子どものスマホデビューで多い時期はいつ?所有する前に準備しておきたいことも解説

子どものスマホデビューで多い時期はいつ?所有する前に準備しておきたいことも解説

学校の卒業・入学時期になると、子どもにスマホを持たせようと検討し始める親御さんも多いのではないでしょうか。SNSや情報検索など便利に活用できるスマホですが、その反面さまざまなトラブルを招くリスクがあることも事実であり、「本当にスマホを持たせて大丈夫だろうか?」と心配になることもあるでしょう。

そこで本記事では、子どもにスマホを持たせる時期として多いのはいつなのか、統計データをもとに紹介するとともに、子どもがスマホをもつメリット、スマホをもたせて後悔したことなども紹介しながら、スマホデビューに向けて準備しておくべきことを解説します。

子どもにスマホを持たせる時期で多いのは?

子どもにスマホを持たせる時期で多いのは?

MMD研究所では2023年1月に、「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」を実施し、その結果を公開しました。それによると、始めてスマートフォンを所持した子どもの学年として、小学6年生が14.9%と最も多く、次いで中学1年生が12.7%、中学3年生が10.0%と続いています。

また、学校過程で見てみると、小学生の時点で56.4%、中学生の時点で85.4%もの子どもがスマホデビューを果たしていることになります。小学6年生、および中学1年生のタイミングが比率として多いことを踏まえると、小学校を卒業後、中学へ入学するタイミングでスマホを所持し始めるケースが多いことが分かります。反対に、高校へ入学してからスマホを持つ子どもの割合は、全体のわずか12.8%というデータも出ています。

子どもにスマホを持たせるメリット

子どもにスマホを持たせるメリット

携帯電話やスマホを所有しはじめる年齢は年々早まっている傾向があります。親世代の感覚からすると「まだ早いのでは?」という年齢でも、すでに周囲の同級生は所有しているケースもあるようです。

子どもにスマホを持たせることで、どういったメリットがあるのでしょうか。子どもはもちろん、親の立場から考えられるメリットも紹介しましょう。

連絡手段の確保

学校へ入学すると、部活や補習、学校行事の準備などで帰宅が遅くなることもあります。また、外出時に交通機関に乱れが生じたり、何らかのトラブルに見舞われて帰宅が困難になったりすることもあるでしょう。

そのような場合でも、子どもがスマホをもっていれば連絡手段を確保できます。ちなみに、かつてはいたるところに公衆電話が設置されていましたが、携帯電話が普及してからは設置数が大幅に減少しています。携帯電話やスマホがない状態で、外出先から連絡をとることは困難なため、スマホを持たせる一因となっています。

早い段階から情報リテラシーを身につけられる

情報化社会が進んだ現在、スマホやPCを正しく活用できるスキルが求められています。自分が欲しい情報やサイトへすぐにアクセスできることはもちろん、インターネットを利用する際のルールやマナーを身につけておくことで、無用なトラブルから身を守ることもできます。

小学生や中学生といった早い段階からスマホをもっておけば、このような情報リテラシーを身につけられるでしょう。

交友関係が広がる

上記の統計データからもわかるように、学校へ入学した段階で周囲の同級生がすでにスマホをもっていることは決して珍しくありません。LINEを教えてもらったり、SNSをフォローしたりすることで人間関係が構築され、深い仲になっていくこともあるため、スマホは交友関係を広げるためのツールであるという見方もできます。

反対に、スマホをもっていないと連絡先の交換すらできないため、クラスやグループのなかで孤立感・孤独感を感じてしまう子どももいるでしょう。

さまざまな情報・知識を吸収できる

学校では授業を通して日々さまざまな知識を吸収しますが、教科書や参考書を読んでも一部の内容が理解できなかったり、難しい単語が出てくるとその意味すら分からなかったりすることもあります。

しかし、スマホをもっていれば、分からないことがあってもすぐにインターネットで調べられ、辞書のように活用できます。従来の辞書は単語の意味や使い方など限られた知識しか吸収できませんでしたが、インターネットであれば多様な知識を得られ、効率的に勉強を進められます。

子どもにスマホを持たせて後悔する親も

子どもにスマホを持たせて後悔する親も

子どもにスマホを持たせることは必ずしもメリットばかりとは限らず、後悔するケースもあります。具体的にどういったことで後悔してしまうのか、こちらも代表的なポイントを紹介しましょう。

使いすぎ・高額請求

現在のスマホは、かつての携帯電話のようにパケット通信の使いすぎで高額請求となるリスクはほとんどありません。また、通話もLINEなどが中心のため、通話時間に応じて多額の料金が請求されることはないでしょう。

使いすぎや高額請求のリスクがあるとすれば、ゲームやアプリなどの有料サービス・有料アイテムなどの課金です。クレジットカードを登録しなくても、通信料金との合算請求が可能なものも多いため、親の知らないうちに数千円、数万円単位の課金がされていた、ということも十分考えられます。

成績の低下

ゲームや動画サイト、SNSなど、勉強とは無関係なコンテンツにも簡単にアクセスできることから、それらの誘惑に負けて勉強が手につかなくなるリスクもあるのです。

その結果、スマホをもつ以前に比べて成績が低下し、進路にも影響してくるリスクがあります。

人間関係のもつれ

友人同士でLINEを教え合ったり、SNSをフォローし合うことで交流が生まれ、人間関係が構築できるメリットがある反面、それが引き金となってトラブルに発展することも想定されます。

たとえば、ちょっとした言葉の行き違いや誤解によって、LINEグループから外されたり、SNSをブロックされたりすることも。さらに、学校で合っても無視されたり、最悪の場合にはいじめのターゲットとされてしまう可能性もあるでしょう。

