紛失防止タグはどう選ぶ?選び方のポイントとおすすめ製品5選を紹介
財布や鍵などの貴重品を紛失すると、さまざまな手続きをとらなければならず手間がかかります。このような事態に備え、スマートフォンで居場所を管理できる紛失防止タグが人気を集めています。
しかし、ECサイトで紛失防止タグを探してみると、さまざまなメーカーの製品がありどれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、紛失防止タグの選び方とそのポイント、おすすめの製品なども詳しく解説します。
紛失防止タグとは
紛失防止タグとは、モノを紛失した際に持ち主が見つけやすくするための小型タグのことを指します。たとえば、紛失防止タグを鍵や財布、スマートフォン、バッグなど身の回りのさまざまなモノに取り付けておくことで、大切なアイテムの紛失を防ぐことができます。
また、紛失防止タグは、BluetoothやGPSなどの技術を応用することにより、タグを装着したアイテムがどこにあるかを確認できます。多くの紛失防止タグは、スマートフォンアプリを使用しアイテムの位置情報を画面上で確認することができます。
さらに、一部の紛失防止タグは、タグ本体に音が鳴る機能が搭載されており、スマートフォンアプリから指示を出すことで音を鳴らせます。アイテムを見つけるための重要な手掛かりとなるのです。
そのほか、紛失したモノを見つけるだけでなく、盗難や犯罪から保護するための抑止力としても活用できます。紛失防止タグとスマートフォンが一定の距離から離れるとアラームが鳴る設定にすることも可能で、これにより貴重品の盗難や置き引きなどの犯罪を防ぐ効果も期待できるでしょう。
- 未然に紛失を防ぐ
- 紛失物が見つけやすくする効果
- 盗難や犯罪を予防する抑止力の効果
紛失防止タグは2010年代半ば頃から販売されるようになり、現在ではさまざまな種類の製品が登場しています。家電量販店やECサイトなどから手軽に購入でき、本体価格は機能やタグの種類によっても異なりますが、一般的には数千円程度で購入できます。
紛失防止タグの活用法
紛失防止タグは日常生活のさまざまな場面で活用することができます。今回は、その中でも代表的な3つの活用法を紹介しましょう。
貴重品の紛失・盗難防止
冒頭でも紹介した通り、鍵や財布、スマートフォンなどの貴重品に紛失防止タグを付けることで、紛失や盗難を防止することができます。特に、忙しい朝や急いでいるとき、電車やタクシーなどから降車する際に貴重品を紛失してしまうことが多いため、つねに紛失防止タグを装着しておくことで忘れ物を防げるようになるでしょう。
車の駐車場所の記録
立体駐車場などに車をとめた際、後になって駐車場のフロアや駐車場所を忘れてしまうことがあります。このようなケースに備え、車の中に紛失防止タグを置いておくことで、車が駐車された位置をスマートフォン上で簡単に確認することができます。
また、万が一車が盗難に遭った際にも、紛失防止タグがあればどこを走っているのか追跡することもでき、早いタイミングで車を見つけ出し犯人を割り出すことも可能になるでしょう。
ペットの迷子対策
紛失防止タグは、ペットの迷子を防止するためにも活用できます。ペットの首輪やハーネスに紛失防止タグを装着しておくことで、万が一ペットが迷子になった際にも居場所を特定し、すぐに見つけ出すことができます。
また、紛失防止タグの種類によっては、ペットの位置情報をリアルタイムで追跡することも可能なため、より安心してペットを散歩させることができるでしょう。
紛失防止タグの選び方・ポイント
一口に紛失防止タグといってもその種類はさまざまで、メーカーや製品によって多様な機能が備わっています。それだけに、どのような基準で選べば良いのか不安に感じる方も多いでしょう。そこで、紛失防止タグを選ぶ際に参考にしておきたい6つのポイントを紹介します。
本体サイズ
紛失防止タグの多くは、持ち運びやすいコンパクトなサイズです。キーケースやキーホルダーへ装着したり、財布の中に入れたりしてもかさばらない製品がほとんどです。
