待望のUSB-C端子搭載!「iPhone 15」シリーズのスペックや変更点・特徴を徹底解説
出典:Apple公式
日本時間の2023年9月13日未明、AppleはiPhoneの最新モデル「iPhone 15」を発表しました。日本では2008年にiPhone 3Gが発売されて以降、15年目にあたる新モデルとなりました。
近年のiPhoneは大きなアップデートが少なく、「代わり映えしない」、「似たようなモデルで新鮮味がなくなった」という声が聞かれることもありますが、今回は充電コネクタの形状が変更されるなど大きな変化が見られます。
注目のiPhone 15シリーズのラインナップとそれぞれのスペック、主な変更点や特徴を詳しく解説しましょう。
目次
iPhone 15シリーズの仕様・基本スペック
まずはiPhone 15シリーズの仕様と基本的なスペックからご紹介しましょう。今回発表されたiPhone 15シリーズは、基本モデルである「iPhone 15」と、上位モデルにあたる「iPhone 15 Pro」の2種類があります。
また、それぞれのモデルには画面サイズが一回り大きい「iPhone 15 Plus」と「iPhone 15 Pro Max」が用意されています。
iPhone 15のラインナップ
- iPhone 15
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro Max
iPhone 15/iPhone 15 Plus
出典:Apple公式
iPhone 15およびiPhone 15 Plusの仕様は以下の通りです。
シリーズ、スペック比較表
iPhone 15 | iPhone 15 Plus | |
---|---|---|
容量 | 128GB / 256GB / 512GB | |
カラーバリエーション | ブラック / ブルー / グリーン / イエロー / ピンク | |
本体サイズ | 幅 71.6mm / 高さ 147.6mm / 厚さ 7.80mm | 幅 77.8mm / 高さ 160.9mm / 厚さ 7.80mm |
本体仕様 | アルミニウム前面:Ceramic Shield 背面:カラーインフューズドガラス アルミニウム |
|
本体重量 | 171g | 201g |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.7インチ |
ディスプレイ仕様 | Super Retina XDRディスプレイ 2,556×1,179ピクセル 460ppi | Super Retina XDRディスプレイ 2,796×1,290ピクセル 460ppi |
チップ | A16 Bionicチップ A16 Bionicチップ | |
カメラ性能(背面) | メイン:4,800万画素 超広角:1,200万画素 望遠:3倍 | |
カメラ性能(ディスプレイ側) | 1,200万画素 | |
充電コネクタ | USB-C(USB 2 最大480Mb/s) | |
バッテリー性能 | ビデオ再生:最大20時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大16時間 オーディオ再生:最大80時間 |
ビデオ再生:最大26時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大20時間 オーディオ再生:最大100時間 |
付属品 | USB-C充電ケーブル(1 m)、マニュアル | |
Appleストア価格 | 128GB:124,800円 256GB:139,800円 512GB:169,800円 | 128GB:139,800円 256GB:154,800円 512GB:184,800円 |
上記の表にある通り、iPhone 15およびiPhone 15 Plusはいずれも128GB、256GB、512GBの容量から選択でき、カラーバリエーションは全部で5色となっています。
両者の主な違いはディスプレイサイズで、iPhone 15 PlusはiPhone 15よりも一回り大きい6.7インチで、本体サイズは幅が6.2mm、高さが13.3mmほど大きい特徴があります。
また、内蔵されているバッテリー容量もiPhone 15 Plusのほうがわずかに大きく、ビデオ再生は6時間、オーディオ再生は20時間の差があるようです。
大きな画面が良い方、仕事やプライベートでiPhoneを長時間使用する機会が多い方は、iPhone 15 Plusがおすすめといえるでしょう。
iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Max
出典:Apple公式