ただし、スマホを持っていなくても仲間に入れてもらえないなどの問題が起こるリスクはあるため、スマホは持たないほうが良い・悪いとは一概に言えないのが実情です。

SNSでのトラブル

SNSを利用することで、実際に会ったことがなく、顔も知らない人とのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

たとえば、なにげなく呟いた一言に対していきなり攻撃的なリプライが届き、精神的なダメージを受けてしまうことも。また、そのようなリプライに対して過剰に反応してしまうと、SNS上で口論に発展しさらに相手からの反感を買うことも予想されるでしょう。

上記とは反対に、SNS上で好感を抱くフォロワーが現れることもあります。しかし、相手の気持ちが高ぶりすぎてしまうと、SNSに投稿された画像やプロフィール情報などから個人が特定され、ストーカー被害を受けるリスクも。

特にスマホを所有しはじめて間もない頃は、SNSの基本的な使い方も分からずトラブルに巻き込まれやすいため注意が必要です。

子どものスマホ利用でトラブルを未然に防ぐためのポイント

子どものスマホ利用でトラブルを未然に防ぐためのポイント

上記で紹介したような、子どものスマホ利用におけるトラブルを未然に防ぐためには、どういった対策が有効なのでしょうか。特に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

料金プランの把握と課金のルールを決めておく

スマホの使いすぎによる経済的なリスクを抑えるために、料金プランを把握するとともに課金のルールを明確に決めておきましょう。

たとえば、子どもに対して「月額◯◯円のプランで、毎月◯GBまでの通信は定額だけど、080・090番号の電話は有料だからね」と説明し、親もその内容を覚えておきます。また、ゲームなどの有料課金サービスは、クレジットカードを登録するのではなくプリペイドカードを購入してチャージするなどのルールを徹底させることがおすすめです。

有料コンテンツの購入を制限する設定

プリペイドカードの購入を約束しても、キャリア決済などで有料コンテンツを購入してしまうおそれもあります。また、故意ではなくても操作方法が分からず誤って購入する危険性もあるでしょう。このような事態を防ぐために、有料コンテンツの購入を制限する設定をかけておくことも重要です。

iPhoneユーザーの場合は、iTunes StoreおよびApp Storeでの購入制限は以下の手順で行います。

  1. 「設定」を開き、「スクリーンタイム」を選択
  2. 「コンテンツとプライバシーの制限」をオン
  3. 「iTunesおよびApp Storeでの購入」を選択
  4. 「App内課金」から「許可しない」を選択

なお、iPhoneの初期設定時にファミリーリンクで子ども用アカウントを取得していた場合、スクリーンタイムを選択した後に子ども用のデバイスである旨の確認項目が出てきます。それを確認後、「親のパスコード」を入力することで設定を続行できます。

また、上記では「App内課金」を制限する例として紹介していますが、アプリのインストールや削除などもこのメニューで設定可能です。

有害コンテンツの閲覧を制限する設定

成人向けコンテンツや暴力的なコンテンツなど、子どもにとって有害なコンテンツをあらかじめ設定し、閲覧できないようにすることも可能です。有料コンテンツの購入制限と同様に、以下の手順で設定を行います。

  1. 「設定」を開き、「スクリーンタイム」を選択
  2. 「コンテンツとプライバシーの制限」をオン
  3. 「コンテンツ制限」を選択
  4. 「Webコンテンツ」から「成人向けWebサイトを制限」または「許可されたWebサイト」を選択

上記のうち、「許可されたWebサイト」を選択すると、「YouTube Kids」や「NHK for School」、国際子ども図書館、国立科学博物館などのWebサイトに加え、個別にWebサイトを追加することもできます。これら以外のWebサイトは閲覧できない仕様のため、特に小学校低学年など年齢に応じて設定をしておくのがおすすめです。

スクリーンタイムの活用

インターネットにアクセスしなくても、ゲームなどを長時間利用してしまうと成績の低下を招くこともあるでしょう。これを防ぐためには、スクリーンタイムを設定使用時間を制限する方法がおすすめです。使用時間制限は以下の方法で設定します。

  1. 「設定」を開き、「スクリーンタイム」を選択
  2. 「休止時間」を選択
  3. 「スケジュール」を選択
  4. 曜日や時間などを設定

休止時間を設定すると、電話やあらかじめ許可したアプリ以外は使用できなくなります。

インターネット・SNS上での基本的なルールを教える

インターネットやSNSの正しい使い方がわかっていないと、さまざまなトラブルに巻き込まれるリスクがあります。たとえば、SNSや動画サイトで他人に暴言を吐いたり、事実無根な内容で他人の名誉を傷つける言葉を発したりした場合、相手方に訴えられる危険性もあるでしょう。

スマホの使い方を親が厳しく制限しすぎる必要はありませんが、最低限こういったトラブルを引き起こさないよう、インターネットで「やってはいけないこと」は子どもに十分理解してもらいましょう。最近では学校でも正しいスマホの使い方などを教える機会が増えていますが、学校任せにするのではなく家庭でもしっかりと責任をもって教育することが大切です。

子どものスマホデビューはしっかりと準備をしておこう

子どものスマホデビューはしっかりと準備をしておこう

スマホをもってインターネットにアクセスすると、それまで知らなかった世界が一気に広がったようで新鮮な気分になります。さまざまな情報に触れたりコンテンツを楽しんだりと、スマホの活用の幅は無限大ですが、一方で高額な料金請求や、SNSでのトラブルに巻き込まれる危険性もあります。

子どものスマホデビューにあたっては、家庭内でしっかりとルールを定め、約束事を決めておくなど準備をしておきましょう。

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