しかし、あまりにもサイズが小さすぎると、装着したはずの紛失防止タグが外れてしまったり、それに気付かないまま過ごしたりする場合もあります。装着するアイテムを考慮しながら、それに適したサイズの紛失防止タグを選びましょう。
電池交換の可否
紛失防止タグの多くは、スマートフォンやタブレット端末のようにバッテリーが内蔵されているものではなく、小型の使い捨てタイプの電池によって駆動しています。
しかし、なかには本体とバッテリーが一体型となった電池交換ができない製品もあります。電池交換ができないタイプの紛失防止タグは、電池が切れてしまうと買い換えるしかなくなり、経済的とはいえません。長期的に利用する場合には、電池交換が可能なものを選ぶことでコストパフォーマンスを向上させることができるでしょう。
対応OS
紛失防止タグはスマートフォンやタブレット端末などと連携して利用するため、利用している端末のOSに対応しているかを確認する必要があります。なかには、Androidのみ、またはiOSのみに対応している紛失防止タグもあるため注意しましょう。また、AndroidなどのOSによって対応アプリが異なる場合もあるため、事前に確認しておくことも大切なポイントです。
バッテリー交換の頻度
紛失防止タグの多くは、電池交換の後1年以上にわたって利用できる長寿命タイプとなっています。しかし、バッテリー寿命は製品ごとに異なり、1年で交換が必要なものもあれば2年、3年と長期間にわたってバッテリー交換が不要なものもあります。
また、使用環境や使用頻度によってもバッテリー交換のタイミングは変わってきます。製品ごとに設定されているバッテリー交換の頻度を考慮し、長期的な使用を考える場合には長時間稼働するものを選ぶと良いでしょう。
通信範囲
紛失防止タグは、タグとスマートフォンの間に一定の通信範囲が設定されています。通信範囲が狭い場合、タグが離れた場所に置かれた場合にスマートフォンと通信ができなくなり、音で知らせる機能が制限されてしまいます。
多くの紛失防止タグは、50m前後の通信範囲に設定されており、この範囲内であればスマートフォン上で正確な位置を把握することが可能です。特に駐車場の位置を記録しておきたい場合や、盗難防止目的で使用する場合などは、その目的に合わせて十分な通信範囲が設定されているかを基準に選ぶことが重要です。
双方向通信の可否
双方向通信とは、紛失防止タグからスマートフォンへ位置情報を送信するだけでなく、スマートフォンから紛失防止タグへ音を発する指示などを送れる機能のことを指します。紛失防止タグによっては、スマートフォンとの双方向通信が可能なものもあります。
GPS機能は大まかな位置を把握するのに役立ちますが、たとえば自宅の中で財布や鍵を紛失した場合、GPS情報だけでは正確な位置がわからず見つけ出すことができません。そこで、双方向通信が備わった紛失防止タグがあれば、さまざまなシーンで活躍できます。
- サイズが合っているか
- 電池交換が可能かどうか
- 対応しているOSは何か
- バッテリー交換の頻度はどうか
- 通信範囲はどれくらいか
- 双方向通信は可能か
紛失防止タグのおすすめ製品5選
紛失防止タグにはさまざまな製品があり、どれを選べば良いか迷ってしまいがちです。上記で紹介した紛失防止タグの選び方やポイントも参考にしながら、おすすめの製品を5つ紹介しましょう。
おすすめ商品の比較表
商品名 | メーカー | サイズ | 価格 | 電池交換 | 対応OS |
---|---|---|---|---|---|
AirTag | Apple | 500円硬貨ほど | 4,500円 | 可 | iOS |
Eufy Security SmartTrack Card | Anker | カードサイズ | 店頭 | 不可 | iOS |
Tile Mate | Tile | 3.5cm×3.5cm | 3,649円 | 可 | iOS,Android |
紛失防止トラッカー | MOMAX | 500円硬貨ほど | 3,000円以下 | 可 | iOS |