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxの仕様は以下の通りです。
シリーズ、スペック比較表
項目 | iPhone 15 Pro | iPhone 15 Pro Max |
---|---|---|
容量 | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | 256GB / 512GB / 1TB |
カラーバリエーション | ブラックチタニウム / ホワイトチタニウム / ブルーチタニウム / ナチュラルチタニウム | |
本体サイズ | 幅 70.6mm / 高さ 146.6mm / 厚さ 8.25mm | 幅 76.7mm / 高さ 159.9mm / 厚さ 8.25mm |
本体仕様 | チタニウム 前面:Ceramic Shield 背面:テクスチャードマットガラス |
|
本体重量 | 187g | 221g |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.7インチ |
ディスプレイ仕様 | Super Retina XDRディスプレイ 2,556 x 1,179ピクセル 460ppi | Super Retina XDRディスプレイ 2,796 x 1,290ピクセル 460ppi |
チップ | A17 Proチップ | |
カメラ性能(背面) | メイン:4,800万画素 超広角:1,200万画素 望遠:5倍 カメラ性能(ディスプレイ側) 1,200万画素 |
|
充電コネクタ | USB-C(USB 3 最大10Gb/s) | |
バッテリー性能 | ビデオ再生:最大23時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大20時間 オーディオ再生:最大75時間 |
ビデオ再生:最大29時間 ビデオ再生(ストリーミング):最大25時間 オーディオ再生:最大95時間 |
付属品 | USB-C充電ケーブル(1m)マニュアル | |
Appleストア価格 | 128GB:159,800円 256GB:174,800円 512GB:204,800円 1TB:234,800円 | 256GB:189,800円 512GB:219,800円 1TB:249,800円 |
上位モデルのiPhone 15 Proは、128GB、256GB、512GBの容量に加えて1TBも選べるようになっています。ただし、iPhone 15 Pro Maxの場合は128GBのラインナップがなく、256GB以上から選択しなければなりません。
また、iPhone 15と比較した場合、本体の幅と高さはProシリーズのほうがわずかに小さいですが、厚みは0.45mmほど厚いという違いも見られます。背面カメラの形状も異なるため、iPhone 15とiPhone 15 Proのケースは併用できません。
大きな違いとして挙げられるのは、本体の筐体に使用されている素材です。iPhone 15は従来通りアルミニウム素材を採用していますが、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxではチタニウム(チタン)が採用されており、重厚感と高級感が感じられる仕上がりとなっています。
iPhone 14からの主な変更点・特徴
先代のiPhone 14シリーズと比較したとき、iPhone 15シリーズはどのような点が進化したのでしょうか。主な4つのポイントを紹介します。
- 充電コネクタがLightning端子からUSB-Cへ変更
- 消音スイッチの代わりにアクションボタンを搭載
- ダイナミックアイランドが全モデルへ搭載
- 高性能チップへのアップグレード
充電コネクタがUSB-Cへ変更
今回発表されたiPhone 15シリーズの目玉は、なんといっても充電コネクタの変更です。今から10年以上前の2012年、iPhone 5に始めて搭載されたLightning端子ですが、Apple独自の規格であったため互換性がなく、複数のケーブルを持ち歩く必要がありました。
これまではiPadやMacなどにUSB-Cが採用されてきましたが、iPhoneのみ搭載が遅れており、今回は多くのユーザーが待ち望んでいたアップデートといえるでしょう。
iPhone 15とiPhone 15 Proは端子の形状こそ同じですが、USBの規格に差があります。iPhone 15の場合はデータ伝送速度が最大480Mb/sのUSB2、iPhone 15 Proは最大1Gb/sのUSB3が搭載されており、仕様が異なります。
充電のみであればどちらを選択しても問題ありませんが、高解像度の画像や動画など大容量のデータ通信を有線経由で行う場合には、iPhone 15 Proを選択したほうが良いでしょう。
