです。

半田 純也

利便性やセキュリティ面のリスクを考慮すると普段使いには不向きですが、SNSにアップしたりアルバムに保存しておくための写真や動画を撮影するという目的のみであれば、デジタルカメラの代わりとして気軽に購入しやすい価格帯といえるでしょう。

レトロiPhoneを購入する際の注意点

レトロiPhoneを購入する際の注意点

レトロiPhoneはいずれも中古端末として購入しなければならないため、後悔しないためにもいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

不具合の有無を確認

まずは本体が問題なく動作するかを確認しておきましょう。中古端末を扱うショップの多くは動作確認を行ったうえで店頭に並べているため、「動作確認済み」という記載があれば問題ありません。

また、可能であれば購入前に電源を入れ、基本的な操作やカメラが問題なく起動できるかどうかも確認しておくと安心です。

ジャンク品」や外装に大きなキズや凹み、汚れなどがある端末は購入後に何らかの不具合が生じるリスクもあるため、避けたほうが無難です。

Lightning端子対応の充電器を用意

2023年に発売されたiPhone 15シリーズ以降はUSB-C端子が採用されていますが、iPhone 14シリーズ以前はLightning端子となっています。

そのため、手元にUSB-C端子対応の充電器しかお持ちでない場合には、別途Lightning端子対応の充電ケーブルと充電器を用意しておく必要があります。

箱や付属品がセットになった中古端末もありますが、レトロiPhoneの多くは本体のみで販売されているケースが多いため注意が必要です。

半田 純也

2011年に発売されたiPhone 4s、それ以前のiPhone 4、iPhone 3Gs、iPhone 3GはLightning端子ではなくDockコネクタが搭載されているため、これらの製品を選ぶ際にも別途充電器を用意しなければなりません。

オフラインでの使用を推奨

上記でもご紹介した通り、レトロiPhoneはすでにiOSのサポートが終了しているため、利用できる機能に制限があったり、セキュリティ面でのリスクもあります。

そのため、カメラなどの本体に搭載されている機能をオフラインの状態で利用するには問題ありませんが、ネットワークに接続してWebサイトを閲覧したり、SNSやクラウドサービスを利用したりすることは推奨できません。

また、すべてのアプリが利用できるとは限らず、中には利用が一部制限されているものもあります。

半田 純也

レトロiPhoneを購入する際にはこのような制約を理解したうえで、普段使い用のiPhoneとは別物として割り切って使用することが大切です。

エモい写真を撮影できるアプリも

“エモい”写真を撮影できるアプリも

昔にタイムスリップしたような、エモい写真を撮影したいという目的であれば、レトロiPhone以外にも専用のアプリを利用する方法もあります。

「KUNI Cam」

KUNI Cam」はさまざまなフィルターが搭載されており、フィルムカメラのような独特な質感で撮影できるカメラアプリです。

静止画はもちろんのこと、動画撮影用のエフェクトも利用できるため、おしゃれで雰囲気のある映像を簡単に仕上げられます。

「Focos」

一眼レフで撮影したような、ピントの緩急をつけた写真を撮影したい場合におすすめなのが「Focos」です。

通常のカメラでは撮影時にさまざまな調整、準備が必要ですが、「Focos」を利用すれば撮影後の画像を自由に編集ピントを調整できるため、カメラの操作に詳しくない方でも安心して利用できます。

レトロiPhoneで懐かしい雰囲気の写真を楽しもう

レトロiPhoneで懐かしい雰囲気の写真を楽しもう

高機能化や高画質化が進むiPhoneですが、あえてレトロiPhoneを使用することで、どこか懐かしいノスタルジックな風合いが感じられる写真を撮影できます。

過去にタイムスリップしたような独特の雰囲気を楽しみたい場合には、安価で購入できるレトロiPhoneを手にしてみるのも良いでしょう。

また、写真を撮影するためにわざわざ2台目を持つのが面倒に感じる場合には、さまざまなフィルターが搭載されたカメラアプリも豊富にあるため、これらをお試しいただくのもひとつの手といえます。

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