attag | YAMAZEN | 3.7cm×3.7cm | 2,500円程度 | 可 | iOS,Android |
1.AirTag(Apple)
AirTagはiPhoneでおなじみのAppleが提供する紛失防止タグです。本体の表面にはおなじみのロゴが記載されており、丸みを帯びた可愛らしい見た目が特徴です。
本体サイズは500円硬貨ほどですが、ボタン電池を装着するタイプのためわずかに厚みがあります。財布の中に入れてもかさばらないサイズ感で、持ち運んでいても重さを感じることはないでしょう。Apple純正のAirTag専用ケースも販売されており、これを活用することでキーホルダーやバッグなどにも装着しやすくなります。
1個あたりの価格は約4,500円と割高ですが、iPhoneやiPadとの連携はシームレスで、ペアリングに手間がかかる心配もありません。
2.Eufy Security SmartTrack Card(Anker)
スマートフォン向けアクセサリーのメーカーとしておなじみのAnker製の紛失防止タグです。
本体サイズは縦5.4cm、横8.5cmとカードサイズの大きさで、厚さはわずか0.2cmと極薄です。財布のカード入れ部分にもすっぽりと入る大きさで、かさばる心配はないでしょう。
しかし、0.2cmという薄さを実現した代償として電池交換は不可となっており、最大3年のバッテリー寿命が到来すると買い替えが必要となります。
また、本製品はApple端末(iOS)のみに対応しており、Androidは非対応となっているため注意が必要です。
Anker Eufy (ユーフィ) Security SmartTrack Card (紛失防止トラッカー) 【 Appleの「探す」に対応 (iOS端...
3.Tile Mate(Tile)
Tile Mateは、紛失防止タグの黎明期から販売されているブランド「Tile」の最新製品です。
本体サイズは縦横ともに3.5cm、厚さは6mmとコンパクトで、キーホルダーに装着しても邪魔にならないサイズ感です。
Bluetoothの接続範囲は約75mと広く、防水性能も備えているため日常生活でも安心して使用できるでしょう。
また、本製品は電池交換が可能であり、電池寿命は約3年間と長くコトパフォーマンスも抜群です。
4.紛失防止トラッカー(MOMAX)
MOMAX紛失防止トラッカーは、iOS端末で利用できる紛失防止タグです。
本体サイズはAirTagと同じ大きさで、Appleのスマートフォンアプリ「探す」に対応しています。
Amazonでの本体価格は3,000円以下と安価で、紛失防止タグのなかでも低価格の製品です。そのため、複数個をまとめて購入し、財布と鍵、バッグ、車などに取り付けておくのもおすすめです。
なお、本製品は電池交換が可能で、寿命は約1年間となっています。
5.attag(YAMAZEN)
attag(アットタグ)は、良質で安価な家具・家電メーカーとして知られているYAMAZENの紛失防止タグです。
本体サイズは、縦横それぞれ3.7cm、厚さ0.5cmとコンパクトで、キーホルダーにも装着できるホールがついています。
iOS、Androidともに対応していますが、専用アプリ「attag」をスマートフォンへインストールして使用します。そのため、iOS純正の「探す」アプリでは使用できないため注意しましょう。
本製品は電池交換が可能で、電池の寿命は最大3ヶ月となっています。ほかの機種に比べると電池寿命は短く、こまめな電池交換が必要です。
一方、本体価格は2,500円程度と安価で、カラーバリエーションが豊富でデザイン性の高さが魅力の製品です。
複数のメーカー・製品を比較し最適な紛失防止タグを選ぼう
今回紹介してきたように、一口に紛失防止タグといっても、Apple純正のAirTagからアクセサリーメーカーや家電メーカーの製品までさまざまな種類があります。
製品選びにあたっては、単に価格の安さだけで比較するのではなく、電池交換の可否や本体サイズ、通信範囲の広さ、そして対応OSなども考慮しておくことが大切です。
今回紹介したポイントを参考にしながら、紛失防止タグ選びに役立ててください。