アクションボタンの搭載
これまでのiPhoneには、音量ボタンの上部に消音スイッチがありましたが、今回のiPhone 15シリーズからはこれが撤廃され、代わりに「アクションボタン」というインターフェースへと変更されました。
これまで通りの消音モードへの切り替えはもちろん、集中モードやボイスメモの起動、カメラやフラッシュライト、翻訳、その他任意のショートカットなどを指定することができます。
物理キーを押すだけで素早く起動できることから、よく使う機能を指定しておけばシャッターチャンスを逃したり、メモの取り忘れを防いだりできるでしょう。
ダイナミックアイランドが全モデルへ搭載
受話口部分にある黒色の欠け(ノッチ)部分が拡大し、さまざまな情報を表示する「ダイナミックアイランド」という機能がiPhone 14 Proシリーズにのみ採用されていました。しかし、iPhone 15シリーズからは全モデルへと拡大しています。
ダイナミックアイランドはマップ情報の表示やアラーム、通話時間などを限られたスペースを使って知らせてくれるため使い勝手に優れています。また、ノッチ部分のサイズも縮小されるため、これまで以上に画面が見やすく邪魔に感じることがなくなるでしょう。
高性能チップへのアップグレード
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxには、Appleの最新チップ「A17 Proチップ」が搭載されています。
6つのコアを搭載しており、これまでのグラフィック性能をはるかに凌駕する性能を手に入れました。特に動画編集や高精細のグラフィックを楽しめるゲームをプレイする人などにとっては、高い満足度を得られるでしょう。
iPhone 15シリーズはどんな人におすすめ?
上記で紹介した特徴や違いを踏まえたとき、iPhone 15はどのような人におすすめの機種なのでしょうか。
MacやiPadと併用している人
MacやiPadをはじめ、USB-Cケーブルを使用するデバイスを多く所有している人にとって、iPhone 15シリーズへの買い替えは大きなメリットといえるでしょう。
これまではUSBケーブルとLightningケーブルを2本持ち歩く必要がありましたが、今後は端子が共通化されるため1本のケーブルに統一できます。
バッテリーの容量不足に不満がある人
iPhoneを長年使用しているとバッテリーが消耗しやすくなり、半日や数時間程度で残量不足となることがあります。新品のiPhoneへ買い替えることでこのような問題を解消できるほか、iPhone 15シリーズに搭載されているバッテリーは大容量のため、長時間の外出時でも安心です。
ゲームや動画編集をする機会が多い人
iPhone 15 Proに搭載された最新のチップは、Appleの歴史のなかでもっとも高いグラフィック性能を発揮します。これまで動画編集やゲームをプレイしている最中に止まったり、動作が不安定になったりして困っていたという人も、iPhone 15 ProまたはiPhone 15 Pro Maxへ買い替えることで問題を解消できるかもしれません。
買い替えのタイミングが到来する人
過去に大手通信キャリアで端末を購入した人の場合、2年または3年程度のタイミングで買い替えることで一定額の割引を受けられる可能性があります。
現在使用している端末を下取りに出すなど条件が決められていることが多いため、まずは今の契約がどのようになっているのかを確認し、最適なタイミングであった場合には買い替えを検討してみましょう。
iPhone 15シリーズは分割払いがお得
「最新型のiPhoneを買い替えたいけど、値段が高すぎて手が出せない」と感じる方も多いでしょう。iPhone 15シリーズは10万円以下で購入できる端末はなく、もっとも安価なモデルでも12万円台と手軽に購入できる価格帯ではありません。
しかし、ドルに換算したとき、実はiPhone 15の本体価格は799ドルであり、これはiPhone 14、さらにはその前のiPhone 13から変わっていないのです。日本円での販売価格が上がっているのは為替の影響が大きく、円安による物価高がiPhoneにも直撃した格好といえるでしょう。
10万円以上の端末を一括で購入するのは難しくても、現在は「paidy」をはじめとして金利のかからない分割払いの手段も選択できます。iPhone 15を36回払いで購入した場合は、月額3,446円からの支払いとなります。また、現在使用している端末を下取りに出せば、さらに本体価格が割引となり月額の負担を軽減できる可能性もあるでしょう。
お得な割引制度や買い方を工夫しながら、無理のないプランを検討してみてください。