新型コロナウイルスの感染対策としても注目されている電車混雑情報アプリ6選
新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークやリモートでの授業が徐々に浸透してきています。しかし一方で、どうしても職場や学校に電車を使って向かわなければならないケースもあります。
感染症対策として、できるだけ混雑を避けて人との接触を減らす工夫が求められる中、ぜひおすすめしたいのが電車の混雑状況をリアルタイムで把握できるiPhoneアプリです。
今回は、JRや私鉄などが提供している公式アプリはもちろん、乗り換え案内のアプリ内でも提供されている混雑確認機能なども含めて詳しく紹介していきます。
JR東日本アプリ
JR東日本アプリはJR東日本が公式に提供しているiPhoneアプリで、乗換案内や列車の走行位置情報、および列車の遅延情報などが確認できます。首都圏はもちろんのこと、東北地方や信越地方、および新幹線などJR東日本管内の列車に関する情報を収集でき、旅行や出張の際には欠かせないアプリといえるでしょう。
これまでJR東日本アプリでは、一部の在来線に限って混雑情報を提供してきましたが、新型コロナウイルスの影響もあり2020年7月15日から提供範囲を拡大。以下の通り、首都圏の主要19路線が対象となり、混雑状況をほぼリアルタイムで把握できるようになりました。
アプリ内には5分前までの混雑状況が反映される仕組みになっており、「座席に座れる程度」「ゆったり立てる程度」「少し混み合っている」「肩が触れ合う程度」「かなり混み合っている」の5段階で表示されます。
東海道線: 東京~湯河原
横須賀線・総武快速線: 久里浜~千葉
湘南新宿ライン: 宇都宮~新宿~逗子、神保原~新宿~小田原
京浜東北・根岸線: 大宮~大船
横浜線・根岸線: 八王子~東神奈川~大船
南武線: 川崎~立川
中央本線: 立川~大月
中央線快速電車: 東京~高尾
中央・総武線各駅停車: 三鷹~千葉
青梅線: 立川~青梅
五日市線: 拝島~武蔵五日市
宇都宮線: 上野~黒磯
高崎線: 上野~神保原
埼京線・川越線・相鉄線直通: 高麗川~大宮~大崎~武蔵小杉
常磐線快速電車・常磐線: 品川~羽鳥
常磐線各駅停車: 綾瀬~取手
京葉線: 東京~蘇我
武蔵野線: 府中本町~西船橋~東京・海浜幕張
上野東京ライン: 黒磯・神保原~東京~湯河原、羽鳥~品川
東京メトロアプリ
東京メトロアプリでは運行情報や乗換案内などの基本機能に加え、遅延証明書や忘れ物の問い合わせ機能、トイレの空室状況などを確認できる機能も提供されています。列車内の混雑度は「列車走行位置」および「時刻表」のコンテンツ内において確認でき、6段階の混雑度を表示します。
都内への出張や観光の際、初めて利用する駅だと、どの車両に乗れば出口に近いのか分かりづらいもの。電車に乗って目的の駅までたどり着いたものの、思いのほか改札までの距離があり、長い距離を歩く羽目になってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。その結果、乗り換えの電車に間に合わず終電を逃してしまったり、長時間次の電車を待たなくてはならなくなることも考えられます。
東京メトロアプリでは到着駅に合わせて最適な車両を案内してくれるため、初めて降りる駅でも効率的に情報収集が可能です。長距離を歩かず最短ルートで向かうことができれば、人との接触を避けるという意味でも有効な対策になるのではないでしょうか。
東急線アプリ
東急線アプリは車両ごとに混雑状況が把握でき、効率的に満員電車を避けるためには有効なiPhoneアプリといえるでしょう。また、災害発生時や列車のトラブルなどによって駅構内での入場規制が発生した際にも、東急線アプリをインストールしておけばiPhoneにプッシュ通知で情報が届きます。駅構内の状況を知らないまま向かってしまい、混雑に巻き込まれて動けなくなるリスクも未然に防げるため安心です。
特に夏から秋の季節にかけては、台風や大雨などによってダイヤの乱れが発生しやすくなります。そのような状況においては、電車内はもちろん駅構内も三密の状況に陥ってしまうため、新型コロナウイルス対策の一環としてもぜひインストールしておきたいアプリです。
また、東急線アプリでは迂回ルート検索の機能も充実しているため、どうしても混雑を避けられない場合には他のルートも簡単に探し出すことができます。毎日の通勤や通学で東急線を利用する方はもちろん、外回りなど仕事で東急線に乗る機会が多い方も、ぜひインストールしておきましょう。
小田急アプリ
小田急アプリではリアルタイム運行情報のコンテンツ内において、一部列車の混雑度や車内温度などが表示される機能を提供しています。また、小田急アプリをインストールしておけば、遅延の際にiPhone上にプッシュ通知として届くため安心です。また、小田急が運行しているバスの情報もアプリ内で提供されているため、電車の混雑を避けてバスに乗る際にも参考になるはずです。
もう一つ、新型コロナウイルス対策として注目したいのが、駅構内における混雑情報の提供機能です。リアルタイムで駅構内の状況が直感的に把握できるようになっており、毎日の通勤通学においてできるだけ人混みを避けるためには有効なツールとなるでしょう。リアルタイムで駅構内の状況が映し出されているシステムですが、個人情報保護の観点から個人が特定できないように人型のアイコンで表示されているため、安全性の面から見てもデメリットはありません。
ちなみに、小田急アプリでは万が一災害が発生したときに備え、駅周辺にある避難施設やトイレの場所などの情報を提供できる機能や、家族に自分自身の位置を知らせることができる機能も提供されています。毎日小田急線を利用している方はもちろんですが、小田急沿線および首都圏に住んでいる方に対してもおすすめです。
乗換案内
複数の路線を使用して通勤や通学をしている方や、外回りや出張によく出かける方などにおすすめなのが乗換案内です。基本的な経路探索機能や混雑情報の提供はもちろん、1本後や1本前の電車と比較することも可能です。
特に通勤・帰宅ラッシュの時間帯においては、電車を1本早めたり遅らせたりすることによって、電車内の混雑度も大幅に異なるケースも多いもの。自分自身が普段乗っている路線は、どの時間帯に出発するのがベストなのかを簡単に調べることができます。
新型コロナウイルス対策として、テレワーク以外にも出社時間をずらす会社も多いはずです。出勤時間の調整を行う際にも、乗換案内をインストールしておけば計画が立てやすいのではないでしょうか。
また、電車だけではなく路線バスや高速バス、飛行機など、あらゆる交通手段をもとに最善のルートを検索できるため、初めて訪れる場所であっても乗換案内アプリをインストールしておけば安心です。
こみれぽ by NAVITIME
こみれぽ by NAVITIMEは、実際に電車を利用しているユーザーが混雑情報を投稿できるiPhoneアプリです。これまで紹介してきたアプリで提供されている混雑情報は、鉄道会社が独自で収集したデータがもとになっています。これに対して、こみれぽ by NAVITIMEの場合は、ユーザーが実際に体感している混雑情報が提供されているため、正確な実態がつかみやすい特徴があります。
また、万が一車内のトラブルや事故が発生したとしても、いち早くユーザーが情報をアップしてくれます。SNSなどで情報収集する方法もありますが、こみれぽ by NAVITIMEも併用することで、より正確な情報を素早く把握できるようになるはずです。